令和7年10月以降も、後発医薬品の数量シェア算出の特例が継続されることになりました。
要は数量シェアの計算から除外できる医薬品のリストですね。
なんかリクエストがあったみたいなのでまとめてみます。
https://x.com/ph_lelouch/status/1971114419037011980?s=46
後発医薬品の出荷停止等を踏まえた診療報酬上の臨時的な取扱いについて(令和7年9月25日 事務連絡)
別添2:後発医薬品使用体制加算等における加算等の算定対象から除外する品目(令和7年10月1日〜令和8年3月31日)
後発医薬品の出荷停止等を踏まえた診療報酬上の臨時的な取扱いについて(令和7年3月7日 事務連絡)
別添2:後発医薬品使用体制加算等における加算等の算定対象から除外する品目(令和7年4月1日〜令和7年9月30日)
供給停止となっている後発医薬品等の診療報酬上の臨時的な取扱い
後発医薬品の出荷停止等を踏まえた診療報酬上の臨時的な取扱いについて(令和7年9月25日 事務連絡)
から大事なところだけまとめます。
厚生労働省医政局医薬産業振興・医療情報企画課が公表した、「医療用医薬品供給状況報告」の集計結果を踏まえ、別添2に示す医薬品と同一成分・同一剤形の医薬品については、後発医薬品の使用(調剤)割合(以下「新指標の割合」という。)を算出する際に、算出対象から除外しても差し支えないものとする。
当該取扱いについては、令和7年10月診療・調剤分から適用することとし、令和8年3月31日を終期とする。
特例を用いる場合のルールは以下の通り。
- 特例を行う場合においては、別添2に示す全ての品目について、新指標の割合の算出対象から除外することとし、一部の成分の品目のみ算出対象から除外することは認められない。
- 特例については、1月ごとに適用できることとし、加算等の施設基準について、直近3月の新指標の割合の平均を用いる場合においては、当該3月に取扱いを行う月と行わない月が混在しても差し支えないこととする。
- カットオフ値の算出については、今回の臨時的な取扱いの対象とはしない
参考:例外的にカットオフ値の算出に含めてもよい品目リスト(令和7年3月7日付け厚生労働省保険局医療課事務連絡(令和7年8月14日以降)) Excel PDF
対象になる薬剤(特例対象の薬剤)については別添2を見てもらうのが早いし、集計についてはレセコンが対応するでしょうから、新たに追加されたものと削除されたものだけまとめてみます。
別添2のリストに新たに追加された(新たに特例の対象となった)品目
10月以降新たに特例の対象となる医薬品(10月以降は数量シェアの計算から除外できる)です。
品目名を全部載せると長くなるし、同一成分・同一剤形の医薬品が対象ということですから、一般名が存在するものは一般名としています。
内服(一般名順)
- アジスロマイシン小児用錠100mg「タカタ」
- イルソグラジンマレイン酸塩錠2mg/4mg
- サラゾスルファピリジン腸溶錠250mg/500mg
- テルミサルタン40mg・アムロジピン配合錠
- テルミサルタン80mg・アムロジピン配合錠
- フレカイニド酢酸塩錠50mg/100mg
- レベチラセタム錠250mg/500mg
- レベチラセタム粒状錠250mg/500mg
外用(一般名順)
- ヒアルロン酸Na0.5眼粘弾剤1%
- ヒアルロン酸Na0.7眼粘弾剤1%
- ヒアルロン酸Na0.7眼粘弾剤1%「生化学」
- ヒアルロン酸Na0.6眼粘弾剤1%
- 精製ヒアルロン酸ナトリウム1%0.85mL液
- 精製ヒアルロン酸ナトリウム1%1.1mL液
- ロキソプロフェンNaゲル1%
別添2のリストから削除された(特例の対象ではなくなった)品目
9月までは特例対象でしたが、10月以降は特例の対象外となる(10月以降は数量シェアの計算から除外できない)医薬品です。
品目名を全部載せると長くなるし、同一成分・同一剤形の医薬品が対象ということですから、一般名が存在するものは一般名としています。
内服(一般名順)
- L-アスパラギン酸Ca錠200mg
- エトドラク錠100mg/200mg
- クラリスロマイシン50mg錠
- シロドシン錠2mg/4mg
- シロドシン口腔内崩壊錠2mg/4mg
- タムスロシン塩酸塩口腔内崩壊錠0.1mg/0.2mg
- タムスロシン塩酸塩カプセル0.1mg/0.2mg
- チザニジン錠1mg
- トピラマート錠25mg/50mg/100mg
- トフィソパム錠50mg
- トラネキサム酸シロップ5%
- バルサルタン錠20mg/40mg/80mg/160mg
- バルサルタン口腔内崩壊錠20mg/40mg/80mg/160mg
- バルサルタン・アムロジピン配合錠
- バルサルタン・アムロジピン配合口腔内崩壊錠
- バルサルタン・ヒドロクロロチアジド6.25mg配合錠
- バルサルタン・ヒドロクロロチアジド12.5mg配合錠
- パンテチン細粒20%
- パンテチン散20%
- ピコスルファートNa経口液0.75%
- ビペリデン塩酸塩錠1mg/2mg
- プロカテロール塩酸塩シロップ用0.01%
- メプチンドライシロップ0.005%
- ランソプラゾールカプセル15mg/30mg
- ランソプラゾール口腔内崩壊錠15mg/30mg
外用(一般名順)
- タクロリムス軟膏0.1%
まとめ
令和7年9月末までの特例対象は495品目だったのに、令和7年10月以降は412品目。
一般名で比較してみても減ってますね。
これは供給不安が落ち着いて生きた証拠ってことなんでしょうね。