令和7年度薬価改定で算定上の後発医薬品から除外された後発医薬品についてまとめます。
要は「3」から「★」に変わったものですね。
前記事で公開している薬価改定比較表のK列から★に該当するものを抽出することでもチェック可能になっています。
(というかこの記事はそれをコピペしただけのもの)
本文中に登場する「2」、「3」、「⭐︎」、「★」の説明です。
- 1:後発医薬品がない先発医薬品(後発医薬品の上市前の先発医薬品等)
- 2:後発医薬品がある先発医薬品(先発医薬品と後発医薬品で剤形や規格が同一でない場合等を含む。ただし、全ての後発医薬品が経過措置として使用期限を定められている場合を除きます。)
- ☆:後発医薬品がある先発医薬品のうち後発医薬品と同額又は薬価が低いもの
- 3:後発医薬品
- ★:後発医薬品のうち先発医薬品と同額又は薬価が高いもの
ちなみに、どの薬が↑に該当するか、確実な一覧が欲しいって方は厚生労働省のホームページで確認できます。
薬価基準収載品目リスト及び後発医薬品に関する情報について(令和7年4月1日適用)の中にある5.その他(各先発医薬品の後発医薬品の有無に関する情報)(Excel、PDF)です。
今回の資料は↑の資料(令和7年4月1日適用)と過去の資料(令和7年3月31日まで)を比較して確認したものです。
- 1 令和7年度改定で算定上の後発品からはずれるもの
- 1.1 内服(R7改定で★になったもの)
- 1.1.1 バルプロ酸ナトリウム100mg錠(アメル、DSP)
- 1.1.2 バルプロ酸ナトリウム100mg徐放錠(トーワ、アメル)
- 1.1.3 ラモトリギン錠100mg「JG」
- 1.1.4 ロキソプロフェンNa細粒10%「サワイ」
- 1.1.5 マプロチリン塩酸塩10mg錠(アメル)
- 1.1.6 炭酸リチウム錠100mg「フジナガ」
- 1.1.7 リスペリドン内用液1mg/mL「アメル」
- 1.1.8 ミルナシプラン塩酸塩12.5mg錠(アメル)
- 1.1.9 ドネペジル塩酸塩内服ゼリー5mg「日医工」
- 1.1.10 ドネペジル塩酸塩5mg2.5mL液(トーワ)
- 1.1.11 チザニジン錠1mg「JG」
- 1.1.12 アロチノロール塩酸塩錠5mg「サワイ」
- 1.1.13 ビソプロロールフマル酸塩0.625mg錠(全メーカー)
- 1.1.14 ドキサゾシンメシル酸塩0.5mg錠(全メーカー)
- 1.1.15 プラバスタチンナトリウム錠10mg「ツルハラ」
- 1.1.16 ジメモルファンリン酸塩シロップ小児用0.25%「TCK」
- 1.1.17 L-カルボシステイン250mg錠(全メーカー)
- 1.1.18 L-カルボシステイン500mg錠(全メーカー)
- 1.1.19 ロペラミド塩酸塩細粒小児用0.05%「NIG」
- 1.1.20 ニザチジン75mgカプセル(YD)
- 1.1.21 ラフチジン5mg錠(全メーカー)
- 1.1.22 テプレノン細粒10%「トーワ」、「サワイ」、「YD」、「ツルハラ」
- 1.1.23 ランソプラゾールOD錠15mg「DK」、「ケミファ」
- 1.1.24 ランソプラゾールOD錠30mg「DK」、「ケミファ」
- 1.1.25 ランソプラゾールカプセル15mg「NIG」
- 1.1.26 ランソプラゾールカプセル30mg「NIG」
- 1.1.27 ドンペリドン5mg錠(全メーカー)(EMECは元々)
- 1.1.28 ドンペリドン錠10mg「EMEC」
- 1.1.29 モサプリドクエン酸塩5mg錠(全メーカー)
- 1.1.30 フラボキサート塩酸塩錠200mg「サワイ」
- 1.1.31 クエン酸第一鉄ナトリウム顆粒8.3%「ツルハラ」
- 1.1.32 クエン酸第一鉄Na錠50mg「JG」、「サワイ」
- 1.1.33 グリメピリド1mg錠(全メーカー)
- 1.1.34 グリメピリド1mg口腔内崩壊錠(全メーカー)(ケミファは元々)
- 1.1.35 ボグリボースOD錠0.3mg「ケミファ」
- 1.1.36 ラクツロース65%シロップ
- 1.1.37 カモスタットメシル酸塩錠100mg「サワイ」、「ツルハラ」
- 1.1.38 アレンドロン酸錠35mg「DK」、「SN」、「YD」
- 1.1.39 アナストロゾール錠1mg「JG」
- 1.1.40 レトロゾール錠2.5mg「JG」
- 1.1.41 エメダスチンフマル酸塩徐放カプセル2mg「トーワ」
- 1.1.42 スプラタストトシル酸塩カプセル100mg「JG」、「トーワ」
- 1.1.43 プランルカストカプセル112.5mg「サワイ」
- 1.1.44 フェキソフェナジン塩酸塩錠60mg「SANIK」
- 1.1.45 フェキソフェナジン塩酸塩錠30mg「NP」、「SANIK」、「トーワ」
- 1.1.46 フェキソフェナジン塩酸塩OD錠30mg「NP」、「トーワ」
- 1.1.47 モンテルカストOD錠5mg「サワイ」
- 1.1.48 サラゾスルファピリジン腸溶錠250mg「NIG」
- 1.1.49 シタフロキサシン錠50mg「サワイ」
- 1.1.50 バラシクロビル錠500mg「日本臓器」
- 1.2 外用薬
- 1.2.1 ジクロフェナクナトリウム(30mg)10cm×14cm貼付剤(ジクロフェナクナトリウムテープ30mg 全メーカー)
- 1.2.2 ジクロフェナクNaパップ140mg「日本臓器」、「ラクール」(全メーカー)
- 1.2.3 フルチカゾン点鼻液50μg「サワイ」56噴霧用
- 1.2.4 モメタゾンフランカルボン酸エステル軟膏0.1%「イワキ」/クリーム0.1%「イワキ」/ローション0.1%「イワキ」
- 1.2.5 ロキソプロフェンNaパップ100mg(全メーカー)
- 1.2.6 ロキソプロフェンナトリウム(50mg)7cm×10cm貼付剤(全メーカー、NPは元々)
- 1.2.7 ロキソプロフェンNaテープ100mg(全メーカー)、ロキソプロフェンナトリウムテープ100mg(全メーカー)
- 1.1 内服(R7改定で★になったもの)
- 2 令和7年度改定で算定上の後発品に復帰するもの
- 3 後発医薬品調剤体制加算の施設基準への影響
- 4 おまけ:令和7年度薬価改定についての簡単な解説
- 5 まとめ
令和7年度改定で算定上の後発品からはずれるもの
内服、外用に分けて書いていきます。
(注射は省略します)
内服(R7改定で★になったもの)
バルプロ酸ナトリウム100mg錠(アメル、DSP)
バルプロ酸ナトリウム100mg錠は統一名収載品で、バルプロ酸ナトリウム錠100mg「アメル」、「DSP」が該当します。
- デパケン錠100mg:薬価 10.10円 「2」 → 10.40円(局方品の最低薬価) 「☆」
- バルプロ酸ナトリウム100mg錠:薬価 9.30円 「3」 → 10.40円(局方品の最低薬価) 「★」
先発・後発のどちらも最低薬価の適用となり同じ薬価になってしまいました。
デパケン錠100mgは「☆」、バルプロ酸ナトリウム錠100mg「アメル」、「DSP」は「★」になりました。
デパケン錠200mgは前回改定の時点ですでに⭐︎(後発品はすべて★:算定上の後発品とみなされない)です。
バルプロ酸ナトリウム100mg徐放錠(トーワ、アメル)
バルプロ酸ナトリウム100mg徐放錠は統一名収載品で、バルプロ酸ナトリウム徐放錠A100mg「トーワ」とバルプロ酸ナトリウムSR錠100mg「アメル」が該当します。
- デパケンR錠100mg:薬価 9.50円 「2」 → 10.40円(局方品の最低薬価) 「☆」
- バルプロ酸ナトリウム100mg徐放錠:薬価 6.90円 「3」 → 10.40円(局方品の最低薬価) 「★」
普通錠と同じく先発・後発のどちらも最低薬価の適用となり同じ薬価になってしまいました。
デパケンR錠100mgは「☆」、バルプロ酸ナトリウム徐放錠A100mg「トーワ」とバルプロ酸ナトリウムSR錠100mg「アメル」は「★」になりました。
ただし、デパケンR錠200mgは「アメル」、「トーワ」ともに後発品扱いです。
デパケン細粒40%、デパケンシロップ5%の後発品は全て算定上の後発品(3)を維持できています。
ラモトリギン錠100mg「JG」
ラモトリギン錠100mgのなかで「JG」のみが「★」
になってしまいました。
- ラミクタール錠100mg:薬価 89.20円 「2」 → 72.60円 「2」
- ラモトリギン錠100mg「JG」:薬価 75.00円 「3」 → 75.00円(改定対象外) 「★」
- ラモトリギン錠100mg(他社):薬価 32.20円 「3」→ 28.70円(改定対象外) 「3」
JGが改定対象外で薬価維持だったため、先発品が薬価改定された結果、薬価が下回ったというケース。
ラミクタール錠100mgは「2」でラモトリギン錠100mg「JG」は「★」、その他のメーカーは「3」です。
ちなみにラミクタール錠小児用2mgは前回改定の時点ですでに「☆」、後発品は「★」です。
