2020年12月11日、8月17日に承認された新規ジェネリック医薬品を中心とした様々な医薬品が薬価収載されました。
新登場のジェネリック医薬品
まずは今回の薬価収載の目玉。
初めてジェネリックが登場するものについてまとめます。
薬剤についての詳しい内容は過去の記事にまとめています。
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2020年8月17日付で新規後発医薬品が承認されています。今回承認されたジェネリック医薬品は2020年12月11日に薬価収載、販売開始となりました。薬価収載された内容についての詳しい記事は以下になります。[sitecard […]
プレガバリン(リリカ)
リリカのジェネリックはOD錠とカプセルが薬価収載されています。
OD錠にはリリカ(先発医薬品)には存在しない50mgの規格も登場します。
プレガバリンOD錠(リリカOD錠)
プレガバリンOD錠は、
薬価収載された製品数をまとめます。
- 25mg:22製品
- 50mg:5製品 ※先発には存在しない規格
- 75mg:22製品
- 150mg:22製品
今回、薬価収載されたもののうち、プレガバリンOD錠「ファイザー」はファイザーUPJ合同会社によるオーソライズドジェネリック(AG)になります。
薬価収載された製品数が10を超すため薬価は先発品の0.4掛けで計算されますが、リリカは新薬創出・適応外薬解消等促進加算の対象品目なのでさらに薬価が下がり先発品の33.4%となっています。
プレガバリンカプセル(リリカカプセル)
薬価収載された製品数をまとめます。
- 25mg:3製品
- 75mg:3製品
- 150mg:3製品
OD錠の合わせて薬価収載された製品数が10を超すため薬価は先発品の0.4掛けで計算されますが、リリカは新薬創出・適応外薬解消等促進加算の対象品目なのでさらに薬価が下がり先発品の33.4%となっています。
リバスチグミン(イクセロン/リリカ)
薬価収載された製品数をまとめます。
- 4.5mg:10製品
- 9mg:10製品
- 13.5mg:10製品
- 18mg:10製品
リバスチグミンテープのジェネリックは基本的にはイクセロンパッチ/リバスタッチパッチ(先発医薬品)の旧基剤を対象として作られたのかなという雰囲気ですが、久光は貼付面積を3倍にすることで単位面積あたりの薬剤濃度を薄めて皮膚刺激を軽減させる製剤になっています。
薬価についてはイクセロン比で43.3%、リバスタッチ比で43.9%となっています。
ロレアス(コンプラビン)
コンプラビン配合錠の一般名記載はクロピドグレル硫酸塩/アスピリン配合錠、配合剤ジェネリック医薬品の統一ブランド名称はロレアス配合錠です。
ロレアス配合錠については3製品が薬価収載され、そのうちロレアス配合錠「SANIK」(日医工サノフィ)はAGです。
後発医薬品の薬価算定ルールに従い0.5掛け、50%の薬価になっています。
新たに追加されたAG
ジェネリック 医薬品としては新規収載ではありませんが、新たにAGが登場したものがいくつかあるのでまとめておきます。
アムロジピン(ノルバスク)
ファイザーUPJ合同会社のAGが薬価収載されています。
ファイザーなので併売品のアムロジンではなく、ノルバスクのAGですね。
2.5mgについては既に収載されているものと同じ10.10円ですが、10mgについても同じ10.10円となっており、既収載品よりもかなり安くなっています。
何故か5mgは薬価収載されませんでした。
10mgに至っては先発品の1/6近いですね。。。
今ごろAG出されてもと思ってましたが、他社より安い10mgは採用してもいいかも。
エレトリプタン(レルパックス)
ファイザーUPJ合同会社のAGが薬価収載されています。
ブリンゾラミド(エイゾプト)
サンドのAGが薬価収載されています。
メトホルミン(メトグルコ)
DSファーマバイオメディカルのAGが薬価収載されています。
250mgについては薬価差がなく、診療報酬上のジェネリック 医薬品には該当しません。
500mgについては他メーカーと同じ薬価。
250mgは先発ってところが多いだろうし、500mgは既にジェネリックを採用していればわざわざ変える必要はないかなぁ。。。
メマンチンDS(メマリーDS)
第一三共エスファのAGが薬価収載されています。
既収載品のサワイと同じ薬価です。
ジェネリック以外の新規収載品目
今回、ジェネリックと一緒に一部先発医薬品の新規格や新剤形も薬価収載されています。
イグザレルト錠にOD錠追加
- イグザレルトOD錠10mg
- イグザレルトOD錠15mg
イグザレルトにもOD錠が加わります。
元々小さい錠剤なのでそこまで必要性は感じませんが、将来的には普通錠はなくなるのかな?
メルカゾール錠に2.5mg追加
これでようやく割りにくい半錠から解放されますね。
ちなみに発売は2月ごろの予定のようです。
待ち遠しい!
名称変更を控えたジェネリック達
今回の薬価収載の情報から近い将来、名称変更される薬剤が見えてきます。
既に名称変更の予定が公開されているものもありますが、そうでないものも。。。
名称変更が予想されるジェネリック医薬品名(内服)
アーガメイト、アモリン、ジベトンSあたりは驚きもありますが、かなり混乱を招きそうですね。
名称変更が予想されるジェネリック医薬品名(外用)
アイケア、アルタシール、カリーユニ、スカイロン、スミル、ソフティア、ティアバランス、ビーソフテンあたりが混乱を招きそうですね。。。