1月24日の薬事・食品衛生審議会医薬品第一部会で承認の了承を受けたもので気になった医薬品。
イーエヌ大塚製薬のラコールNF配合経腸用半固形剤。
医薬品医療機器総合機構(pmda)の審査のみで承認して問題ないということで審議なしでの了承です。
ラコールNFの半固形製剤です。
介護に関わっている方ならよくご存じと思いますが、市販の経腸栄養剤ではすでに半固形タイプのものが販売されています。
医療保険の適応外なのでコストがかかるのですが、胃瘻の患者さんではそれでも使うだけのメリットがあります。
半固形製剤のメリットをまとめると
①逆流による誤嚥性肺炎や逆流性食道炎を防げれる
胃瘻の場合、胃に入った液状製剤が胃食道逆流を起こすリスクがあります。
半固形製剤の場合、それが起こりにくいといわれています。(エビデンスはないようですが)
②下痢になりにくい
やはり液状製剤は下痢になりやすいです。
③胃瘻から漏れにくい
液状製剤が胃瘻から漏れることで皮膚の炎症につながります。
④投与時間の短縮
液状製剤を早く投与すると下痢につながるが、半固形製剤は早く投与することによる悪影響がない。
ラコールの投与時間で比較すると、液状製剤12~24時間。半固形製剤20~60分!
今まで保険適応のなかった半固形製剤です。
コストの関係で液状製剤しか使用できなかった患者さんにとっては、半固形製剤が使いやすくなることで本人・介護者ともに負担軽減できます。
市販の半固形製剤を使用していた人にとっても、医療保険の選択肢ができるのは大きいですね。
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