ラミクタール錠小児用5mg、ラミクタール錠25mgは「2」、その後発品には全て「3」を維持しています。
ロキソプロフェンNa細粒10%「サワイ」
ロキソプロフェンNa細粒10%「サワイ」が同剤形で唯一の後発品でしたが、薬価が逆転、「★」
になってしまいました。
- ロキソニン細粒10%:薬価 15.50円 「2」 → 13.80円 「☆」
- ロキソプロフェンNa細粒10%「サワイ」:薬価 14.30円 「3」 → 21.60円(不採算品再算定) 「★」
これでロキソニン細粒10%は「☆」
ロキソプロフェンNa細粒10%「サワイ」が不採算品再算定を受けて薬価が上がったためです。
なんとも歯痒いですね。
マプロチリン塩酸塩10mg錠(アメル)
マプロチリン塩酸塩錠25mg「アメル」が唯一の後発品でしたが薬価が逆転し「★」
に。
- ルジオミール錠10mg:薬価 6.80円 「2」 → 6.10円(最低薬価) 「☆」
- マプロチリン塩酸塩錠10mg「アメル」:薬価 5.90円 「3」 → 6.10円(最低薬価) 「★」
これでルジオミール錠10mgは「☆」
引き上げ・引き下げの差はあれど最終的にどちらも最低薬価に該当した結果、同じ薬価に。
ルジオミール錠25mgは「2」、その後発品(マプロチリン塩酸塩錠25mg「アメル」だけ)は「3」を維持しています。
炭酸リチウム錠100mg「フジナガ」
炭酸リチウム錠100mg「フジナガ」は薬価が逆転したため「★」
に。
もう一つの後発品、炭酸リチウム錠100mg「大正」(AG)は元々「★」だったので、リーマス錠100は「⭐︎」になってしまいました。
- リーマス錠100:薬価 8.80円 「2」→ 7.80円 「☆」
- 炭酸リチウム錠100mg「フジナガ」:薬価 5.90円 「3」 → 10.40円(局方品の最低薬価) 「★」
- 炭酸リチウム錠100mg「大正」:薬価 8.90円 「★」 → 8.90円(改定対象外) 「★」
フジナガだけが局方品で先発とAGは違うんですね。
ちなみにリーマス錠200の方は「2」、AGもフジナガも「3」扱いです。
リスペリドン内用液1mg/mL「アメル」
- リスパダール内用液1mg/mL:薬価 37.50円 「2」 → 31.50円 「2」
- リスペリドン内用液1mg/mL「アメル」:薬価 37.40円 「3」 → 34.70円 「★」
- リスペリドン内用液1mg/mL「ヨシトミ」:薬価 30.00円 「3」 → 27.30円 「3」
- リスペリドン内用液1mg/mL「トーワ」:薬価 30.00円 「3」 → 30.00円(改定対象外) 「3」
元々薬価差が少なかったところ、引き下げ額で差がついてアメルが逆転。
アメルは「★」ですが、他(分包「アメル」の各規格を含む)は「3」、リスパダール内用液1mg/mLも「2」のままです。
ミルナシプラン塩酸塩12.5mg錠(アメル)
唯一の後発品であるミルナシプラン塩酸塩錠12.5mg「アメル」が先発品と同じ薬価になったため「★」
- トレドミン錠12.5mg:薬価 8.00円 「2」 → 6.80円 「☆」
- ミルナシプラン塩酸塩錠12.5mg「アメル」:薬価 7.60円 「3」 → 6.80円 「★」
これで先発品のトレドミン錠12.5mgは「☆」です。
15mgと25mgについては先発品は「2」、後発品は「3」のままです。
ドネペジル塩酸塩内服ゼリー5mg「日医工」
唯一の後発品が「★」になったので、先発品のアリセプト内服ゼリー5mgは「⭐︎」
です。
- アリセプト内服ゼリー5mg:薬価 136.90円 「2」 → 108.50円 「☆」
- ドネペジル塩酸塩内服ゼリー5mg「日医工」:薬価 120.50円 「3」 → 114.80円 「★」
3mg、10mgについては先発品は「2」、後発品は「3」のまま
です。
真ん中の5mgだけ除外。わかりにくい。
ドネペジル塩酸塩5mg2.5mL液(トーワ)
これ、先発品に同剤形が存在しないんだけどアリセプト内服ゼリー5mgの後発品扱いなのかな?
- アリセプト内服ゼリー5mg:薬価 136.90円 「2」 → 108.50円 「☆」
- ドネペジル塩酸塩内用液5mg「トーワ」:薬価 120.50円 「3」 → 114.80円 「★」
3mg、10mgの後発品は「3」のまま
です。
これも真ん中だけ。
チザニジン錠1mg「JG」
JGだけ薬価が逆転してして「★」
になってしまいました。
- テルネリン錠1mg:薬価 9.00円 「2」 → 8.10円 「☆」
- チザニジン錠1mg「JG」:薬価 8.90円 「3」 → 8.90円(改定対象外) 「★」
- チザニジン塩酸塩1mg錠(杏林、サワイ、ツルハラ、トーワ、日医工):薬価 5.90円 → 6.10円(最低薬価)
JGは「★」ですが、テルネリン錠1mgは「2」、他の後発品は「3」です。
アロチノロール塩酸塩錠5mg「サワイ」
「サワイ」だけが「★」
になりました。
- アロチノロール塩酸塩錠5mg「DSP」:薬価 9.90円 「2」 → 8.10円 「2」
- アロチノロール塩酸塩錠5mg「サワイ」:薬価 8.90円 「3」 → 8.90円(改定対象外) 「★」
- アロチノロール塩酸塩5mg錠:薬価 5.90円 「3」 → 6.10円(最低薬価) 「3」
先発品が薬価改定で引き下げ、サワイは改定対象外で維持された結果。
サワイは「★」ですが、アロチノロール塩酸塩錠5mg「DSP」は「2」、他の後発品は「3」です。
ビソプロロールフマル酸塩0.625mg錠(全メーカー)
統一名収載品ですが「サワイ」、「テバ」、「トーワ」、「日医工」、「日新」、「明治」、「DSEP」、「JG」、「ZE」が該当します。
先発品と薬価が同じになったので「★」になりました。
- メインテート錠0.625mg:薬価 11.80円 「2」 → 10.40円(局方品の最低薬価) 「☆」
- ビソプロロールフマル酸塩0.625mg錠:薬価 10.10円 「3」 → 10.40円(局方品の最低薬価) 「★」
先発も後発も最低薬価に該当した結果、同じ薬価になりました。
これでメインテート錠0.625mgは「☆」、ビソプロロールフマル酸塩錠0.625mgはすべて「★」です。
ちなみにビソプロロールには他に2.5mg、5mgの規格がありますが、そちらは全て、先発品は「2」、後発品は「3」のままです。
ドキサゾシンメシル酸塩0.5mg錠(全メーカー)
統一名収載品ですが「アメル」、「テバ」、「トーワ」、「ニプロ」、「EMEC」、「JG」、「NS」、「TCK」、「VTRS」、「YD」が該当します。
先発品と薬価が同じになったので「★」になりました。
- カルデナリン錠0.5mg:薬価 10.90円 「2」 → 10.40円(局方品の最低薬価) 「☆」
- ドキサゾシンメシル酸塩0.5mg錠:薬価 10.10円 「3」 → 10.40円(局方品の最低薬価) 「★」
- カルデナリンOD錠0.5mg:薬価 10.90円 「2」 → 9.60円 「☆」
先発も後発も最低薬価に該当した結果、先発品と同じ薬価になりました。
先発品のOD錠は局方品ではないので、普通錠よりも薬価が低くなってます。なんだこりゃ。
これでカルデナリン錠0.5mgと同OD錠0.5mgは「☆」、ドキサゾシンメシル酸塩錠0.5mgはすべて「★」です。
ちなみにドキサゾシンには他に1mg、2mg、4mgの規格がありますが、そちらは全て、先発品は「2」、後発品は「3」のままです。
プラバスタチンナトリウム錠10mg「ツルハラ」
- メバロチン錠10:薬価 22.60円 「2」 → 18.80円 「2」
- プラバスタチンNa錠10mg「チョーセイ」:薬価 15.40円 「3」 → 15.40円(改定対象外) 「3」
- プラバスタチンナトリウム錠10mg「ツルハラ」:薬価 20.00円 「3」 → 20.00円(改定対象外) 「★」
- プラバスタチンNa錠10mg「サワイ」、「ケミファ」、「トーワ」、「オーハラ」、「TCK」、「NS」、「YD」、「NIG」:薬価 15.40円 「3」 → 14.10円 「3」
- プラバスタチンナトリウム10mg錠:薬価 10.90円 「3」 → 10.40円(局方品の最低薬価) 「3」
チョーセイとツルハラが薬価維持でしたが、先発品がツルハラより下、チョーセイよりは上の薬価になったので、ツルハラのみ「★」に。
メバロチン錠10は「2」、ツルハラ以外の後発品は「3」です。
5mgについては先発は「2」、後発品はすべて「3」です。
ジメモルファンリン酸塩シロップ小児用0.25%「TCK」
- アストミンシロップ0.25%:薬価 3.90円 「3」 → 6.90円(最低薬価) 「☆」
- ジメモルファンリン酸塩シロップ小児用0.25%「TCK」:薬価 3.50円 「2」 → 6.90円(最低薬価) 「★」
どちらもみなし最低薬価でしたが最低薬価の見直しにより、同じ薬価になりました。
その結果、アストミンシロップは「☆」、ジメモルファンリン酸塩シロップ小児用0.25%「TCK」は「★」に。
最低薬価は先発品と後発品で若干でいいので差がつくようにしてほしいな・・・。
