ビクタルビ®︎配合錠が発売

  • 2019年4月8日
  • 2021年1月10日
  • 新発売
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2019年4月8日、ギリアド・サイエンシズはビクタルビ配合錠を販売開始しました。
ビクタルビ配合錠はビクテグラビルナトリウム/エムトリシタビン/テノホビル アラフェナミドフマル酸の3剤からなる抗HIV配合剤で、2019年4月3日に緊急薬価収載されたばかりです。
昨年まで、ギリアド・サイエンシズの抗HIV薬については鳥居薬品が販売していましたが、昨年末にライセンス契約が解消されています。
そういうことで、ビクタルビ配合錠はHIV領域でギリアドが初めて自ら製造販売を行う薬剤になります。

ビクタルビ配合錠

新規インテグラーぜ阻害剤であるビクテグラビルナトリウムを含む医療用配合剤です。

  • 医薬品名:ビクタルビ配合錠
  • 有効成分:ビクテグラビルナトリウム/エムトリシタビン/テノホビル アラフェナミドフマル酸(※新規有効成分)
  • 製造販売元:ギリアド・サイエンシズ
  • 効能・効果:HIV-1感染症
  • 用法・用量:通常、成人には1回1錠(ビクテグラビルとして50mg、エムトリシタビンとして200mg及びテノホビル アラフェナミドとして25mgを含有)を1日1回経口投与する。
  • 薬価:6972.30円/錠

ビクタルビ配合錠に含まれる3成分の詳細は以下の通り。

  • ビクテグラビルナトリウム:新規インテグラーゼ阻害剤
  • エムトリシタビン:核酸系逆転写酵素阻害薬(エムトリバ、デシコビ配合錠など)
  • テノホビル アラフェナミド(TAF*1):核酸系逆転写酵素阻害薬(ベムリディ、デシコビ配合錠など)

薬価はトリーメク配合錠と同じ

ビクタルビの薬価算定には類似薬効比較方式(Ⅰ)が採用され、ヴィーブヘルスケアのトリーメク配合錠(成分名:ドルテグラビルナトリウム/アバカビル硫酸塩/ラミブジン)を元に薬価が計算されています。
結果、ビクタルビとトリーメクの薬価は完全に同じになりましたね。

ビクタルビは14日間の投与日数制限の対象外

新医薬品に対する14日間の処方日数制限からは外れていますね。

2 掲示事項等告示の一部改正について
新医薬品(医薬品医療機器等法第 14 条の4第1項第1号に規定する新医薬品をいう。)については、掲示事項等告示第10第2号(1)に規定する新医薬品に係る投薬期間制限(14日分を限度とする。)が適用されるが、掲示事項等告示の改正によって、新たにビクタルビ配合錠が当該制限の例外とされた。
3 薬価基準の一部改正に伴う留意事項について
ビクタルビ配合錠
本製剤の特殊性に鑑み、本製剤を使用した患者に係る診療報酬明細書等の取扱いにおいては、当該患者の秘密の保護に十分配慮すること。

HIV薬の性質上、レセプトの取り扱いに関する注意も記載されていますね。

*1:Tenofovir AlaFenamide

 

医療用医薬品情報提供データベースDrugShotage.jp

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