ベンゾジアゼピン系睡眠薬であるエリミン(一般名:ニメタゼパム)の製造中止がアナウンスされました。
平成27年11月をもって大日本住友製薬からの出荷が停止されるようです。
不眠症治療薬としてのエミリン
残念ながらエリミンは、不眠症治療薬として、それほどメジャーな薬剤ではありません。
ですが、純国産の睡眠薬として1977年から発売されている歴史のある薬剤です。
作用時間は中間型。
規格は3mg、5mgです。
片面が真っ赤な(反対側は銀)プラスチックシートがインパクトあるので、見たことある人は忘れられないですよね。
最大10mgまで服用できたので、使ってる人にとっては都合のよい薬剤でしたが、あまり広くは使われていませんでした。
薬価も3mg:14.6円、5mg:19円と安かったので、大日本住友としては売上的に厳しいものがあったんだと思います。
あと、一部では赤玉と呼ばれ、悪用する人もいたというのも原因なのかもしれませんね。
代替薬は?
大日本住友は参考代替薬として以下の薬剤をあげています。
- フルニトラゼパム(商品名:サイレース、ロヒプノール等)
- ニトラゼパム(商品名:ベンザリン、ネルボン等)
- エスタゾラム(商品名:ユーロジン等)
ですが、この手の薬で全く同じというものは難しいので、早めに代替薬の検討を行い、切り替えを進めていきたいですね。