ネオキシテープ73.5mg

  • 2013年4月12日
  • 2021年1月4日
  • 承認
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平成25年3月25日付承認医薬品です。
今回は新薬18成分を含む23品目でした。

オキシブチニン塩酸塩テープ(商品名:ネオキシテープ73.5mg/久光製薬)
新投与経路・新効能医薬品
効能・効果は「過活動膀胱における尿意切迫感、頻尿及び切迫性尿失禁」。

オキシブチニン(商品名:ポラキス)は経口剤としては長く使われていますが、貼付剤は初めてです。
久光製薬のTDDS(Transdermal Drug Delivery System:経皮薬物送達システム)技術を用いて開発された経皮吸収型製剤です。
旭化成との共同販売になります。

用法・用量は「通常、成人に対し本剤1日1回、1枚(オキシブチニン塩酸塩として73.5mg)を下腹部、腰部又は大腿部のいずれかに貼付し、24時間毎に貼り替える。」
貼付場所も特徴的ですね。上半身ではなく、下半身側。
OAB(過活動膀胱/OverActive Bladder)治療薬としてどころか、泌尿器系でのテープ剤って初めてだと思います。

少しだけ復習です。
長時間にわたる血中濃度の維持、嚥下困難な患者でも投与可能、消化管への副作用の軽減、First Pass Effect(初回通過効果)の回避など、経皮吸収型製剤には様々なメリットがあります。
患者が認知症の場合、家族や介護者が貼り付けることで飲み忘れを防ぐことも可能ですね。

抗コリン作用を持つので口渇などの副作用はどうなんでしょうか?
オキシブチニンはソリフェナシン(商品名:ベシケア)のようにムスカリン受容体の選択性は高くないですし、トルテロジン(商品名:デトルシトール)やフェソテロジン(商品名:トビエース)のように膀胱選択性も高くないです。
ただ、TDDS化により有効域で一定の血中濃度が維持できれば副作用の発現を抑えることが可能かもしれません。

さらには製造が久光製薬ということで貼り心地も期待できます。
久光製薬と言えば湿布!ということで貼付剤のQOLを向上する様々なTDDS技術を持っています。
例えば、DermaLight® Technology(ダーマライトテクノロジー)やGel Patch Technology(ジェルパッチテクノロジー)という技術は、しっかりくっつくけど、剥がす時は痛まず、かぶれも起こしにくくする技術です。
さらには、TransDermaSal® Technology(トランスダーマソルテクノロジー)という技術があるので、他社では困難な水溶性の高いものをテープ剤(非水系基剤)に含有させることも可能です。
今回のネオキシテープもこういった技術を使用しているのでしょうか?

ちなみに、ネオキシテープという名前ですが、キネシオテープ(キネシオロジーテープ)と間違えそうなのは自分だけでしょうか?
個人的には要注意です。

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