L-カルボシステイン250mg錠(全メーカー)
全メーカーが統一名収載品なので、カルボシステイン錠250mg「サワイ」、「ツルハラ」、「トーワ」、「JG」、「NIG」、「TCK」が該当。
- ムコダイン錠250mg:薬価 8.50円 「2」 → 10.40円(局方品の最低薬価) 「☆」
- L-カルボシステイン250mg錠:薬価 5.70円 「3」 → 10.40円(局方品の最低薬価) 「★」
先発・後発ともに最低薬価による引き上げ、同じ薬価に。
ムコダイン錠250mgは「☆」、カルボシステイン錠250mgは「★」に。
L-カルボシステイン500mg錠(全メーカー)
今回の改定で全銘柄が統一名称収載品に、カルボシステイン錠500mg「サワイ」、「ツルハラ」、「トーワ」、「JG」、「NIG」、「TCK」が該当。
- ムコダイン錠500mg:薬価 10.10円 「2」 → 10.40円(局方品の最低薬価) 「☆」
- L-カルボシステイン500mg錠:薬価 9.30円 「3」 → 10.40円(局方品の最低薬価) 「★」
- L-カルボシステイン500mg錠(旧NIG):薬価 7.90円 「3」 → 10.40円(局方品の最低薬価) 「★」
先発・後発ともに最低薬価による引き上げ、同じ薬価に。
ムコダイン錠500mgは「☆」、カルボシステイン錠500mgは「★」に。
ロペラミド塩酸塩細粒小児用0.05%「NIG」
- ロペミン小児用細粒0.05%:薬価 16.60円 「2」 → 14.30円 「☆」
- ロペラミド塩酸塩細粒小児用0.05%「NIG」:薬価 14.90円 「3」 → 14.90円(改定対象外) 「★」
唯一の後発品が薬価維持、先発が引き下げを受けた結果、薬価が逆転。
ロペミン小児用細粒0.05%は「☆」、ロペラミド塩酸塩細粒小児用0.05%「NIG」は「★」に。
細粒0.1%、カプセル1mgは先発品は「2」、後発品は「3」を維持。
ニザチジン75mgカプセル(YD)
- アシノン錠75mg:薬価 11.30円 「2」 → 10.00円 「☆」
- ニザチジン75mgカプセル:薬価 10.10円 「3」 → 10.40円(局方品の最低薬価) 「★」
YDのみが存在しますが最低薬価に該当し薬価引き上げ。
錠剤は局方品ではないようなので先発品は最低薬価の適応なし。
結果として薬価が逆転、アシノン錠75mgは「☆」、ニザチジンカプセル75mg「YD」は「★」に。
150mgは先発品は「2」、後発品は「3」を維持。
ラフチジン5mg錠(全メーカー)
全メーカーが統一名収載品なので、ラフチジン錠5mg「サワイ」、「トーワ」、「日医工」、「JG」、「TCK」、「YD」が該当。
- プロテカジン錠5:薬価 11.00円 「2」 → 10.40円(局方品の最低薬価) 「☆」
- プロテカジンOD錠5:薬価 11.00円 「2」 → 10.40円(局方品の最低薬価) 「★」
- ラフチジン5mg錠:薬価 10.10円 「3」 → 10.40円(局方品の最低薬価) 「★」
引き上げ・引き下げの差はあれど最終的にどちらも最低薬価に該当した結果、同じ薬価に。
結果として、プロテカジン錠5、同OD錠5mgは「☆」、ラフチジン錠5mgは「★」に。
10mgは先発品は「2」、後発品は「3」を維持。
テプレノン細粒10%「トーワ」、「サワイ」、「YD」、「ツルハラ」
- セルベックス細粒10%:薬価 10.30円 「2」 → 9.20円 「☆」
- テプレノン細粒10%「トーワ」、「サワイ」、「YD」、「ツルハラ」:薬価 9.60円 「3」 → 9.40円 「★」
全メーカーが先発品の薬価を上回ったので、セルベックス細粒10%は「☆」、テプレノン細粒10%は全社「★」に。
カプセル50mgは先発品は「2」、後発品は「3」を維持。
ランソプラゾールOD錠15mg「DK」、「ケミファ」
- タケプロンOD錠15:薬価 23.30円 「2」 → 20.40円 「2」
- ランソプラゾールOD錠15mg「DK」、「ケミファ」:薬価 21.10円 「3」 → 21.10円(改定対象外) 「★」
- ランソプラゾール15mg腸溶性口腔内崩壊錠:薬価 12.40円 「3」 → 11.30円 「3」
DKとケミファが薬価維持、先発が引き下げを受けた結果、薬価が逆転。
タケプロンOD錠15は「2」のままですが、ランソプラゾールOD錠15mg「DK」、「ケミファ」は「★」に。
AGを含む他のランソプラゾールOD錠15mgは「3」のまま。
ランソプラゾールOD錠30mg「DK」、「ケミファ」
- タケプロンOD錠30:薬価 39.70円 「2」 → 34.50円 「2」
- ランソプラゾールOD錠30mg「DK」:薬価 36.00円 → 36.00円(改定対象外) 「★」
- ランソプラゾールOD錠30mg「ケミファ」:薬価 36.00円 → 36.00円(改定対象外) 「★」
- ランソプラゾール30mg腸溶性口腔内崩壊錠:薬価 20.80円 → 19.00円 「3」
DKとケミファが薬価維持、先発が引き下げを受けた結果、薬価が逆転。
タケプロンOD錠30は「2」のままですが、ランソプラゾールOD錠30mg「DK」、「ケミファ」は「★」に。
AGを含む他のランソプラゾールOD錠30mgは「3」のまま。
ランソプラゾールカプセル15mg「NIG」
- タケプロンカプセル15:薬価 23.30円 「2」 → 20.40円 「2」
- ランソプラゾールカプセル15mg「NIG」:薬価 21.10円 「3」 → 21.10円(改定対象外) 「★」
- ランソプラゾール15mg腸溶カプセル:薬価 12.40円 「3」 → 11.30円 「3」
NIGが薬価維持、先発が引き下げを受けた結果、薬価が逆転。
タケプロンカプセル15は「2」のままですが、ランソプラゾールカプセル15mg「NIG」は「★」に。
AGを含む他のランソプラゾールカプセル15mgは「3」のまま。
ランソプラゾールカプセル30mg「NIG」
- タケプロンカプセル30:薬価 39.70円 「2」 → 34.50円 「2」
- ランソプラゾールカプセル30mg「NIG」:薬価 36.00円 「3」 → 36.00円(改定対象外) 「★」
- ランソプラゾール30mg腸溶カプセル:薬価 20.80円 「3」 → 19.00円 「3」
タケプロンカプセル30は「2」のままですが、ランソプラゾールカプセル30mg「NIG」は「★」に
。
AGを含む他のランソプラゾールカプセル30mgは「3」のまま。
ドンペリドン5mg錠(全メーカー)(EMECは元々)
統一名収載品ですが「杏林」、「サワイ」、「ツルハラ」、「トーワ」、「日医工」、「日新」、「EMEC」、「JG」、「NIG」、「YD」が該当します。
- ナウゼリン錠5:薬価 6.20円 「2」 → 6.10円(最低薬価) 「☆」
- ナウゼリンOD錠5:薬価 6.20円 「2」 → 6.10円(最低薬価) 「☆」
- ドンペリドン錠5mg「EMEC」:薬価 8.90円 「★」 → 8.90円(改定対象外) 「★」
- ドンペリドン5mg錠:薬価 5.90円 「3」 → 6.10円(最低薬価) 「★」
ドンペリドン錠5mg「EMEC」は元々「★」でしたが、今回の改定で統一名収載されているその他のメーカーも「★」になりました。
ナウゼリン錠5、ナウゼリンOD錠5が「☆」になり後発品は全て「★」です。
ドンペリドン錠10mg「EMEC」
- ナウゼリン錠10:薬価 9.60円 「2」 → 8.80円 「2」
- ナウゼリンOD錠10:薬価 9.60円 「2」 → 8.80円 「2」
- ドンペリドン錠10mg「EMEC」:薬価 8.90円 「3」 → 8.90円(改定対象外) 「★」
- ドンペリドン10mg錠:薬価 5.90円 「3」 → 6.10円(最低薬価) 「3」
ドンペリドン錠10mg「EMEC」が薬価維持、先発が引き下げを受けた結果、薬価が逆転。
ナウゼリン錠10、ナウゼリンOD錠10は「2」のままですが、ドンペリドン錠10mg「EMEC」は「★」に。
その他のメーカーは全て「3」です。
モサプリドクエン酸塩5mg錠(全メーカー)
統一名収載品ですが「アメル」、「イセイ」、「杏林」、「ケミファ」、「サワイ」、「サンド」、「トーワ」、「日医工」、「日新」、「明治」、「AA」、「DSEP」、「JG」、「NP」、「NPI」、「TCK」、「TSU」、「VTRS」、「YD」、「ZE」が該当します。
- ガスモチン錠5mg:薬価 10.50円 「2」 → 10.40円(局方品の最低薬価) 「☆」
- モサプリドクエン酸塩5mg錠:薬価 11.10円 「3」 → 10.40円(局方品の最低薬価) 「★」
引き上げ・引き下げの差はあれど最終的にどちらも最低薬価に該当した結果、同じ薬価に。
結果として、ガスモチン錠5mgは「☆」、モサプリドクエン酸塩錠5mgは全メーカー「★」に。
フラボキサート塩酸塩錠200mg「サワイ」
フラボキサート塩酸塩錠200mg「サワイ」は唯一の後発品です。
