2019年3月26日に製造承認を取得した新医薬品と再生医療等製品についてのレビュー

  • 2019年3月26日
  • 2021年1月10日
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平成31年3月26日、厚生労働省は20製品33品目を承認しました。
今回の記事では、新たに発売される19種類の医薬品(再生医療等製品を含む)について一気にレビューします。
注目しておきたいのは、何と言っても国内初のCAR-T細胞療法であるキムリア。
そして、国内初の遺伝子治療薬コラテジェンです。
また、塩野義製薬のAD/HD治療薬ビバンセもようやく承認されましたが、かなり厳しい流通管理制限となりそうです。
配合剤としては、新規成分を含むHIV治療薬ビクタルビ配合錠や、クレストールとゼチーアの合剤ロスーゼット配合錠、ICS/LAMA/LABA配合吸入薬テリルジーエリプタが承認されています。
問題がなければどの薬剤も5月には薬価収載されそうですが、HIV治療薬であるビクタルビについては4月3日に緊急薬価収載となることが決定しています。

適応追加についてはこちらの記事にまとめています。

今回承認された新医薬品一覧

まずは、今回承認された新医薬品について五十音順に一覧表にまとめました。

新医薬品名
(一般名)
製造販売元適応や特徴
アーリーダ錠
(アパルタミド)
ヤンセンファーマ遠隔転移なしの去勢抵抗性前立腺癌
イクスタンジと同じ作用機序だが適応が狭い
アセレンド注
(亜セレン酸ナトリウム)
藤本製薬低セレン血症に対する初の医薬品
イノラス配合経腸用液イーエヌ大塚製薬新規半消化態栄養剤
高濃度(1.6kcal/mL)
少量でビタミン・微量元素を摂取可能
エタネルセプトBS「日医工」
(エタネルセプト後続2)
共和薬品工業
(販売:日医工)
エンブレル 2番目のバイオ後続品
エタネルセプトBS皮下注「TY」
(エタネルセプト後続2)
Y L バイオロジクス
(販売:陽進堂、帝人)
エンブレル 2番目のバイオ後続品
キムリア点滴静注
(チサゲンレクルユーセル)
ノバルティスファーマ株式会社CD19陽性のB細胞性急性リンパ芽球性白血病、びまん性大細胞型 B 細胞リンパ腫
国内初のCAR-T細胞療法
コラテジェン筋注用
(ベペルミノゲン ペルプラスミド)
アンジェス
(販売:田辺三菱)
血行再建術の施行が困難な慢性動脈閉塞症
日本初の遺伝子治療薬
5年間の限定承認
スキリージ皮下注
(リサンキズマブ(遺伝子組換え))
アッヴィ合同会社尋常性乾癬、関節症性乾癬、膿疱性乾癬、乾癬性紅皮症
スマイラフ錠
(ペフィシチニブ臭化水素酸塩)
アステラス製薬3剤目の関節リウマチに対するJAK阻害薬
テリルジーエリプタ
フルチカゾンフランカルボン酸エステル/ウメクリジニウム臭化物/ビランテロールトリフェニル酢酸塩
GSKCOPDに対するICS/LAMA/LABA 3剤配合吸入薬
ビクタルビ配合錠
ビクテグラビルナトリウム/エムトリシタビン/テノホビル アラフェナミドフマル酸
ギリアド・サイエンシズ新規インテグラーぜ阻害剤(ビクテグラビル)を含む3剤配合HIV-1感染症治療薬
2019.4.3に緊急薬価収載
ビバンセカプセル
(スデキサンフェタミンメシル酸塩)
塩野義製薬
(提携:武田薬品)
小児AD/HD治療薬
ドパミンとノルアドレナリンの遊離促進・再取り込み阻害薬
覚せい剤原料のため流通制限あり
ピリヴィジェン点滴静注
(pH4処理酸性人免疫グロブリン)
CSLベーリング指定難病の慢性炎症性脱髄性多発根神経炎(CIDP)に対する適応
ラビピュール筋注用
(乾燥組織培養不活化狂犬病ワクチン)
GSK日本で2つ目の狂犬病ワクチン
ラフェンタテープ
(フェンタニル)
日本臓器製薬独自の放出調整機構により少ない含有量で安定した効果を発揮する3日用フェンタニルテープ
医療用麻薬
リサイオ点滴静注液
(チオテパ)
大日本住友製薬小児悪性固形腫瘍に対するHSCTの前治療
数年前までテスパミンとして薬価収載されていた成分
ロスーゼット
(エゼチミブ/ロスバスタチンカルシウム)
MSD
(販売:MSD、バイエル)
ゼチーアとリピトールの合剤

 

