イグザレルトの新剤形、エフィエント・ジプレキサザイディス等の新規格が薬価承認

平成27年11月28日、報告品目・新キット製品の薬価収載が行われました。
今回は6製品です。

ジプレキサザイディス錠2.5mg

  • 成分名:オランザピン
  • 製造販売元:日本イーライリリー
  • 薬価:138.30円

5mgと10mgに続く新規格。
用量調節が行いやすくなりました。
ジプレキサ錠にはもともと2.5mgの規格があったので、ザイディス錠もそれにあわせた形ですね。

イグザレルト細粒分包

イグザレルト細粒分包10mg、イグザレルト細粒分包15mg
成分名:リバーロキサバン
製造販売元:バイエル薬品
薬価:10mg 413.00円、15mg 588.40円

嚥下困難な患者さんでも服用できるように細粒が追加されました。
NOAC(Novel Oral AotiCoagulants:新規経口坑凝固薬、Non-vitamin K antagonist oral anticoagulants:非ビタミンK阻害経口坑凝固薬)DOAC(Direct Oral AntiCoagulant:直接経口抗凝固薬)で細粒の剤形を持つ薬剤はリクシアナが初めてになりますね。

エフィエント錠2.5mg

成分名:プラスグレル塩酸塩
製造販売元:第一三共
薬価:201.20円

3.75mg、5mgに続く新規格。

使用上の注意
慎重投与
6.低体重の患者 [出血の危険性が増大するおそれがある。なお、体重50kg以下の患者では、年齢、腎機能等の他の出血リスク因子及び血栓性イベントの発現リスクを評価した上で、必要に応じて維持用量1日1回2.5mgへの減量も考慮すること(「臨床成績」の項参照)。]

この規格追加により、低体重者に投与する際にも半割が不要になります。

アレセンサカプセル150mg

成分名:アレクチニブ塩酸塩
製造販売元:中外製薬
薬価:6614.60円

20mg、40mgに続く新規格。
ALK阻害剤(ALK:未分化リンパ腫キナーゼ)であるアレセンサですが、

用法用量
通常、成人にはアレクチニブ塩酸塩として1回300mgを1日2回経口投与する。

となっており、1回につき、40mgを7カプセル、20mgを1カプセル服用する必要がありました。
今回の規格追加で、1回につき、150mgを2カプセルでよくなりますので、患者さんの負担や飲み間違いのリスクが大きく減ります。
ちなみに20mgと40mgは2号カプセル(長径:1.8cm、短径:0.64cm)ですが、150mgは1号カプセル(長径:1.9cm、短径:0.70cm)になっています。

レブラミドカプセル2.5mg

成分名:レナリドミド水和物
製造販売元:セルジーン
薬価:7647.10円

5mgに続く新規格。

シプロキサン注400mg

成分名:シプロキサシン
製造販売元:バイエル薬品
薬価:2404円

200mgと300mgに続く新規格。
新たに成人の用法・用量として

通常、シプロフロキサシンとして、1回400mg を1 日2 回、1時間かけて点滴静注する。患者の状態に応じて1日3回に増量できる。

に変更になったことに伴い、新規格が追加となりました。

まとめ

普段から使われている薬剤に新規格、新剤形が追加となったことで、これまで服用を断念していた人や調剤に時間がかかっていたケースも容易に調剤できるようになります。
剤形・規格追加に伴い自家製剤加算・嚥下困難者用製剤加算が取れなくなることにも注意しなければなりませんね。

  • イグザレルト粉砕
  • エフィエント(5) 0.5錠

 

医療用医薬品情報提供データベースDrugShotage.jp

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