- ブラダロン錠200mg:薬価 10.00円 「2」 → 8.80円 「☆」
- フラボキサート塩酸塩錠200mg「サワイ」:薬価 9.00円 「3」 → 9.00円(改定対象外) 「★」
フラボキサート塩酸塩錠200mg「サワイ」が薬価維持、先発が引き下げを受けた結果、薬価が逆転。
ブラダロン錠200mgは「☆」、フラボキサート塩酸塩錠200mg「サワイ」は「★」に。
クエン酸第一鉄ナトリウム顆粒8.3%「ツルハラ」
クエン酸第一鉄ナトリウム顆粒8.3%「ツルハラ」は唯一の後発品です。
- フェロミア顆粒8.3%:薬価 10.30円 「2」 → 9.40円 「☆」
- クエン酸第一鉄ナトリウム顆粒8.3%「ツルハラ」:薬価 9.80円 「3」 → 9.80円(改定対象外) 「★」
クエン酸第一鉄ナトリウム顆粒8.3%「ツルハラ」が薬価維持、先発が引き下げを受けた結果、薬価が逆転。
フェロミア顆粒8.3%は「☆」、クエン酸第一鉄ナトリウム顆粒8.3%「ツルハラ」は「★」に。
クエン酸第一鉄Na錠50mg「JG」、「サワイ」
- フェロミア錠50mg:薬価 6.40円 「2」 → 6.10円(最低薬価)「2」
- クエン酸第一鉄Na錠50mg「JG」、「サワイ」:薬価 6.20円 「3」 → 6.20円(改定対象外) 「★」
- クエン酸第一鉄ナトリウム鉄50mg錠:薬価 5.70円 「3」 → 5.90円(最低薬価???) 「3」
クエン酸第一鉄Na錠50mg「JG」、「サワイ」は薬価維持、先発と統一名収載品が引き下げを受けた結果、薬価が逆転。
フェロミア錠50mgは「2」のまま、クエン酸第一鉄Na錠50mg「JG」、「サワイ」は「★」、統一名収載のクエン酸第一鉄Na錠50mg「NIG」、クエン酸第一鉄Na錠50mg「NIG」は「3」のまま。
グリメピリド1mg錠(全メーカー)
統一名収載品ですが「オーハラ」、「科研」、「杏林」、「ケミファ」、「サワイ」、「サンド」、「三和」、「トーワ」、「日新」、「フェルゼン」、「AA」、「JG」、「Me」、「NIG」、「NP」、「TCK」、「VTRS」、「YD」、「ZE」が該当します。
- アマリール1mg錠:薬価 11.00円 「2」 → 10.40円(局方品の最低薬価) 「☆」
- グリメピリド1mg錠:薬価 10.10円 「3」 → 10.40円(局方品の最低薬価) 「★」
引き上げ・引き下げの差はあれど最終的にどちらも最低薬価に該当した結果、同じ薬価に。
結果として、アマリール1mg錠は「☆」、グリメピリド錠1mgは全メーカー「★」に。
グリメピリド1mg口腔内崩壊錠(全メーカー)(ケミファは元々)
統一名収載品ですが「ケミファ」、「トーワ」、「日医工」が該当します。
- アマリール1mg錠:薬価 11.00円 「2」 → 10.40円(局方品の最低薬価) 「☆」
- グリメピリドOD錠1mg「ケミファ」:薬価 12.60円 「★」 → 12.60円(改定対象外) 「★」
- グリメピリド1mg口腔内崩壊錠:薬価 10.10円 「3」 → 10.40円(局方品の最低薬価) 「★」
ケミファは薬価維持ですが、先発と統一名収載品は引き上げ・引き下げの差はあれど最終的にどちらも最低薬価に該当した結果、同じ薬価に。
結果として、アマリール1mg錠は「☆」、グリメピリドOD錠1mgは全メーカー「★」に。
ボグリボースOD錠0.3mg「ケミファ」
- ベイスンOD錠0.3:薬価 16.70円 「2」 → 14.90円 「2」
- ボグリボースOD錠0.3mg「ケミファ」:薬価 15.20円 「3」 → 15.20円(改定対象外) 「★」
- ボグリボース0.3mg口腔内崩壊錠:薬価 10.10円 「3」 → 10.40円(局方品の最低薬価) 「3」
- ボグリボースODフィルム0.3「QQ」:薬価 10.10円 「3」 → 10.40円(局方品の最低薬価) 「3」
ボグリボースOD錠0.3mg「ケミファ」は薬価維持、先発が引き下げを受けた結果、薬価が逆転。
ベイスンOD錠0.3は「2」を維持、ボグリボースOD錠0.3mg「ケミファ」は「★」ですが、他メーカーはODフィルムを含めて「3」のままです。
ちなみに0.2mgについては先発品は「2」、後発品はODフィルムを含めて全メーカー「3」です。
ラクツロース65%シロップ
統一名収載品ですが「タカタ」、「NIG」が該当します。
- モニラック・シロップ65%:薬価 6.50円 「2」 → 6.90円(最低薬価) 「☆」
- ラクツロース65%シロップ:薬価 4.90円 「3」 → 6.90円(最低薬価) 「★」
どちらもみなし最低薬価でしたが最低薬価の見直しにより、同じ薬価になりました。
モニラック・シロップ65%は「☆」、ラクツロースシロップ65%「タカタ」、「NIG」は「★」に。
カモスタットメシル酸塩錠100mg「サワイ」、「ツルハラ」
- フオイパン錠100mg:薬価 11.30円 「2」 → 9.90円 「2」
- カモスタットメシル酸塩錠100mg「サワイ」、「ツルハラ」:薬価 10.00円 「3」 → 10.00円(改定対象外) 「★」
- カモスタットメシル酸塩100mg錠:薬価 6.70円 「3」 → 6.60円 「3」
カモスタットメシル酸塩錠100mg「サワイ」、「ツルハラ」は薬価維持、先発が引き下げを受けた結果、薬価が逆転。
フオイパン錠100mgは「2」、カモスタットメシル酸塩錠100mg「サワイ」、「ツルハラ」は「★」その他のメーカーのカモスタットメシル酸塩錠100mgは「3」です。
アレンドロン酸錠35mg「DK」、「SN」、「YD」
- フォサマック錠35mg:薬価 237.50円 「2」 → 202.10円 「2」
- ボナロン錠35mg:薬価 255.00円 「2」 → 218.90円 「2」
- アレンドロン酸錠35mg「DK」、「SN」:薬価 229.20円 「3」 → 229.20円(改定対象外) 「★」
- アレンドロン酸錠35mg「YD」:薬価 229.20円 「3」 → 220.60円(改定対象外) 「★」
- アレンドロン酸錠35mg「日医工」:薬価 204.90円 「3」 → 204.90円(改定対象外) 「3」
- アレンドロン酸錠35mg「VTRS」:薬価 204.90円 「3」 → 195.10円 「3」
- アレンドロン酸ナトリウム35mg錠:薬価 107.10円 「3」 → 99.20円 「3」
アレンドロン酸錠35mg「DK」、「SN」、「YD」は薬価維持、先発が引き下げを受けた結果、薬価が逆転。
アレンドロン酸錠35mg「日医工」はボナロン錠35mgより安く、フォサマック錠35mgよりは高い状態ですが、それでも「3」なんですね。
結果として、先発品のフォサマック錠35mg、ボナロン錠35mgは「2」のまま、アレンドロン酸錠35mg「DK」、「SN」、「YD」は「★」、その他のメーカーのアレンドロン酸錠35mgは「3」のままです。
アナストロゾール錠1mg「JG」
- アリミデックス錠1mg:薬価 166.80円 「2」 → 141.70円 「2」
- アナストロゾール錠1mg「JG」:薬価 163.90円 「3」 → 154.40円 「★」
- アナストロゾール錠1mg「F」、「NK」、「NP」、「ケミファ」、「サワイ」、「トーワ」、「DSEP」:薬価 66.10円 「3」 → 58.50円 「3」
- アナストロゾール1mg錠:薬価 34.40円 「3」 → 25.60円 「3」
先発品、後発品、全メーカー薬価が下がっているのですが、下げ幅の差でアナストロゾール錠1mg「JG」の薬価が逆転しています。
アリミデックス錠1mgは「2」のまま、アナストロゾール錠1mg「JG」は「★」、その他のアナストロゾール錠1mgは「3」のままです。
レトロゾール錠2.5mg「JG」
- フェマーラ錠2.5mg:薬価 217.70円 「2」 → 172.70円 「2」
- レトロゾール錠2.5mg「JG」:薬価 195.50円 「3」 → 185.60円 「★」
- レトロゾール錠2.5mg「ケミファ」、「トーワ」、「明治」:薬価 83.40円 「3」 → 77.50円 「3」
- レトロゾール2.5mg錠:薬価 61.20円 「3」 → 52.40円 「3」
先発品、後発品、全メーカー薬価が下がっているのですが、下げ幅の差でレトロゾール錠2.5mg「JG」の薬価が逆転しています。
フェマーラ錠2.5mgは「2」のまま、レトロゾール錠2.5mg「JG」は「★」、その他のレトロゾール錠2.5mgは「3」のままです。
エメダスチンフマル酸塩徐放カプセル2mg「トーワ」
エメダスチンフマル酸塩徐放カプセル2mg「トーワ」はレミカットカプセル2mgの唯一の後発品です。
- レミカットカプセル2mg:薬価 24.80円 「2」 → 22.00円 「☆」
- エメダスチンフマル酸塩徐放カプセル2mg「トーワ」:薬価 24.30円 「3」 → 22.80円 「★」
レミカットカプセル2mgは「☆」、エメダスチンフマル酸塩徐放カプセル2mg「トーワ」は「★」
になります。