新有効成分含有医薬品

新規有効成分として承認された製品をまとめます。

ビバンセカプセル

  • 医薬品名:
    • ビバンセカプセル20mg
    • ビバンセカプセル30mg
  • 有効成分:リスデキサンフェタミンメシル酸塩
  • 製造販売元:塩野義製薬(プロモーション提携:武田薬品工業)
  • 効能・効果:小児期における注意欠陥/多動性障害(AD/HD)
  • 用法・用量:小児にはリスデキサンフェタミンメシル酸塩として30mgを1日1回朝経口投与する。症状により、1日70mgを超えない範囲で適宜増減するが、増量は1週間以上の間隔を空けて1日用量として20mgを超えない範囲で増量を行うこと。
  • 指定等:覚せい剤原料

ドパミンとノルアドレナリンの遊離促進・再取り込み阻害薬。
有効成分のリスデキサンフェタミンメシル酸塩はプロドラッグで体内で徐々に活性体に変わることで1日1回の投与で効果を発揮します。
6歳~17歳の患者が対象となっており、あくまでも小児を対象とした薬剤です。

厳密な管理の元に使用される薬剤

覚せい剤原料に指定されている成分が小児を対象とした医薬品として使用されることから、部会でもめて承認まで時間がかかりました。
承認に際しては厳密な流通管理が条件とされています。
それに関する通知が出されています。
リスデキサンフェタミンメシル酸塩製剤の使用に当たっての留意事項について(薬生総発0326第1号、薬生薬審発0326第1号、薬生安発0326第8号、薬生監麻発0326第50号、平成31年3月26日)
詳しくはリンク先を確認してもらうとして、要はコンサータやリタリンを少し厳しくしたような流通管理システムが導入されることになりそうです。

薬局側・医療機関側の対応をまとめてみます。
ビバンセカプセル適正流通管理委員会が管理する「ビバンセカプセル適正流通管理システム」が各種登録や流通を一元管理します。
もちろん卸売販売業者は登録医療機関及び薬局以外への納入はできません。

調剤薬局

  • 調剤前:薬剤師(調剤責任者)・薬局の管理システムへの登録
    • 適正使用・流通管理への同意・適格性の確認
    • eラーニングの受講(薬剤師)
    • 登録の定期更新(薬剤師)
  • 投薬時
    • 患者の持参する患者カードを確認
    • 医師・医療機関の登録を確認
    • 患者情報・処方情報を管理システムの内容と突合
    • 調剤内容を管理システムに入力

処方元医療機関

  • 処方前
    • 医師・医療機関の管理システムへの登録
      • 適正使用・流通管理への同意・適格性の確認
      • eラーニングの受講(医師)
      • ADHD治療経験に関する提出(関連学会への参加状況・ADHD症例報告・関連論文等)(医師)
      • 登録の定期更新(医師)
    • 新規に処方する患者を予め管理システムに登録
  • 処方時
    • 患者の同意を取得し、患者情報を管理システムに登録(重複がないことを確認)
    • 患者カードを発行
    • 処方内容を管理システムに入力してから処方箋発行

処方内容まで管理システムで管理するという点がリタリン・コンサータと比べて厳しいですね。
実際に対応してみるまでわかりませんが、システム次第でスムーズに調剤できるかどうか大きく差が出そうですね。

また、「使用実態下における乱用・依存性に関する評価が行われるまでの間は、他の治療薬が効果不十分な場合にのみ使用されるような必要な措置を講じる」ことが承認条件になっていることから、第一選択ではなくセカンドラインで使用される薬剤になります。
また、医療機関や薬局の登録を義務付け、卸は登録施設以外には販売できなくなる予定です。

アーリーダ錠

  • 医薬品名:アーリーダ錠60mg
  • 有効成分:アパルタミド
  • 製造販売元:ヤンセンファーマ
  • 効能・効果:遠隔転移を有しない去勢抵抗性前立腺癌
  • 用法・用量:通常、成人にはアパルタミドとして1日1回240mgを経口投与する。なお、患者の状態により適宜減量する。
  • 指定等:特になし

アパルタミドは経口アンドロゲン受容体シグナル伝達阻害薬です。
以下の3つの機序で前立腺がん細胞の増殖を抑制します。

  • アンドロゲンのアンドロゲン受容体結合を阻害
  • アンドロゲン受容体のがん細胞核内への移行を阻害
  • アンドロゲン受容体のがん細胞DNAへの結合を阻害

イクスタンジ(一般名:エンザルタミド、製造販売元:アステラス製薬)と同じ作用機序を持つが、アーリーダは非転移性の患者のみが対象となっています。

フェインジェクト静注

  • 医薬品名:フェインジェクト静注500mg
  • 有効成分:カルボキシマルトース第二鉄
  • 製造販売元:ゼリア新薬工業
  • 効能・効果:鉄乏性貧血
  • 用法・用量: 通常、成人に鉄として1回あたり500mgを週1回、緩徐に静注又は点滴静注する。総投与量は、患者の血中ヘモグロビン値及び体重に応じるが、上限は鉄として1,500mgとする。
  • 指定等:特になし

