【オキシコンチンTR錠】平成29年12月に新たに薬価収載された先発医薬品【クレメジン速報錠】

平成29年12月8日には、後発医薬品以外にも気になる薬剤の薬価収載が行われています。
オキシコンチンTR錠、クレメジン速崩錠、セファレキシン複合顆粒500mg「トーワ」、トミロン細粒小児用20%、トレリーフOD錠50mg。
簡単にまとめておきます。

オキシコンチンTR錠

元々、オキシコンチン錠が発売されていますが、オキシコンチンTR錠は乱用防止を目的とした製剤となっています。

  • オキシコンチンTR錠5mg:139.6円/錠
  • オキシコンチンTR錠10mg:261.3円/錠
  • オキシコンチンTR錠20mg:486.1円/錠
  • オキシコンチンTR錠40mg:891.4円/錠

 

乱用防止徐放錠

塩野義のアナウンスでは、

「オキシコドン塩酸塩水和物 乱用防止徐放錠」は薬物乱用の防止を目的に、容易にかみ砕けない硬い錠剤で、かつ水を含むとゲル化するように改良されたオキシコドン塩酸塩徐放錠です。

と記載されています。

海外ではハンマーで医療用麻薬を砕き、それを水に溶かして乱用するケースがあるようです。
なので、ハンマーで砕くことはできず、水に溶かそうとしてもゲル化してうまく溶けないような製剤を作ることで乱用を防止する機能を持たせたというわけですね。

ちなみに、TRはTamper Resistan(改変防止)の略ではないか?と思います。
Time Releaseっていう話も聞きましたが、除法って意味ならTR錠に限らず通常のオキシコンチン錠もそうですからね。

クレメジン速崩錠

クレメジン細粒分包2gを飲みにくいと訴える患者さんは少なくないですね。
砂を飲んでいるみたいだとか、入れ歯の間に入ってきて痛いとか・・・。
クレメジンカプセル200mgだとカプセルを1回10カプセルですから、これも辛いです。
ジェネリックには、球形吸着炭カプセル286mg「日医工」があるのでこちらを使うと、1回7カプセルと少しはマシになります。
ですが、これも辛いですよね。。。
そんなクレメジンに新剤型の登場です。

  • クレメジン速崩錠500mg:47.8円/錠

 

1回4錠で効果発揮

クレメジン速崩錠は1回4錠の服用で効果を発揮します。
速崩錠という名前を目にすると唾液で速やかに溶けるようなイメージを持つかもしれませんが、決してそんなことはなく、ある程度の水分を必要としています。
水で崩れますがすぐバラバラになるのではなく、穏やかに広がるというか、粉になる感じです。
なので、錠剤を口に入れた後、水を含み、少し崩壊しかけたところで飲み込むイメージになりますね。
粉に比べたら全然飲みやすい!
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一度に4錠飲む必要があるので飲みにくいことには間違いないですが、今までと比べると全然飲みやすいと思います。
口の中で水で崩壊させてもそこまで広がらないというか、隙間に入り込みにくいと思いました。
大きさをイメージできるよう写真を撮ってみました。

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とりあえず、今までの製剤ではダメだった人に試してもらおうかと思っています。

そのほか

他にも薬価収載された先発医薬品があります。

セファレキシン複合顆粒

L-ケフレックス顆粒と同成分ですね。

セファレキシン複合顆粒500mg「トーワ」:79.4円/g

基礎的医薬品なので先発に値するl-ケフレックスと同じ薬価になります。
基礎的医薬品とは新薬創出加算の古い薬版のようなもので、有用性は高いが古い(同一成分の初薬価収載から年月が経過)医薬品の薬価を維持して流通を確保させるものです。
先発や後発の区別はなくなり、全て同一薬価になります。
先発医薬品でも後発医薬品でもない基礎的医薬品とその扱いについて〜H28年(2016)薬価基準改定① – 薬剤師の脳みそ

トミロン細粒小児用20%

トミロンの濃度が倍のものが薬価収載されたようです。
飲む量が半分になるのはメリットかもしれませんね。

  • トミロン細粒小児用20%:186円/g

トレリーフOD錠

トレリーフOD錠の50mgが薬価収載されています。

  • トレリーフOD錠50mg:1,673.9円/錠

これまでトレリーフにはトレリーフ錠25mgとトレリーフOD錠25mgが存在しましたが、50mgの規格はありませんでした。
50mg錠は口腔内崩壊錠のみの追加になります。

まとめ

やはりクレメジン速放錠が一番気になりますね。
クレメジンは食間という忘れやすい用法に加えて、飲む時の不快感もあり、しっかり飲んでもらうのが難しい薬ですよね。
錠剤についても通常の薬に比べれば飲みにくいことに変わりないのですが、今までの剤型(細粒・カプセル)に比べれば大幅に飲みやすくなっています。
ここから先はいかに服用が大事か、飲み忘れないためにどんな工夫が必要か、薬剤師の服薬指導にかかっていると思います。

オキシコンチンTR錠ですが、ハンマーでも砕けず、水に入れるとゲル化する改変防止技術はタペンタにも使用されています。
どうやって廃棄するのかなぁと思いましたが、おそらくタペンタと同じように、焼却するか粘着の強いガムテープなどで中身がわからないようにしっかり包んで廃棄するしかないでしょうね。

 

医療用医薬品情報提供データベースDrugShotage.jp

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