ちなみに1mgは元々先発品が「☆」、後発品が「★」の状態です。
スプラタストトシル酸塩カプセル100mg「JG」、「トーワ」
- アイピーディカプセル100:薬価 16.90円 「2」 → 14.30円 「⭐︎」
- スプラタストトシル酸塩カプセル100mg「サワイ」:薬価 20.30円 「★」 → 20.30円(改定対象外) 「★」
- スプラタストトシル酸塩カプセル100mg「JG」、「トーワ」:薬価 15.80円 「3」 → 15.00円 「★」
先発品、後発品はサワイ以外で薬価が下がっているのですが、下げ幅の差で後発品の薬価が逆転しています。
スプラタストトシル酸塩カプセル100mg「サワイ」は元々「★」でした。
アイピーディカプセル100は「☆」、スプラタストトシル酸塩カプセル100mgは「JG」、「トーワ」を含めて全メーカーが「★」になります。
ちなみに50mgは元々先発品が「☆」、後発品が「★」の状態です。
プランルカストカプセル112.5mg「サワイ」
- オノンカプセル112.5mg:薬価 24.70円 「2」 → 21.80円 「2」
- プランルカストカプセル112.5mg「サワイ」:薬価 23.40円 「3」 → 23.40円(改定対象外) 「★」
- プランルカスト112.5mgカプセル:薬価 14.50円 「3」 → 13.40円 「3」
プランルカストカプセル112.5mg「サワイ」は薬価維持、先発のオノンカプセル112.5mgが引き下げを受けた結果、薬価が逆転。
オノンカプセル112.5mgは「2」、プランルカストカプセル112.5mg「サワイ」は「★」、その他のプランルカストカプセル112.5mgは「3」です。
フェキソフェナジン塩酸塩錠60mg「SANIK」
- アレグラ錠60mg:薬価 31.00円 「2」 → 26.10円 「2」
- フェキソフェナジン塩酸塩錠60mg「SANIK」:薬価 28.70円 「3」 → 28.70円(改定対象外) 「★」
- フェキソフェナジン塩酸塩錠60mg「NP」、「ケミファ」、「トーワ」、「明治」:薬価 23.10円 → 23.10円(改定対象外) 「3」
- フェキソフェナジン塩酸塩錠60mg「TCK」、「ZE」、「日新」、「JG」、「タカタ」、「BMD」:薬価 11.50円 「3」 → 11.50円(改定対象外) 「3」
- フェキソフェナジン塩酸塩錠60mg「ダイト」:薬価 21.80円 「3」 → 19.60円 「3」
- フェキソフェナジン塩酸塩錠60mg「ツルハラ」:薬価 23.10円 「3」 → 19.90円 「3」
- フェキソフェナジン塩酸塩60mg錠:薬価 10.10円 「3」 → 10.40円(局方品の最低薬価) 「3」
フェキソフェナジン塩酸塩錠60mg「SANIK」は薬価維持、先発のアレグラ錠60mgが引き下げを受けた結果、薬価が逆転。
アレグラ錠60mgは「2」、フェキソフェナジン塩酸塩錠60mg「SANIK」は「★」、その他のフェキソフェナジン塩酸塩錠60mgは「3」です。
フェキソフェナジン塩酸塩錠30mg「NP」、「SANIK」、「トーワ」
- アレグラ錠30mg:薬価 24.30円 「2」→ 20.40円 「2」
- フェキソフェナジン塩酸塩錠30mg「NP」、「SANIK」、「トーワ」:薬価 22.80円 「3」 → 22.80円(改定対象外) 「★」
- フェキソフェナジン塩酸塩錠30mg「TCK」、「ZE」、「BMD」:薬価 17.30円 「3」 → 17.30円(改定対象外) 「3」
- フェキソフェナジン塩酸塩錠30mg「ケミファ」、「三和」、「明治」、「ツルハラ」:薬価 18.40円 「3」 → 18.40円(改定対象外) 「3」
- フェキソフェナジン塩酸塩錠30mg「ダイト」:薬価 17.30円 「3」 → 16.00円 「3」
- フェキソフェナジン塩酸塩30mg錠:薬価 10.10円 「3」 → 10.40円(局方品の最低薬価) 「3」
フェキソフェナジン塩酸塩錠30mg「NP」、「SANIK」、「トーワ」は薬価維持、先発のアレグラ錠30mgが引き下げを受けた結果、薬価が逆転。
アレグラ錠30mgは「2」、フェキソフェナジン塩酸塩錠30mg「NP」、「SANIK」、「トーワ」は「★」、その他のフェキソフェナジン塩酸塩錠30mgは「3」です。
フェキソフェナジン塩酸塩OD錠30mg「NP」、「トーワ」
- アレグラ錠30mg:薬価 24.30円 「2」 → 20.40円 「2」
- フェキソフェナジン塩酸塩OD錠30mg「NP」、「トーワ」:薬価 23.10円 「3」 → 23.10円(改定対象外) 「★」
フェキソフェナジン塩酸塩OD錠30mg「NP」、「トーワ」は薬価維持、先発のアレグラ錠30mg(アレグラOD錠30mgは発売中止)が引き下げを受けた結果、薬価が逆転。
アレグラ錠30mgには普通錠の後発品として「3」が存在するため「2」、フェキソフェナジン塩酸塩OD錠30mg「NP」、「トーワ」は「★」です。
ちなみにフェキソフェナジン塩酸塩OD錠60mgは全メーカー「3」です。
モンテルカストOD錠5mg「サワイ」
- キプレス錠5mg:薬価 61.00円 「2」 → 50.80円 「2」
- シングレア錠5mg:薬価 61.00円 「2」 → 52.80円 「2」
- モンテルカストOD錠5mg「サワイ」:薬価 54.50円 「3」 → 54.50円(改定対象外) 「★」
- モンテルカストOD錠5mg「タカタ」:薬価 32.70円 「3」 → 30.00円 「3」
- モンテルカストOD錠5mg「明治」、「トーワ」:薬価 40.50円 「3」 → 36.60円 「3」
モンテルカストOD錠5mg「サワイ」は薬価維持、先発のキプレス錠5mg、シングレア錠5mg(OD錠5mgは存在しない)が引き下げを受けた結果、薬価が逆転。
キプレス錠5mg、シングレア錠5mgは「2」、モンテルカストOD錠5mg「サワイ」は「★」、その他のメーカーのモンテルカストOD錠5mgは「3」です。
ちなみに普通錠ならびにOD錠10mgは先発品は「2」、後発品は全メーカー「3」です。
サラゾスルファピリジン腸溶錠250mg「NIG」
- アザルフィジンEN錠250mg:薬価 19.70円 「2」 → 17.10円 「2」
- サラゾスルファピリジン腸溶錠250mg「NIG」:薬価 17.70円 「3」 → 17.70円(改定対象外) 「★」
- サラゾスルファピリジン250mg腸溶錠:薬価 12.60円 「3」 → 12.60円(改定対象外) 「3」
サラゾスルファピリジン腸溶錠250mg「NIG」は薬価維持、先発のアザルフィジンEN錠250mgが引き下げを受けた結果、薬価が逆転。
アザルフィジンEN錠250mgは「2」、サラゾスルファピリジン腸溶錠250mg「NIG」は「★」、その他のメーカーのサラゾスルファピリジン腸溶錠250mgは「3」です。
シタフロキサシン錠50mg「サワイ」
シタフロキサシン錠50mg「サワイ」はグレースビット錠50mg唯一の後発品です。
- グレースビット錠50mg:薬価 98.30円 「2」 → 85.20円 「☆」
- シタフロキサシン錠50mg「サワイ」:薬価 92.60円 「3」 → 92.60円(改定対象外) 「★」
シタフロキサシン錠50mg「サワイ」は薬価維持、先発のグレースビット錠50mgが引き下げを受けた結果、薬価が逆転。
グレースビット錠50mgは「☆」、シタフロキサシン錠50mg「サワイ」は「★」です。
バラシクロビル錠500mg「日本臓器」
- バルトレックス錠500:薬価 170.20円 「2」 → 145.40円 「2」
- バラシクロビル錠500mg「日本臓器」:薬価 164.70円 「3」 → 153.20円 「★」
- バラシクロビル錠500mg「DSEP」、「YD」、「ケミファ」、「SPKK」:薬価 76.70円 「3」 → 67.50円 「3」
- バラシクロビル錠500mg「EE」、「NIG」、「トーワ」:薬価 117.80円 「3」 → 117.80円(改定対象外) 「3」
- バラシクロビル錠500mg「FFP」、「TCK」、「イワキ」、「杏林」、「サワイ」、「NPI」:薬価 76.70円 「3」 → 76.70円(改定対象外) 「3」
- バラシクロビル錠500mg「JG」、「NP」、「三和」:薬価 105.90円 「3」 → 105.90円(改定対象外) 「3」
- バラシクロビル錠500mg「ツルハラ」:薬価 105.90円 「3」 → 101.50円 「3」
先発品のバルトレックス錠500もバラシクロビル錠500mg「日本臓器」も薬価が下がったのですが、下げ幅の差で薬価が逆転してしまいました。
バルトレックス錠500は「2」のまま、バラシクロビル錠500mg「日本臓器」は「★」、その他のバラシクロビル錠500mgは「3」のままです。
ちなみに顆粒50%は先発品が「2」、後発品は「3」のままです。
外用薬
ジクロフェナクナトリウム(30mg)10cm×14cm貼付剤(ジクロフェナクナトリウムテープ30mg 全メーカー)