類薬であるフェジン静注(成分名:含糖酸化鉄、製造販売元:日医工)と比較して、1回あたりの投与鉄量が多いので、比較的少ない投与回数での治療が可能となります。
第一選択ではなく、経口鉄剤が服用できない場合、経口剤では補充が不足する場合などに用います。

アセレンド注

  • 医薬品名:アセレンド注100μg
  • 有効成分:亜セレン酸ナトリウム
  • 製造販売元:藤本製薬
  • 効能・効果:低セレン血症
  • 用法・用量:通常、成人及び12歳以上の小児にはセレンとして1日100μgを開始用量とし、高カロリー輸液等に添加し、中心静脈内に点滴静注する。以後は、患者の状態により1日50〜200μgの間で適宜用量を調整するが、効果不十分な場合には1日300μgまで中心静脈内に点滴静注することができる。 通常、12歳未満の小児にはセレンとして1日2μg/kg(体重50kg以上の場合は100μg)を開始用量とし、高カロリー輸液等に添加し、中心静脈内に点滴静注する。以後は、患者の状態により1日1〜4μg/kg(体重50kg以上の場合は50〜200μg)の間で適宜用量を調整し中心静脈内に点滴静注する。
    なお、本剤の1日投与量を1日1回末梢静脈内に点滴静注又は緩徐に静脈内注射することもできる。
  • 指定等:

厚労省の「医療上の必要性の高い未承認薬・適応外薬検討会議」を経た開発公募品目。
セレンの補充を目的とする初めてのセレン製剤

ラビピュール筋注用

  • 医薬品名:ラビピュール筋注用
  • 有効成分:乾燥組織培養不活化狂犬病ワクチン
  • 製造販売元:グラクソ・スミスクライン
  • 効能・効果:狂犬病の予防及び発病阻止
  • 指定等:特になし

現在、狂犬病ワクチンとして製造販売されているのは乾燥組織培養不活化狂犬病ワクチン(KMバイオロジクス、販売:アステラス製薬)のみしかありません。
「狂犬病は有効な治療法が確立されていないことから、ワクチンによる感染予防および発病阻止が極めて重要。GSKはその社会的背景や必要性を考慮し、本剤の開発・申請した」とのこと。

ピリヴィジェン点滴静注

  • 医薬品名:
    • ピリヴィジェン10%点滴静注5g/50mL
    • ピリヴィジェン10%点滴静注10g/100mL
    • ピリヴィジェン10%点滴静注20g/200mL
  • 有効成分:pH4処理酸性人免疫グロブリン
  • 製造販売元:CSLベーリング
  • 効能・効果:
    • 慢性炎症性脱髄性多発根神経炎の筋力低下の改善
    • 慢性炎症性脱髄性多発根神経炎の運動機能低下の進行抑制(筋力低下の改善が認められた場合)

慢性炎症性脱髄性多発根神経炎(CIDP*1)は指定難病に認定されています。
ピリヴィジェンはCIDPに適応を持つ、即時使用が可能な液状静注用人免疫グロブリン[IVIG]製剤です。
同社がすでに製造承認を受けているハイゼントラ皮下注も同日に「慢性炎症性脱髄性多発根神経炎の運動機能低下の進行抑制(筋力低下の改善が認められた場合)」の効能を取得しており、ピリヴィジェン点滴静注により筋力低下が改善したあとはそのまま継続するか、ハイゼントラ皮下注に切り替えるかを選択することになります。

スキリージ皮下注

  • 医薬品名:スキリージ皮下注75mgシリンジ0.83mL
  • 有効成分:リサンキズマブ(遺伝子組換え)
  • 製造販売元:アッヴィ合同会社
  • 効能・効果:既存治療で効果不十分な尋常性乾癬、関節症性乾癬、膿疱性乾癬、乾癬性紅皮症
  • 用法・用量:通常、成人にはリサンキズマブ(遺伝子組換え)として、1回150mgを初回、4週間後、以降12週間隔で皮下投与する。なお、患者の状態に応じて1回75mgを投与することができる。

リサンキズマブはIL-23のp19サブユニットに結合することで、IL-w3の活性を抑制、炎症を抑え効果を発揮します。

スマイラフ錠

  • 医薬品名:
    • スマイラフ錠50mg
    • スマイラフ錠100mg
  • 有効成分:ペフィシチニブ臭化水素酸塩
  • 製造販売元:アステラス製薬
  • 効能・効果:既存治療で効果不十分な関節リウマチ(関節の構造的損傷の防止を含む)
  • 用法・用量:通常、成人にはペフィシチニブとして150mgを1日1回食後に経口投与する。なお、患者の状態に応じて100mgを1日1回投与で きる。

ペフィシチニブは関節リウマチに対するJAK阻害薬としては3剤目になります。
様々な炎症性サイトカインによる細胞内シグナル伝達に役割を果たすJAKを阻害することで、関節リウマチにおいて関節の炎症や破壊を引き起こす細胞の活性化や増殖を抑制する作用を発揮します。

