サイレースとロヒプノールが青くなる!?

この記事は2015年7月に作成したものです。
今や青いのが当たり前ですし、ロヒプノールはもう販売されていませんね。

向精神薬第2類として、流通や管理が厳しく規制されているサイレース、ロヒプノール(一般名:フルニトラゼパム)。
今回、包装変更だけでなく、錠剤が変更されることになります。
錠剤が青くなります。

サイレース・ロヒプノールの剤形変更

サイレース、ロヒプノールともにフィルムコーティング錠となり、その表面は痰青色となります。
さらに、内核は青色にされています。
そのため、粉砕した場合や水に溶かした場合、青くなります。
また、口の中に長く含んでいたりした場合も、口の中が青くなってしまいます。
何故、このような変更をしたか。
厚生労働省から通知が出ています。

悪用防止のための着色

飲食物に混入するような悪用の防止のためにこのような処置が要請されたということです。
青い色をつけることで何かに混ぜ込んだ場合もはっきり変化が出るようにしたということですね。
ただ、薬が薬だけに、急な見た目の変更は、患者さんに不安感を与える可能性があります。
そのため、以下のような案内もされています。

(1)医療機関において、処方・使用に当たっては、効能又は効果並びに用法及び用量に変更は無いため、適切な診断等を行った上でこれまでと同様に取り扱うこと。
(2)医療機関及び薬局においては、その錠剤色が従来と異なることから使用者が不安を感じることも考えられるが、錠剤色が変更された理由について必要に応じて説明するとと もに、錠剤色の変更にかかわらず、効能又は効果並びに用法及び用量は従来と変わりな く、これまでと同様に使用できることを十分に説明し、使用者の不安を払拭するよう努めること。
(3)今後も各製剤の適正な使用及び管理に努めること。

ちなみに、ハルシオンも同じ理由で青く作られていますよね。

ロヒプノールは発売中止

その後、ロヒプノールは中外製薬からエーザイに製造販売権が承継されました。
不眠症治療剤・麻酔導入剤「フルニトラゼパム」日本における権利承継について
結果、2017年4月1日からロヒプノールはエーザイ製となりました。

さらにその後、ロヒプノールは販売中止となりました。
2018年8月に販売中止、経過措置期間は2019年3月まででした。

その煽りを受けてジェネリックのフルニトラゼパム「アメル」が出荷調整になりましたね・・・。

 

医療用医薬品情報提供データベースDrugShotage.jp

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