ジクロフェナクナトリウム(30mg)10cm×14cm貼付剤は統一名収載品でジクロフェナクナトリウムテープ30mg「三和」、「テイコク」、「ユートク」、「NP」、「トーワ」、「日本臓器」、「ラクール」が該当します。
要は後発品すべてです。
- ナボールテープL30mg:薬価 18.30円 「2」 → 17.60円(局方品の最低薬価) 「☆」
- ボルタレンテープ30mg:薬価 17.10円 「3」 → 17.60円(局方品の最低薬価) 「★」
- ジクロフェナクナトリウム(30mg)10cm×14cm貼付剤:薬価 12.40円 「3」 → 17.60円(局方品の最低薬価) 「★」
引き上げ・引き下げの差はあれど最終的にどちらも最低薬価に該当した結果、同じ薬価に。
ナボールテープL30mgとボルタレンテープ30mgは「☆」に、ジクロフェナクナトリウムテープ30mgは全メーカー「★」になります。
ジクロフェナクNaパップ140mg「日本臓器」、「ラクール」(全メーカー)
- ナボールパップ140mg:薬価 18.30円 「2」 → 17.60円(局方品の最低薬価) 「☆」
- ジクロフェナクNaパップ140mg「日本臓器」:薬価 17.10円 「3」 → 17.60円(局方品の最低薬価) 「★」
- ジクロフェナクNaパップ140mg「ラクール」:薬価 17.10円 「3」 → 17.60円(局方品の最低薬価) 「★」
引き上げ・引き下げの差はあれど最終的にどちらも最低薬価に該当した結果、同じ薬価に。
ナボールパップ140mgは「☆」に、ジクロフェナクNaパップ140mg「日本臓器」、「ラクール」は全メーカー「★」になります。
フルチカゾン点鼻液50μg「サワイ」56噴霧用
後発品のうち「サワイ」だけが「★」になりました。
- フルナーゼ点鼻液50μg56噴霧用:薬価 667.40円 「2」 → 557.00円 「2」
- フルチカゾン点鼻液50μg「サワイ」56噴霧用:薬価 614.40円 「2」 → 614.40円(改定対象外) 「★」
- フルチカゾン点鼻液50μg「杏林」56噴霧用:薬価 507.90円 「2」 → 474.10円 「3」
- フルチカゾン点鼻液50μg「三和」56噴霧用:薬価 507.90円 「2」 → 474.10円 「3」
- フルチカゾンプロピオン酸エステル点鼻液50μg「CEO」56噴霧用:薬価 507.90円 「2」 → 474.10円 「3」
- フルチカゾンプロピオン酸エステル点鼻液50μg「DSP」56噴霧用:薬価 507.90円 「2」 → 474.10円 「3」
- フルチカゾンプロピオン酸エステル点鼻液50μg「トーワ」56噴霧用:薬価 507.90円 「2」 → 474.10円 「3」
サワイは「★」ですが、先発品は「2」、他の後発品は「3」です。
モメタゾンフランカルボン酸エステル軟膏0.1%「イワキ」/クリーム0.1%「イワキ」/ローション0.1%「イワキ」
それぞれ後発品は「イワキ」のみです。
- フルメタ軟膏:薬価 20.60円 「2」 → 17.90円 「☆」
- モメタゾンフランカルボン酸エステル軟膏0.1%「イワキ」:薬価 20.10円 「3」 → 20.10円(改定対象外) 「★」
- フルメタクリーム:薬価 20.60円 「3」 → 17.90円 「☆」
- モメタゾンフランカルボン酸エステルクリーム0.1%「イワキ」:薬価 20.10円 「3」 → 20.10円(改定対象外) 「★」
- フルメタローション:薬価 20.60円 「3」 → 17.90円 「☆」
- モメタゾンフランカルボン酸エステルローション0.1%「イワキ」:薬価 20.10円 「3」 → 20.10円(改定対象外) 「★」
先発品は薬価改定により薬価引き下げ、後発品は改定の対象外で薬価維持。
結果としてフルメタ軟膏/クリーム/ローションは「☆」、モメタゾンフランカルボン酸エステル軟膏0.1%「イワキ」/クリーム0.1%「イワキ」/ローション0.1%「イワキ」は「★」に。
ロキソプロフェンNaパップ100mg(全メーカー)
- ロキソニンパップ100mg:薬価 18.40円 「2」 → 17.60円(局方品の最低薬価) 「☆」
- ロキソプロフェンNaパップ100mg「タカタ」:薬価 19.40円 「★」 → 19.40円(改定対象外) 「★」
- ロキソプロフェンNaパップ100mg(タカタ以外):薬価 17.10円 「3」 → 17.60円(局方品の最低薬価) 「★」
- ロキソプロフェンナトリウムパップ100mg(全メーカー):薬価 17.10円 「3」 → 17.60円(局方品の最低薬価)「★」
引き上げ・引き下げの差はあれど最終的にどちらも最低薬価に該当した結果、同じ薬価に。
ロキソニンパップ100mgは「☆」に、ロキソプロフェンNaパップ100mgならびにロキソプロフェンナトリウムパップ100mgは全メーカー「★」になります。
ちなみにロキソプロフェンNaパップ100mg「タカタ」は元々「★」でした。
ロキソプロフェンナトリウム(50mg)7cm×10cm貼付剤(全メーカー、NPは元々)
ロキソプロフェンナトリウム(50mg)7cm×10cm貼付剤は統一名収載品でロキソプロフェンナトリウムテープ50mg「ケミファ」、「タイホウ」、「日医工」、ロキソプロフェンNaテープ50mg「科研」、「杏林」、「三友」、「タカタ」、「久光」、「三笠」、「ユートク」、「ラクール」、「DSEP」、「FFP」、「JG」、「QQ」、「TW」、「YD」が該当します。
- ロキソニンテープ50mg:薬価 12.90円 「2」 → 12.70円(局方品の最低薬価) 「☆」
- ロキソプロフェンNaテープ50mg「NP」:薬価 12.90円 「3」 → 12.90円 「★」
- ロキソプロフェンナトリウム(50mg)7cm×10cm貼付剤:薬価 12.30円 「3」 → 12.70円(局方品の最低薬価) 「★」
ロキソニンテープ50mgは「☆」に、ロキソプロフェンナトリウムテープ50mgならびにロキソプロフェンNaテープ50mgは全メーカー「★」になります。
ちなみにロキソプロフェンNaテープ50mg「NP」は元々「★」でした。
ロキソプロフェンNaテープ100mg(全メーカー)、ロキソプロフェンナトリウムテープ100mg(全メーカー)
- ロキソニンテープ100mg:薬価 18.40円 「2」 → 17.60円 (局方品の最低薬価) 「☆」
- ロキソプロフェンNaテープ100mg「タカタ」:薬価 19.40円 「★」 → 19.40円 「★」
- ロキソプロフェンNaテープ100mg(タカタ以外):薬価 17.10円 「3」 → 17.60円 (局方品の最低薬価) 「★」
- ロキソプロフェンナトリウムテープ100mg(全メーカー):薬価 17.10円 「3」 → 17.60円 (局方品の最低薬価) 「★」
ロキソニンテープ100mgは「☆」に、ロキソプロフェンNaテープ100mgならびにロキソプロフェンナトリウムテープ100mgは全メーカー「★」になります。
ちなみにロキソプロフェンNaテープ100mg「タカタ」は元々「★」でした。
令和7年度改定で算定上の後発品に復帰するもの
令和7年度改定の前は「★」だったが、改定により「3」となるものもあるのでまとめておきます。
といっても一つですが・・・。
内服薬
アンブロキソール塩酸塩1.5%シロップ用
アンブロキソール塩酸塩1.5%シロップ用は統一名収載品で、アンブロキソール塩酸塩DS小児用1.5%「タカタ」とムコサールドライシロップ1.5%が該当します。
- 小児用ムコソルバンDS1.5%:薬価 20.80円 「☆」→ 31.10円(不採算品再算定) 「2」
- アンブロキソール塩酸塩1.5%シロップ用:薬価 20.80円 「★」 → 19.40円 「3」
先発品の小児用ムコソルバンDS1.5%が不採算品再算定を受けて薬価が大幅アップです。
その結果、小児用ムコソルバンDS1.5%は「2」(改定前は「☆」)、アンブロキソール塩酸塩DS小児用1.5%「タカタ」とムコサールドライシロップ1.5%は「3」(改定前は「★」)になりました。
後発医薬品調剤体制加算の施設基準への影響
後発医薬品調剤体制加算の算定には後発品置換率とカットオフ値の基準が設定されています。
後発医薬品調剤体制加算の施設基準
- 後発品置換率(直近3ヶ月で算出)
- 加算1:後発品置換率 80%以上
- 加算2:後発品置換率 85%以上
- 加算3:後発品置換率 90%以上
- カットオフ値 50%以上(直近3ヶ月で算出)
後発品置換率とカットオフ値は以下の計算式で算出されます。
- カットオフ値分母一番右の空白部分には基礎的医薬品や準先発品、そのほかの医薬品が該当
- 計算式内の( )はそれぞれ調剤数量
- この図は日本ジェネリック製薬協会のホームページに掲載されている図を参考に作成
後発品置換率に比べてカットオフ値はわかりにくいと思いますが、この図を見るとわかりやすいのではないでしょうか?