レブコビ筋注

  • 医薬品名:レブコビ筋注2.4 mg
  • 有効成分:エラペグアデマーゼ(遺伝子組換え)
  • 製造販売元:帝人ファーマ
  • 効能・効果:アデノシンデアミナーゼ欠損症
  • 用法・用量:通常、エラペグアデマーゼ(遺伝子組換え)として0.2mg/kgを1週間に1回筋肉内注射する。なお、患者の状態に応じて適宜増減するが、 1 回あたりの最大投与量は0.3mg/kgとする。ただし、速やかにアデノシンデアミナーゼ活性を上昇させる必要がある場合には、1回0.2mg/kgを1週間に2回筋肉内注射することができる。

アデノシンデアミナーゼ(ADA*2)欠損症は指定難病に認定されている疾患です。
ADA遺伝子の変異により、細胞分裂の際に生じる核酸代謝物であるデオキシアデノシンをデオキシイノシンへ変換する代謝酵素であるADAが作られず、デオキシアデノシンが蓄積されてしまうことによって生じる先天性疾患です。
デオキシアデノシンが細胞内に蓄し、その結果、リンパ球を障害、重篤な免疫不全を引き起こしてしまいます。
エラペグアデマーゼは日本で初めてのADA欠損症に対する治療薬です。
治療は造血幹細胞移植を基本としますが、それが困難な場合に酵素補充療法が選択されます。

リサイオ点滴静注液

  • 医薬品名:リサイオ点滴静注液100mg
  • 有効成分:チオテパ
  • 製造販売元:大日本住友製薬
  • 効能・効果:小児悪性固形腫瘍における自家造血幹細胞移植の前治療
  • 用法・用量:メルファランとの併用において、通常、チオテパとして1日1回200mg/m²を24時間かけて点滴静注する。これを2日間連続で行い、5日休薬した後、さらに同用量を2日間連続で行う。なお、患者の状態により適宜減量する。
  • 指定等:

小児固形腫瘍は成人の固形腫瘍と比較して化学療法に対する感受性が良好なため、造血幹細胞移植療法(HSCT*3)という治療法が行われることがあります。
HSCTでは、小児がんの患者に対して、抗がん剤や放射線照射を極量まで増やす骨髄破壊的な前治療を行い、難治がんを根絶した後に、正常な造血幹細胞を経静脈的に輸注して造血能の再構築を図ります。
チオテパはDNA合成阻害作用を持つ抗腫瘍性アルキル化剤で、2009年までテスパミン注射液として販売されていました
今回、「小児悪性固形腫瘍における自家造血幹細胞移植の前治療」の適応で復活し、メルファラン(アルケラン静注用)と共に、HSCTの前治療に使用されます。

ビクタルビ配合錠

新有効成分を含む医療用配合剤です。

  • 医薬品名:ビクタルビ配合錠
  • 有効成分:ビクテグラビルナトリウム/エムトリシタビン/テノホビル アラフェナミドフマル酸(※新規有効成分)
  • 製造販売元:ギリアド・サイエンシズ
  • 効能・効果:HIV-1感染症
  • 用法・用量:通常、成人には1回1錠(ビクテグラビルとして50mg、エムトリシタビンとして200mg及びテノホビル アラフェナミドとして25mgを含有)を1日1回経口投与する。
  • 薬価:6972.30円/錠

HIV領域で初めてギリアド自らが製造販売を行う薬剤です。
(今まではJT、つまりが鳥居薬品とライセンス契約を行なっていましたが、昨年末に解消)
3成分の詳細は以下の通り。

  • ビクテグラビルナトリウム:新規インテグラーゼ阻害剤
  • エムトリシタビン:核酸系逆転写酵素阻害薬(エムトリバ、デシコビ配合錠など)
  • テノホビル アラフェナミド(TAF*4):核酸系逆転写酵素阻害薬(ベムリディ、デシコビ配合錠など)

今回承認された品目の中で唯一、2019年4月3日に緊急薬価収載されます。

おそらく14日間の処方日数制限からも外れそうですね。

 

既存の成分による新規医療用配合剤

すでに別の薬剤で承認されている成分のみを含有する製品についてまとめます。

ロスーゼット配合錠

新医療用配合剤

  • 医薬品名:
    • ロスーゼット配合錠LD
    • ロスーゼット配合錠HD
  • 有効成分:エゼチミブ/ロスバスタチンカルシウム
  • 製造販売元:MSD
  • 効能・効果:高コレステロール血症、家族性高コレステロール血症
  • 用法・用量:通常、成人には1日1回1錠(エゼチミブ/ロスバスタチンとし て10mg/2.5mg又は10mg/5mg)を食後に経口投与する。

