カドセイラ 承認

  • 2013年8月26日
  • 2021年1月4日
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カドサイラ点滴静注用100mg・160mg(トラスツズマブ エムタンシン遺伝子組換え/中外製薬)
効能・効果は、「HER2陽性の手術不能または再発乳がん」。

優先審査品目に指定されていた薬です。
米国ほか2カ国で承認済みで、欧州では承認審査中です。

トラスツズマブ エムタンシン

抗体薬物接合体

トラスツズマブ(製品名:ハーセプチン)と化学療法剤であるエムタンシンが結合された抗体薬物接合体。
トラスツズマブによるHER2シグナル伝達阻害や抗体依存性細胞障害作用とともに、エムタンシンを直接HER2陽性のがん細胞の内部に送達し、がん細胞を破壊することが可能です。
3週間隔で点滴静注を行います。

ミサイル療法

抗体に化学療法剤を結合させることで、特定の細胞内だけで化学療法剤を働かすミサイル療法剤です。
トラスツズマブでは、HER2陽性であっても細胞表面に露出するHER2抗原の数が少なければ、期待するような効果を得ることができませんでしたが、トラスツズマブ エムタンシン(T-DM1)だとその効果が上がるというデータが出ています。
また、化学療法剤(エムタンシン)はHER2抗体であるトラスツズマブが結合する細胞、つまりHER2を有する細胞のみで活性化されるので、化学療法剤由来の副作用が非常に少ないことが想像できます。

今のところセカンドラインの治療と位置付けられ、ハーセプチンで効果不十分または再燃した患者に用いるようになっていますが、ミサイル療法の効果・安全性に大きな期待が寄せられています。

 

医療用医薬品情報提供データベースDrugShotage.jp

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