カットオフ値は調剤した医薬品全体のうち、後発品置換率に影響する調剤数の割合を示します。
カットオフ値が50%を越さないと加算の対象にならないのは、カットオフ値が低いと、少量の置換で後発品置換率が上昇してしまうことが理由となっています。
今回の改定で後発品置換率がどれくらい影響を受けるか調べておくのは当然のこととして、2(後発品のある先発品)から☆(後発品のない先発品)に変わってしまった先発品(とその後発品)をよく使う薬局はカットオフ値にも注意しておきたいところです。
カットオフ値への影響
後発品が「3」から「★」に変わった場合でも、先発品が「2」であれば、後発品のメーカーを変えることで対応できますが、先発品が「☆」になってしまった場合、すべての後発品が「★」ということになるので、処方内容自体を変えてもらわないとカットオフ値を上昇させることは不可能になります・・・。
例としてロキソプロフェンNaテープ100mgの調剤数量が月に5,000枚の場合を考えてみます。
ロキソプロフェンNaテープ100mgは今まで「3」でしたが、令和7年4月1日以降は「★」に変わってしまいます。
後発品置換率の計算では分子・分母ともに−5000されるだけなのでそこまで影響はないのですが、
カットオフ値の計算では分子のみ−5000となるので影響が大きくなります。
参考:「2」→「☆」に変わった先発品
参考として令和7年度改定で「2」から「☆」に変わってしまった薬剤をまとめます。
以下の薬剤の後発品はすべて「★」になったということです。
- アイピーディカプセル100
- アシノン錠75mg
- アストミンシロップ0.25%
- アマリール1mg錠
- アリセプト内服ゼリー5mg
- ガスモチン錠5mg
- カルデナリンOD錠0.5mg/カルデナリン錠0.5mg
- グレースビット錠50mg
- セルベックス細粒10%
- デパケンR錠100mg/デパケン錠100mg
- トレドミン錠12.5mg
- ナウゼリンOD錠5/ナウゼリン錠5
- ナボールテープL30mg/ナボールパップ140mg
- フェロミア顆粒8.3%
- ブラダロン錠200mg
- フルメタクリーム/フルメタローション/フルメタ軟膏
- プロテカジンOD錠5/プロテカジン錠5
- ムコダイン錠250mg/ムコダイン錠500mg
- メインテート錠0.625mg
- モニラック・シロップ65%
- リーマス錠100
- ルジオミール錠10mg
- レミカットカプセル2mg
- ロキソニン細粒10%
- ロキソニンテープ100mg/ロキソニンテープ50mg/ロキソニンパップ100mg
- ロペミン小児用細粒0.05%
カットオフ値の計算に関する臨時的な対応
実は同様の問題は令和6年度薬価改定でも起きました。
不採算品再算定の対象品目が多かったためです。
令和6年4月1日からの薬価で計算を行う場合、カットオフ値が大幅に下がり、結果として後発医薬品調剤体制加算 等を算定できなくなるケースが多くなってしまったため、厚生労働省は令和6年5月22日(4月の実績を用いた届出の直前ですね)に臨時的な対応を実施しています。
令和6年度薬価改定を踏まえた診療報酬上の臨時的な取扱いについて(令和6年5月22日 事務連絡)
1 後発医薬品使用体制加算等に係る要件のうち、当該保険医療機関等において調剤した薬剤の規格単位数量に占める後発医薬品のある先発医薬品及び後発医薬品を合算した規格単位数量の割合(以下「カットオフ値の割合」という。)に係る要件の取扱いについて、令和6年4月の実績から当面の間は、カットオフ値の割合を算出するに当たって、別添に示す医薬品を、調剤した「後発医薬品のある先発医薬品及び後発医薬品を合算した規格単位数量」に含めて計算しても差し支えないものとする。
なお、本取扱いはカットオフ値の割合の算出に関してのみ適用されるものであり、後発医薬品使用体制加算等に係る要件のうち、後発医薬品の使用(調剤)割合の算出に当たっては、本取扱いは適用されないため、引き続き別添に示す医薬品を含めずに計算すること。
2 1の取扱いについては、1月単位で適用できることとし、外来後発医薬品使用体制加算及び後発医薬品調剤体制加算の施設基準では、直近3月のカットオフ値の割合の平均を用いるとされているところ、当該3月の期間中に1の取扱いを行う月と行わない月が混在しても差し支えない。
3 後発医薬品使用体制加算等に係る届出については、施設基準通知において新規届出又は辞退について規定されているが、その具体的な手続きに当たっても1の取扱いを踏まえて行うこと。
「後発医薬品のある先発医薬品及び後発医薬品を合算した規格単位数量」というのは「2」と「3」の合計値にあたるので、要はカットオフ値の分子のことです。
この臨時的な取扱いの対象となる医薬品の一覧は随時更新されており、令和7年4月1日以降のものもすでに公開されています。
薬価基準収載品目リスト及び後発医薬品に関する情報について(令和7年4月1日適用)
カットオフ値の算出に含める品目リスト(令和7年3月7日付け厚生労働省保険局医療課事務連絡(令和7年4月診療分以降))(Excel、PDF)
ただ、この4月1日以降のリストですが、令和7年度薬価改定で新たに先発品が「☆」に変わったものに該当するのは、
- スプラタストトシル酸塩カプセル100mg「サワイ」(前回りストから継続)
- グリメピリドOD錠1mg「ケミファ」(前回りストから継続)
- ドンペリドン錠5mg「EMEC」(前回りストから継続)
- ロキソプロフェンNaパップ100mg「タカタ」(前回りストから継続)
- ロキソプロフェンNaテープ50mg「NP」(前回りストから継続)
- ロキソプロフェンNaテープ50mg「DSEP」
- ロキソプロフェンNaテープ50mg「TW」
- ロキソプロフェンNaテープ100mg「タカタ」(前回りストから継続)
- ロキソプロフェンNaテープ100mg「DSEP」
- ロキソプロフェンNaテープ100mg「TW」
- 炭酸リチウム錠100mg「大正」(前回りストから継続)
くらいしか見当たりません。
自分の理解が悪いのか、見逃しているのか・・・。
それとも今回も5月中旬以降に更新が行われるのか・・・?
(前回は新規でしたが今回は更新なので微妙ですが)
カットオフ値がやばいって思う場合はこちらの方も注意してもらえればと思います。
それでもカットオフ値が50%未満となってしまうことを回避できる方法として、以下の変更(他の後発品「★」からの変更を含む)があることは知っておきたいですね。
- アイピーディカプセル100 → スプラタストトシル酸塩カプセル100mg「サワイ」
- アマリール1mg錠 → グリメピリドOD錠1mg「ケミファ」
- ナウゼリン錠5mg → ドンペリドン錠5mg「EMEC」
- ロキソニンパップ100mg → ロキソプロフェンNaパップ100mg「タカタ」
- ロキソニンテープ50mg → ロキソプロフェンNaテープ50mg「NP」、ロキソプロフェンNaテープ50mg「DSEP」、ロキソプロフェンNaテープ50mg「TW」
- ロキソニンテープ100mg → ロキソプロフェンNaテープ100mg「タカタ」、ロキソプロフェンNaテープ100mg「DSEP」、ロキソプロフェンNaテープ100mg「TW」
- リーマス錠100mg → 炭酸リチウム錠100mg「大正」
長期収載品の選定療養について
先発品が「☆」になったり、後発品が「★」になったり、その影響を考えると頭がこんがらがってきそうなんですが、
長期収載品の選定療養からはずれるのは後発品が一つでも「★」になった場合です。
長期収載品の選定療養は長期収載品(先発品)と後発品(のうち最も薬価が高いもの)との差額の4分の1を特別の料金とするため、「★」が存在する時点で差額がでない。
つまり成立しませんよね。
そんなの当たり前でしょ?
