久々の更新です。
5月24日の承認は7薬剤。
⭐リクスミア皮下注300μg(一般名:リキシセナチド、サノフィ)
国内3番目のGLP-1受容体作動薬。
持効型のインスリンと併用できます。
http://d.hatena.ne.jp/pkoudai/20130528/1369710209
⭐イルトラ配合錠LD、イルトラ配合錠HD(一般名:イルベサルタン/トリクロルメチアジド、塩野義製薬)
4剤目となるARBとサイアザイドの配合剤です。
やっと出てきたイルベサルタン(イルベタン/アバプロ)とトリクロルメチアジド(フルイトラン)の配合錠。
LD、HDともにトリクロルメチアジドは1mg、イルベサルタンの量に差があります。
⭐ペンレステープ18mg(一般名:リドカイン、日東電工)
テープ型の表面麻酔です。
「皮膚レーザー照射療法時の疼痛緩和」の適応が追加になりました。
⭐ボンビバ静注1mgシリンジ(一般名:イバンドロン酸ナトリウム水和物、中外製薬)
新規のビスホスホネート製剤。
骨粗鬆症が適応です。
1カ月に1回静注するタイプです。
これって海外では三ヶ月に一回だったはずなのに…。
何で一ヶ月に一回にした?
⭐プレセデックス静注液200μg「ホスピーラ」(一般名:デクスメデトミジン塩酸塩、ホスピーラ・ジャパン)
⭐プレセデックス静注液200μg「マルイシ」(一般名:デクスメデトミジン塩酸塩、丸石製薬)
適応追加です。
非挿管の手術や処置の際の鎮静に使用可能になりました。
⭐エビリファイ錠3mg、6mg、12mg、OD錠3mg、OD錠6mg、OD錠12mg、散1%、内容液0.1%(一般名:アリピプラゾール、大塚製薬)
これも適応追加。
ついに「うつ病・うつ状態(既存治療で十分な効果が認められない場合に限る)」が追加になりました。
⭐トラマールカプセル25mg、同カプセル50mg(一般名:トラマドール塩酸塩、日本新薬)
もう一つ適応追加です。
慢性疼痛が追加になりました。
これまでは軽度から中等以上のがん性疼痛だけだったので使いやすくなります。
厚生労働省の要請だったようですね。
けっこう面白い薬が承認されました。
いくつかは近いうちに詳しくまとめます。
ちなみに、報告品目には見慣れた名前が。
◎ヒュミラ皮下注40mgシリンジ0.8mL(一般名:アダリムマブ遺伝子組み換え、アッヴィ合同会社)
「中等症または重症の潰瘍性大腸炎の治療(既存治療で効果不十分な場合に限る)」が追加。
◎アダラートCR錠10mg、CR錠20mg、CR錠40mg(一般名:ニフェジピン、バイエル薬品)
「1日40mgで効果不十分な場合には、1日40mg1日2回まで増量できる」ようになったそうです。
◎メインテート錠2.5mg、同錠5mg(一般名:ビソプロロールフマル酸塩、田辺三菱製薬)
「頻脈性心房細動」が追加。
他の適応症とは用法・用量が異なって、1日1回2.5mgから開始し、効果不十分な場合に5mg(最大1日用量)に増量。
まさかアダラートの用量増加がくるなんて。
使う先生は使っていたんじゃないかとも思いますが。
突合点検の関係?