平成25年3月25日付承認医薬品です。
今回は新薬18成分を含む23品目でした。
クロファラビン点滴静注(商品名:エボルトラ点滴静注20mg/ジェンザイム・ジャパン)
※新有効成分含有医薬品
オーファンドラッグ
厚労省の未承認薬使用問題検討会議で取り上げられ、開発支援品目として助成金を受け開発された薬です。
効能・効果は「再発または難治性の急性リンパ性白血病」。
第2世代ヌクレオシド誘導体製剤でデオキシアデノシンの類縁体。
ちなみに類薬であるネララビン(商品名:アラノンジー静注用)はデオキシグアノシンの類縁体です。
リポヌクレオチド還元酵素とDNAポリメラーゼの働きをともに阻害することで、DNAの合成を阻害し、がん細胞の増殖を抑えます。
再発・難治性の急性リンパ性白血病(ALL)については予後不良かつ有効な標準治療法が存在しないので、新規薬剤の追加は喜ばしいですね。
今後はALLだけでなく、急性骨髄性白血病(AML)、小児のALLの早期治療、骨髄異形成症候群(MDS)での申請も検討されているようです。
追記
3月25日ではジェンザイム・ジャパンが製造承認を受けましたが、4月1日付でサノフィに受け継がれたようですね。
なので、販売はサノフィからになると思います。