平成27年10月28日、抗血AG薬プラビックス錠(一般名:クロピドグレル)を発売している各社は、「経皮的冠動脈形成術(PCI)が適用される虚血性心疾患」の適応追加の承認を取得したことを発表しました。
オーソライズドジェネリック(AG)として発売されている日医工サノフィのクロピドグレル「SANIK」は発売と同時にPCIに関する適応を取得していたので、これで各社が追い付いたということになります。
今の所、適応追加が確認されているメーカーは以下の通りです。
- 「DK」大興製薬
- 「EE」エルメッドエーザイ
- 「JG」日本ジェネリック
- 「KN」小林化工
- 「KOG」興和
- 「KO」寿製薬
- 「SN」シオノケミカル
- 「YD」陽進堂
- 「アメル」共和薬品工業
- 「ケミファ」日本ケミファ
- 「サワイ」沢井製薬
- 「サンド」サンド
- 「タナベ」田辺三菱製薬
- 「ツルハラ」鶴原製薬
- 「テバ」テバ製薬
- 「トーワ」東和薬品
- 「ニプロ」ニプロ
- 「ファイザー」マイラン製薬
- 「杏林」キョーリンリメディオ
- 「科研」ダイト
- 「日本薬品工業」三和
- 「日新」日新製薬
- 「明治」高田製薬
- 「TCK」辰巳化学
あらためて適応追加後の効能効果を見てみます。
- 虚血性脳血管障害(心原性脳塞栓症を除く)後の再発抑制
- 経皮的冠動脈形成術(PCI)が適用される下記の虚血性心疾患:急性冠症候群(不安定狭心症、非ST上昇心筋梗塞、ST上昇心筋梗塞)、安定狭心症、陳旧性心筋梗塞
クロピドグレルはPCI後の使用が非常に多いので、AGを出している日医工サノフィ以外にとって、今回の適応追加は大きいですね。
ちなみに、以下のメーカーについてはまだ適応追加が確認できていません。(平成27年11月16日現在)
- 「AA」あすかActavis製薬
- 「FFP」富士フイルムファーマ
- 「ZE」全星薬品
- 「ニットー」日東メディック
- 「モチダ」持田製薬
近いうちに適応追加になるのだと思います。
ちなみに、先発のプラビックスには、「末梢動脈疾患(PAD)における血栓・塞栓形成の抑制」の適応もありますが、再審査期間中(16年9月まで)のため、これについては、AGを含めたどのGEも適応を取得できていません。