小腸からコレステロールの吸収を阻害する小腸コレステロールトランスポーター阻害剤エゼチミブ(ゼチーア®︎)とコレステロールの生合成を阻害するHMG-CoA還元酵素阻害剤(スタチン系薬)ロスバスタチンカルシウム(クレストール®︎等)の配合剤です。
エゼチミブとスタチンの配合剤はアトーゼット配合錠(エゼチミブ/アトルバスタチンカルシウム)に続いて2剤目となります。
アトーゼットはMSDとバイエル薬品が共同販売していましたが、ロスーゼットも同じく共同販売となるようです。

アトーゼットもそうですが、ロスーゼットも配合剤になると一包化は不可になっています。

【取扱い上の注意】
アルミニウム袋開封後は、湿気を避けて保存すること。また、光を避けるため、PTPシートのまま保存し、服用直前にPTPシートから取り出すこと。
引用元:ロスーゼット配合錠 添付文書

最近は裸錠での安定性試験が厳しくなったんですかね?
1ヶ月は安定だと言うことですが、添付文書に記載されてしまうと保険上ね。。。

また、服用開始の時点で少なくともロスバスタチン(アトーゼットの場合はアトルバスタチン)を服用していないといけないという点もアトーゼットと同じですね。

<用法・用量に関連する使用上の注意>

  1. 原則として、エゼチミブ10mg及びロスバスタチンとして2.5mgを併用している場合、あるいはロスバスタチンとして2.5mgを使用し効果不十分な場合に、本剤LD(エゼチミブ/ロスバスタチンとして10mg/2.5mg)の適用を検討すること。
  2. 原則として、エゼチミブ10mg及びロスバスタチンとして5mgを併用している場合、あるいはロスバスタチンとして5mg又はエゼチミブ/ロスバスタチンとして10mg/2.5mgを使用し効果不十分な場合に、本剤HD(エゼチミブ/ロスバスタチンとして10mg/5mg)の適用を検討すること。

引用元:ロスーゼット配合錠 添付文書

テリルジーエリプタ

  • 医薬品名:
    • テリルジー100エリプタ14吸入用
    • テリルジー100エリプタ30吸入用
  • 有効成分:フルチカゾンフランカルボン酸エステル/ウメクリジニウム臭化物/ビランテロールトリフェニル酢酸塩
  • 製造販売元:グラクソ・スミスクライン
  • 効能・効果:慢性閉塞性肺疾患(慢性気管支炎・肺気腫)の諸症状の緩解(吸入ステロイド剤、長時間作用性吸入抗コリン剤及び長時間作用性吸入β2刺激剤の併用が必要な場合)
  • 用法・用量:通常、成人にはテリルジー100エリプタ1吸入(フルチカゾンフランカルボン酸エステルとして100μg、ウメクリジニウムとして62.5μg及びビランテロールとして25μg)を1日1回吸入投与する。

吸入ステロイド剤(ICS*5)、長時間作用性吸入β2刺激剤(LABA*6)の3成分配合吸入COPD*7(慢性閉塞性肺疾患)治療薬です。
3成分を配合した吸入薬は初めてですね。
エリプタなので操作も簡便で1日1回1吸入で完了できます。
成分量としては「レルベア100(フルチカゾンフランカルボン酸エステル100μg/ビランテロール25μg)+エンクラッセ62.5μg(ウメクリジニウム62.5μg)」もしくは「アニュイティ100(フルチカゾンフランカルボン酸エステル100μg)+アノーロ(ウメクリジニウム62.5μg/ビランテロール25μg)」ですね。
エリプタをデバイスとした吸入薬としては5剤目です。
名前がややこしいなあ・・・。

報告品目

報告品目は部会での審議はなく、報告のみで承認了承とされた医薬品です。

ラフェンタテープ

新剤形医薬品

  • 医薬品名:
    • ラフェンタテープ1.38mg
    • ラフェンタテープ2.75mg
    • ラフェンタテープ5.5mg
    • ラフェンタテープ8.25mg
    • ラフェンタテープ11mg
  • 有効成分:フェンタニル
  • 製造販売元:日本臓器製薬
  • 効能・効果:非オピオイド鎮痛剤及び弱オピオイド鎮痛剤で治療困難な下記疾患における鎮痛(ただし、他のオピオイド鎮痛剤から切り替えて使用する場合に限る)
    • 中等度から高度の疼痛を伴う各種がん
  • 用法・用量:本剤は、オピオイド鎮痛剤から切り替えて使用する。通常、成人に対し胸部、腹部、上腕部、大腿部等に貼付し、3日毎(約72時間)に貼り替えて使用する。初回貼付用量は本剤投与前に使用していたオピオイド鎮痛剤の用法・用量を勘案して、1.38mg(12.5μg/hr)、2.75mg(25μg/hr)、5.5mg(50μg/hr)、8.25mg(75μg/hr)のいずれかの用量を選択する。その後の貼付用量は患者の症状や状態により適宜増減する。
  • 指定等:医療用麻薬

初回から使用できるものではなく、切り替えに限ります。
他のオピオイドからの換算については添付文書に記載されています。
特徴については申請時の案内に詳しく記載されています。

