インフルエンザ 予防適応

インフルエンザシーズン真っ最中ですね。

2014年第三週(1月13日〜19日)には山形県、石川県、鳥取県以外は注意報が出ている状態。
静岡県、愛知県、岐阜県、奈良県、福岡県、熊本県、宮崎県は警報です。
手洗い、うがい、マスク着用の感染予防が一番大事です。

さて、インフルエンザ治療薬も今や五種類です。

タミフル(一般名:オセルタミビル)、リレンザ(一般名:ザナミビル)、イナビル(一般名:ラニナミビル)、ラピアクタ(一般名:ペラミビル)、そして今や耐性だらけでほとんど使われなくなったシンメトレル(一般名:アマンタジン)です。

このうち、タミフル、リレンザ、イナビルには予防適応があります。

イナビルは昨年末に予防適応が追加になったばっかりですね。

それぞれの感染時•予防時の用法をまとめます。

タミフル(75mg/カプセル、30mg/g)

治療:1回75mgを1日2回 5日間(成人•体重37.5kg以上の小児)、1回2mg/kgを1日2回 5日間(小児)

予防:1回75mgを1日1回 7〜10日間(成人)、1回75mgを1日1回 10日間(体重37.5kg以上の小児)、1回2mg/kgを1日2回 10日間(小児)

リレンザ(5mg/ブリスター)
治療:1回10mgを1日2回 5日間 吸入

予防:1回10mgを1日2回 10日間 吸入

イナビル(20mg/キット)

治療:40mgを単回吸入(10歳以上)、20mgを単回吸入

予防:20mgを1日1回 2日間 吸入(10歳以上)

※原則として、インフルエンザウイルス感染症を発症している患者の同居家族又は共同生活者である高齢者(65歳以上)、慢性呼吸器疾患又は慢性心疾患患者、代謝性疾患患者(糖尿病等)、腎機能障害患者を対象とする。

さて、この予防適応。

医療従事者の中ではたまに確認が行われるんですよね。

「予防って保険適用だっけ?」ってやつです。

答えはNO!

予防適応は自費です。

予防適応の承認は受けてますし、添付文書にも予防適応の用法用量が記載されているので紛らわしくなるのだと思いますが、予防は保険外となります。

そもそも医療保険というものは診断を受けた疾患の治療にのみ適用されるものです。

予防接種も自費ですよね。

「予防は自費」ということを覚えておけば間違いないです。

 

医療用医薬品情報提供データベースDrugShotage.jp

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