パキシルCR その2

さて、発売したものの近隣に精神科もなく、
あまりお目にかかることのないパキシルCR錠。
内科の先生はパキシル(IR)は使うんですがパキシルCRへの切り替えは予定にありません。
※IR錠:Immediate-Release(速放)錠、CR錠:Controled-Release(徐放)錠

本日、大日本住友のMRさんが学術さんを連れてやってきました。
その顔は自信に満ち溢れている…。
要は内科の先生と面会して、先生が「全部CR錠に切り替えよう」と言ってくれたってこと。

でも、新規でパロキセチン使うことあまりないよ?
パキシルCRって服用開始時の副作用軽減が特徴じゃなかったっけ?
(過去記事:パキシルCR その1 参照
切り替える意味はあるの?

ってここまで質問して気付きました。
そうか。
徐放製剤にして血中濃度の変動を少なくしたってことは、
1、服薬開始に関わらず副作用は軽減される
2、半減期が伸びるのだから次回服用まで十分に効果が持続する
ということですね。

実際、パキシルIR錠からパキシルCR錠に切り替えた患者を対象に調査を行った結果、
6割以上がパキシルCR錠に変わって改善したと回答したそうです。
そりゃ、切り替えていく価値あり。
ちょっと楽しみです。
ちなみに、CR錠に変わってよかった理由の中には、
「錠剤が可愛い」
なんて理由も。
確かに可愛い。マカロン風ですね。

もう一つ質問しました。
うちの場合、高齢の患者さんが多く、粉砕投与になることも珍しくありません。
じゃあ、パキシルIR錠10mg(20mg)をパキシルCR錠12.5mg(25mg)に切り替えたとして、
その患者さんが粉砕投与になちゃ場合、パキシルIR錠10mg(20mg)に戻して粉砕するの?
結局、明確な答えはいただけませんでしたが、
某病院精神科ではCR錠のまま粉砕投与しているんだそうです。
まあ、どっちでもいいってことかなー。
どこまで厳密にコントロールする必要があるかってことでしょうけどね。

 

医療用医薬品情報提供データベースDrugShotage.jp

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