『経皮吸収型持続性がん疼痛治療剤3日用フェンタニルテープ』の製造販売承認申請について
既存のフェンタニルテープにはない放出調節膜を内包し、これにより貼付初期のフェンタニルの過量放出が抑えられると共に、一定速度でフェンタニルの放出が促されることから、3日間に亘り安定した鎮痛効果が期待されます。
本剤は既存の3日用テープに比べてフェンタニル含量は約35%少なく、テープの面積は20%小さい製剤ですが、放出調節膜により既存製剤に比べ血中濃度のばらつきが小さいため、鎮痛効果の個人差が小さいことが期待されます。既存製剤では貼付3日目に血中薬物濃度が低下して定時鎮痛薬の切れ目の痛み(end-of-dose failure;EDF)が出現することがあると言われますが、本剤はがん疼痛患者を対象に実施した臨床試験で疼痛悪化例は少なく、3 日目まで十分な鎮痛効果が維持されました。
また、3日間貼付後の使用済薬剤の廃棄時におけるフェンタニル残存量は、既存の3日用製剤に比べ約60%少なく、テープ中のフェンタニル含量から残存量を差し引いたみかけの吸収量にもばらつきが小さいという結果が得られています。テープからのフェンタニルの放出は、既存の3日用テープが41%であるのに比べ、本剤は68%と放出の効率性に優れています。引用元:『経皮吸収型持続性がん疼痛治療剤3日用フェンタニルテープ』 の製造販売承認申請について

イノラス配合経腸用液

  • 医薬品名:イノラス配合経腸用液
  • 有効成分:省略
  • 製造販売元:イーエヌ大塚製薬
  • 効能・効果:一般に、手術後患者の栄養保持に用いることができるが、特に長期にわたり、経口的食事摂取が困難な場合の経管栄養補給に使用する。
  • 用法・用量:通常、成人標準量として1日562.5〜937.5mL(900〜1,500kcal)を経管又は経口投与する。経管投与の投与速度は50〜400mL/時間とし、持続的又は1日数回に分けて投与する。経口投与は1日1回又は数回に分 けて投与する。なお、年齢、体重、症状により投与量、投与時間を適宜増減する。

新規半消化態経腸栄養剤です。
アルミパウチタイプで味はヨーグルトとりんご。
他の経腸栄養剤と比較した場合の特徴は、高濃度(1.6kcal/mL)であること、少ない量・カロリーで1日に必要なビタミン・微量元素を摂取することが可能という点です。
1包が187.5mL、1日3包で最低標準量を確保できるというのは使いやすそうですね。
コリンとカルニチンも含んでいます。
缶と比較して運びやすいし捨てやすいアルミパウチなのでそれも魅力ですね。
味はりんごとヨーグルト。
イーエヌ大塚の案内では自信たっぷりですが、早く味見してみたいですね。

ただ、高カロリーなので下痢が心配です。
後は、薬価収載単位によっては処方箋の記載間違いが増えそうですよね。。。562.5〜937.5mLって。。。

エタネルセプトBS「日医工」

  • 医薬品名:
    • ①エタネルセプトBS皮下注10mgシリンジ1.0mL「日医工」
    • ②エタネルセプトBS皮下注25mgシリンジ0.5mL「日医工」
    • ③エタネルセプトBS皮下注50mgシリンジ1.0mL「日医工」
    • ④エタネルセプトBS皮下注50mgペン1.0mL「日医工」
  • 有効成分:エタネルセプト(遺伝子組換え)
  • 一般名:[エタネルセプト後続2]注射液
  • 製造販売元:共和薬品工業
  • 販売元:日医工
  • 効能・効果:既存治療で効果不十分な下記疾患
    • 関節リウマチ(関節の構造的損傷の防止を含む) ※①〜④
    • 多関節に活動性を有する若年性特発性関節炎 ※①・②
  • 用法・用量:
    • 関節リウマチ
      本剤を、通常、成人にはエタネルセプト(遺伝子組換え)[エタネルセプト後続2]として10〜25mgを1日1回、週に2回、又は25〜50mgを1日1回、週に1回、皮下注射する。
    • 多関節に活動性を有する若年性特発性関節炎
      本剤を、通常、小児にはエタネルセプト(遺伝子組換え)[エタネルセプト後続2]として0.2〜0.4mg/kgを1日1回、週に2回、皮下注射する。(小児の1回投与量は成人の標準用量(1回25mg)を上限とすること)

エンブレルのバイオ後続品です。
エタネルセプト後続1は、持田製薬が製造販売元、あゆみ製薬が販売しています。
下で紹介する「TY」とともにルピンが製造した原薬を使用しているものと思われます。