ってい割れるかもしれませんけど、いちおう書いておきました。
長期収載品の選定療養の対象の変更に関しても前記事で確認できますのいで興味のある方はどうぞ。
おまけ:令和7年度薬価改定についての簡単な解説
最後におまけです。
改定後薬価に記載している「改定対象外」とか「最低薬価」、「不採算品再算定」に関する補足です。
薬価改定の仕組み
日本において薬価収載が行われる場合、
新薬は「類似薬効比較方式」もしくは「原価計算方式」によって算定されます。
これは医療における医薬品の価値を反映させる計算方法になっています。
後発品は「先発品の薬価の50%(内服薬において新規収載が7銘柄を超える場合は40%)」と定められています。
では、薬価改定が行われる場合はどうなのか?
現在は「市場実勢価格加重平均値調整幅方式」という計算方法で薬価改定が行われています。
これは市場実勢価格、要は取引価格(薬局や医療機関の購入価格)を基準に薬価の計算を行うルールで以下の計算式で算出されます。
改定後薬価 = 市場実勢価格 × 1.10(消費税) + 改定前薬価の2%(調整幅)
(市場実勢価格を正確に表現すると医療機関・薬局への販売価格の加重平均値となります)
つまり、薬局や医療機関が医薬品卸から購入する際の価格が改定後の薬価に大きく反映されるというわけです。
市場実勢価格は薬価調査(医薬品価格調査)として毎年9月取引分の実績について調査が行われています。
その調査を確実なものにするため、薬局でも毎年9月末の時点での妥結率の提出が義務付けられています。
令和7年度薬価改定と中間年改定
令和7年度薬価改定は3回目の中間年改定です。
診療報酬改定と同じ年に行われる従来の薬価改定はす薬価収載されているすべての医薬品を対象に実施されますが、中間年改定では「価格乖離の大きな品目」を対象としています。
価格乖離の指標として乖離率という数値が用いられますが、薬価とどれだけ乖離しているか、要は値引率に近い数字(購入量を含めた加重平均値)です。
「価格乖離の大きな品目」を対象とする中間年改定では「平均乖離率の0.625倍」に該当する品目を薬価改定の対象としてきました。
ですが、令和6年9月取引分から算出された平均乖離率は5.2%と低い数値で、これをそのまま当てはめるのは不適当という判断になりました。
そこで行われたのが「品目ごとの性格に応じて対象範囲を設定する」という方法です。
① 新薬のうち、新薬創出等加算の対象品目
平均乖離率(5.2%)の 1.0 倍(乖離率 5.2%)を超える品目を対象とする。② 新薬のうち、新薬創出等加算の対象外品目
平均乖離率(5.2%)の 0.75 倍(乖離率 3.9%)を超える品目を対象とする。③ 長期収載品
平均乖離率(5.2%)の 0.5 倍(乖離率 2.6%)を超える品目を対象とする。④ 後発品
平均乖離率(5.2%)の 1.0 倍(乖離率 5.2%)を超える品目を対象とする。⑤ その他
平均乖離率(5.2%)の 1.0 倍(乖離率 5.2%)を超える品目を対象とする。
少しわかりやすく書くと(対象少ないは語弊があるかもしれませんが)
- 新薬創出等加算の対象の新薬、後発品、その他:乖離率5.2%超が対象 → 対象少ない
- 新薬創出等加算の対象外の新薬:乖離率3.9%超が対象 → 対象多い
- 長期収載品:乖離率2.6%超が対象 → 対象多い!
といった形になっています。
一部後発品が「改定対象外」として薬価が維持されているのはそういうわけです。
(改定対象外というのはどこかに明記されているわけではなく、いろいろな情報から個人的に判断しています)
最低薬価と不採算品再算定
薬価改定の際には「市場実勢価格加重平均値調整幅方式」による薬価算出とは別に、さまざまな算定ルールが適用されます。
令和7年度薬価改定でも複数のルールが適用されていますが、中間年改定ではすべてのルールは適用されず一部のみ適用となっています。
(この適用範囲が改定のたびに変わるのが問題・・・)
今回、適用された算定ルールのうち、最低薬価と不採算品再算定が算定上の後発品や長期収載品の選定療養の対象に大きく影響しているので簡単に解説します。
最低薬価
最低薬価とは医薬品の区分ごとに設定された薬価の下限値で平成12年度薬価改定で明確に設定されたものです。
それ以降、消費税の増税以外で見直しが行われていませんでした、今回ようやく見直しが実施されました。
また、これまでの最低薬価ルールでは、平成12年度に設定された時点で最低薬価を下回っていたものについては、その時点の薬価をみなし最低薬価とするルールがあり、最低薬価の適用が実施されていませんでしたが、今回の改定ではすべての医薬品に対して最低薬価が適用されています。
ちなみに最低薬価は日本薬局方収載品とそうでないもので異なります。
(局方品の方が最低薬価が高い)

今回の改定では先発も後発も最低薬価を下回った結果、最低薬価への引き上げが適用され、同じ薬価になってしまうケースが目立ちました。
それだけ、薬価が下がってしまっているということですね。
不採算品再算定
不採算品再算定は名前の通り薬価が低すぎて採算が取れない医薬品に対して薬価の引き上げを行う制度です。
従来であれば中間年改定に適用されるルールではないのですが、「急激な原材料費の高騰、安定供給問題に対応するため、医療上の必要性が特に高い品目を対象として不採算品再算定を臨時・特例的に適用する。」とのことです。
不採算品再算定のルールは複雑なので省略しますが、従来、かなり加算を受けるためのハードルが高い制度になっているところ、医薬品の供給不安を考慮して、対象品目を増やしている状況になります。
先発品・後発品の薬価が低いところで、後発品が不採算品再算定の対象となり、薬価が逆転するというケースが見られています。
まとめ
当初の予定よりも長い記事になってしまいましたが、思いつくだけの情報は詰め込んだつもりです。
それにしても薬価改定も随分と複雑になってしまいました。
薬価制度ができた頃は、薬価が下がってしまった薬が現役で使われることは想定していなかったのではないでしょうか?
毎年毎年どんどん新薬が出て、世の中の景気もよくなって、高齢人口が増えてもある程度は対応できると思っていたんじゃないかと思うんですけど、どうなんでしょう?
高齢化、医療費の伸びについてはある程度予想できたと思うんですが、日本の経済状況が悪化するとは考えてなかったんじゃないでしょうか?
それもあっての医薬品の供給不安。
薬価引き下げが原因の一因となっている(どの程度がそうなのかはまだまだ検討の余地がありますが)以上、薬価に対してもある程度の手当を行わざるを得ません。
でも、総医療費は下げたい・・・。
その結果が今回の歪な形の中間年改定につながっているんじゃないかと思います。
(この記事では触れませんが新薬創出等加算の累積加算額の返還が実施されたことが最たる例です)
全体の薬価が低くなればなるほど、最低薬価や不採算品再算定の影響が大きくなってきます。
先発品と後発品の薬価差が保たれていればいいですが、すでに先発品も後発品も安い状況。
特に後発品が発売されてシェアが下がった先発品は大きく値引きされがちですし、G1、G2なんてルール(説明は省きます)もあるので、先発品と後発品の薬価は縮まって当然なんです。
そこに最低薬価や不採算品再算定が加われば・・・ね。
といっても、最低薬価や不採算品再算定を否定しているわけではありません。
医薬品の供給を維持するために必要なものと思います。
ただ、先発品と後発品という薬の分類に配慮して、もう少し踏み込んだルールを作って欲しいなと思うわけです。
薬価が逆転した後発品の未来
薬価が逆転してしまった後発品はどうなるんでしょうか?
今回、一番の驚きを与えたのは「フェキソフェナジン塩酸塩錠60mg「SANIK」」だと思いますが、先発品のアレグラ錠60mgの薬価を超えてしまいました。
先発品よりも高いAGが使われるかというと、積極的に使いたい人は多くないのではないでしょうか?
そこで、考えられるのは以下の3パターン
- 別の銘柄(「3」)に変更する
- 先発品に戻す
- このまま変更せずに使う
①を選ぶのは後発医薬品調剤体制加算もしくは後発品の推進に熱心な薬局です。
②を選ぶのは患者さんへの説得に自信がない薬局かな?AGか先発なら説明しやすい。
③そもそも薬が変わるのが嫌って患者さんもいますからね。でも、先発より高い(計算するとわかりますが薬剤料として上がってしまいます)のをそのままにするのはちょっと・・・。
それぞれの薬局がどれを選ぶかは別として、全体としてフェキソフェナジン塩酸塩錠60mg「SANIK」の使用量(売上)が減るのは間違いないと思います。
そうなるとどうするか?
ひょっとすると値引きが進むかもしれません。
そうすれば次回の改定で「★」から「3」に返り咲く可能性がありますね。
ただ、AGの場合、先発品メーカーに特許利用料としてどれだけお金を払っているかって問題があります。
日医工サノフィは解散して今は日医工が承継していますが、契約はどうなんでしょうね?
採算が合わない場合、今以上の値引きは難しいのかもしれません。
その場合、AGの発売中止という未来もあるかもしれません。場合によっては先発品が発売中止?
いろいろ妄想が膨らみますが、「★」になるということは購入量の低下につながります。
現在は供給不安の問題があるので先発でも後発でもいいってケースはあると思いますが、その辺りも加味して、各医薬品の未来を考えてみるといいと思います。
あくまでも妄想なのでどうなるかはわかりませんが、考えることは無駄ではないと思うので。
(まとめの更新についてはポストしません。こっそりと更新・・・。気づいてくれた方、ありがとう🐧)