平成27年1月21日、ジゴキシン錠の新規格、ジゴキシン錠0.0625「KYO」が発売されました。
これに伴い、ハーフジゴキシンKY錠0.125を半割しても自家製剤加算は取れなくなったので注意が必要です。
今回の規格追加により、トーアエイヨーのジゴキシン錠ラインナップは、
- ジゴキシンKY錠0.25
- ハーフジゴキシンKY錠0.125
- ジゴキシン錠0.0625「KYO」
の3つになりました。
ちなみに、「KY」は製造販売元である京都薬品工業の頭文字(「K」yoto 「Y」akuhin)だと思うのですが、今回から「KYO」としたのでしょうか?
他社のラインナップを見てみると、
中外製薬
- ジゴシン錠0.125mg
- ジゴシン錠0.25mg
- ジゴシン散0.1%
- ジゴシン注0.25mg
テバ製薬
- ジゴキシン錠「タイヨー」0.125mg
- ジゴキシン錠「タイヨー」0.25mg
アルフレッサファーマ
- ジゴキシン錠0.125mg「AFP」
- ジゴキシン錠0.25mg「AFP」
ニプロ
- ジゴキシン錠0.125mg「NP」
- ジゴキシン錠0.25mg「NP」
ということで、0.0625mg錠はジゴキシン製剤として初の規格になります。
これまで、ジゴキシン(ジゴシン)錠0.125mgを半割して算定できていた自家製剤加算は算定不可ということになってしまいました。
ちなみに、ジゴキシンを含むジギタリス製剤の評価というのはなかなか難しいのですが、近年では、低用量でのみ生命予後改善効果が期待できると考えられています。
ジゴキシンの場合、特に未変化体の腎排泄が多いということで、腎機能による影響を受けやすく、高齢者に使用する場合はより低用量での使用となります。
そう考えると、今回の規格追加の理由も納得できるのですが、このパターンで自家製剤加算を算定していた薬局には少々つらいところかもしれませんね。