エタネルセプトBS皮下注「TY」

  • 医薬品名:
    • ①エタネルセプトBS皮下注10mgシリンジ1.0mL「TY」
    • ②エタネルセプトBS皮下注25mgシリンジ0.5mL「TY」
    • ③エタネルセプトBS皮下注50mgシリンジ1.0mL「TY」
    • ④エタネルセプトBS皮下注50mgペン1.0mL「TY」
  • 有効成分:エタネルセプト(遺伝子組換え)
  • 一般名:[エタネルセプト後続2]注射液
  • 製造販売元:Y L バイオロジクス
  • 販売元:
    • 陽進堂
    • 帝人ファーマ
  • 効能・効果:既存治療で効果不十分な下記疾患
    • 関節リウマチ(関節の構造的損傷の防止を含む) ※①〜④
    • 多関節に活動性を有する若年性特発性関節炎 ※①・②
  • 用法・用量:
    • 関節リウマチ
      本剤を、通常、成人にはエタネルセプト(遺伝子組換え)[エタネルセプト後続2]として10〜25mgを1日1回、週に2回、又は25〜50mgを1日1回、週に1回、皮下注射する。
    • 多関節に活動性を有する若年性特発性関節炎
      本剤を、通常、小児にはエタネルセプト(遺伝子組換え)[エタネルセプト後続2]として0.2〜0.4mg/kgを1日1回、週に2回、皮下注射する。(小児の1回投与量は成人の標準用量(1回25mg)を上限とすること)

上記エタネルセプトBS「日医工」と同様にエンブレルのバイオシミラーです。
ルピンが製造した原薬を使用して陽進堂とルピンの合併会社YLバイオロジクスが製造を行います。

再生医療等製品

今回承認された再生医療等製品は2製品です。

キムリア点滴静注

  • 医薬品名:キムリア点滴静注
  • 有効成分:チサゲンレクルユーセル
  • 製造販売元:ノバルティスファーマ株式会社
  • 効能・効果:
    1. 再発又は難治性のCD19陽性のB細胞性急性リンパ芽球性白血病。ただし、以下のいずれかの場合に限る。
      • 初発の患者では標準的な化学療法を2回以上施行したが寛解が得られない場合
      • 再発の患者では化学療法を1回以上施行したが寛解が得られない場合
      • 同種造血幹細胞移植の適応とならない又は同種造血幹細胞移植後に再発した場合
    2. 再発又は難治性のCD19陽性のびまん性大細胞型 B 細胞リンパ腫。ただし、以下のいずれかの場合であって、自家造血幹細胞移植の適応とならない又は自家造血幹細胞移植後に再発した患者に限る。
      • 初発の患者では化学療法を2回以上、再発の患者では再発後に化学療法を1回以上施行し、化学療法により完全奏効が得られなかった又は完全奏効が得られたが再発した場合
      • 濾胞性リンパ腫が形質転換した患者では通算 2 回以上の化学療法を施行し、形質転換後には化学療法を 1 回以上施行したが、形質転換後の化学療法により完全奏効が得られなかった又は完全奏効が得られたが再発した場合
  • 用法・用量:
    • <医療機関での白血球アフェレーシス〜製造施設への輸送>
      1. 白血球アフェレーシス
        十分量のTリンパ球を含む非動員末梢血単核球を採取する。
      2. 白血球アフェレーシス産物の凍結保存
        採取後速やかに白血球アフェレーシス産物を調製し、液体窒素気相下で凍結保存する。
      3. 白血球アフェレーシス産物の輸送
        凍結保存した白血球アフェレーシス産物を、梱包して本品製造施設へ輸送する。
    • <医療機関での受入れ〜投与>
      1. 本品の受領及び保存
        凍結した状態で本品を受領し、使用直前まで液体窒素気相下で凍結保存する。
      2. 投与前の前処置
        本品の投与予定日前の1週間以内の末梢血白血球数が1,000/μLを超える場合、本品投与の2日前までに以下のリンパ球除去化学療法を前処置として行う。前処置の化学療法の特性や患者の状態を考慮の上、前処置から本品投与までに必要な間隔を設定する。
        • (1)再発又は難治性のCD19陽性のB細胞性急性リンパ芽球性白血病に用いる場合のリンパ球除去化学療法
          • 1)シクロホスファミド水和物500mg/m2を1日1回2日間点滴静注及びフルダラビンリン酸エステル 30 mg/m2を1日1回4日間点滴静注する。なお、患者の状態により適宜減量する。
          • 2)シクロホスファミド水和物によるGrade4の出血性膀胱炎の既往がある、又はシクロホスファミド水和物に抵抗性を示した患者には、シタラビン500mg/m2を1日1回2日間点滴静注及びエトポシド150mg/m2を1日1回3日間点滴静注する。なお、患者の状態により適宜減量する。
        • (2)再発又は難治性のCD19陽性のびまん性大細胞型B細胞リンパ腫に用いる場合のリンパ球除去化学療法
          • 1)シクロホスファミド水和物 250 mg/m2を1日1回3 日間点滴静注及びフルダラビンリン酸エステル 25 mg/m2を1日1回3日間点滴静注する。なお、患者の状態により適宜減量する。
          • 2) シクロホスファミド水和物によるGrade4注)の出血性膀胱炎の既往がある、又はシクロホスファミド水和物に抵抗性を示した患者には、ベンダムスチン塩酸塩90mg/m2日間点滴静注する。なお、患者の状態により適宜減量する。
            注)Grade は CTCAE v.4.03 に準じる。
        • 本品の投与
          投与直前に本品を解凍し、適応症に応じて下記のとおり単回静脈内投与する。
          1. (1)再発又は難治性のCD19陽性のB細胞性急性リンパ芽球性白血病に用いる場合
            通常、25 歳以下(投与時)の患者には、体重に応じて以下の投与量を単回静脈内投与する。
            • 体重50kg以下の場合には、CAR発現生T細胞として0.2×106〜5.0×106個/kg
            • 体重50 kg超の場合には、CAR発現生T細胞として0.1×108〜2.5×108個(体重問わず)
          2. (20再発又は難治性のCD19陽性のびまん性大細胞型B細胞リンパ腫に用いる場合
            通常、成人には、CAR発現生T細胞として0.6×108〜6.0×108個(体重問わず)を単回静脈内投与する。

ついに国内初のCAR-T*8細胞(キメラ抗原受容体T細胞)療法が承認されました。
ちなみに、キムリアの承認にあたり、キムリア投与に関わる薬剤についても適応追加(腫瘍特異的T細胞輸注療法の前処置)が行われています

米国では1回投与で5,000万円のキムリアですが、日本ではどうなるでしょうか?
そこにも注目がある待っています。

CAR-T細胞療法とは?

キメラ抗原受容体(CAR)とは遺伝子改変により作られる人工的な受容体で、モノクローナル抗体のような特性を持ちます。
CAR-T(カーティー)細胞はキメラ抗原受容体(CAR)を発現するように遺伝子改変を受けたT細胞で、任意の抗原を特異的に認識させて免疫反応を起こすことができます。
CAR-T細胞療法はがん免疫療法のブレイクスルーとして期待され、多くの研究が進められていますが、今回、日本で初めて承認されたのがキムリアです。

キムリアの作用

キムリアは患者本人から採取したT細胞に白血病細胞のCD19を特異的に認識させるCARを導入、それを増殖させた後、患者本人に戻します。
CAR-T細胞を患者本人に定着させるために免疫抑制剤の投与を行いますが、定着した後はCAR-T細胞は自己増殖を行うため、キムリアを一度投与すれば、その後はずっとCAR-T細胞が体内でCD19を持つ白血球細胞を発見し、攻撃してくれます。
このように人工的にがん細胞に対する免疫を強化するのがCAR-T細胞療法で、キムリアはCD19陽性のB細胞性急性リンパ芽球性白血病に対する免疫を作り出す薬剤です。

コラテジェン筋注用

  • 医薬品名:コラテジェン筋注用
  • 有効成分:ベペルミノゲン ペルプラスミド
  • 製造販売元:アンジェス(販売元:田辺三菱製薬)
  • 効能・効果:標準的な薬物治療の効果が不十分で、血行再建術の施行が困難な慢性動脈閉塞症(閉塞性動脈硬化症およびバージャー病)における潰瘍の改善
  • 用法・用量:投与対象肢の虚血部位に対して1カ所あたり本品0.5mgを8カ所に4週間間隔で2回筋肉内投与する (1回総計4mg)。なお、臨床症状が残存する場合には、2回目投与の4週後に3回目の投与を行うこともできる

日本初の遺伝子治療

コラテジェンは国内初の遺伝子治療薬ということで5年間の期間限定で承認されました。
コラテジェンの有効成分であるベペルミノゲン ペルプラスミドは環状二本鎖構造のプラスミドDNAです。
ヒトHGF遺伝子とその転写に必要なプロモーター領域等を持っているため、コラテジェンを筋肉内に投与することで、人の筋肉細胞内でヒトHGのmRNA転写が行われ、その後ヒトHGFが産生されます。

HGFによる血管新生

HGF*9は肝細胞増殖因子と呼ばれるサイトカインで、肝臓の再生能力に寄与することで知られています。
HGFは肝臓のみでなく様々な臓器での細胞増殖を促進、組織の修復を行います。
慢性動脈閉塞症に対してコラテジェンを投与すると、血管新生作用が発揮され、閉塞した血管を補うように新しい血管が作られ、血流が回復することが期待されます。

*1:Chronic Inflammatory Demyelinating Polyneuropathy

*2:AdenosineDeAminase

*3:Hematopoietic Stem Cell Transplantation

*4:Tenofovir AlaFenamide

*5:Inhaled CorticoSteroidsII)、長時間作用性吸入抗コリン剤(LAMA((Long-Acting Muscarinic Antagonist

*6:long-acting β2-agonists

*7:Chronic Obstructive Pulmonary Disease

*8:Chimeric Antigen Receptor T-cell

*9:Hepatocyte Growth Factor

 

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