【販売中止】製造中止となって失われた医薬品たち【名称変更】

様々な理由で製造中止となった医薬品等の記録です。
現在は販売中止となっていますが、多くの人々の健康に寄与してくれた薬達です。
簡単なデータと紹介文でまとめていきます。(随時更新予定)

目次

薬の記憶を後世に残すために

とまあ大袈裟なことを書きましたが、twitterで行なったアンケートでメルビンを知らない人が過半数を超えていたことがことの始まりです。

現在はない薬ですが、今の薬がある背景には過去の薬の存在が大きいものが多々あります。
そういった薬の記憶を残すために記事をまとめることにしました。

販売中止となった薬たち

販売中止となった薬についてその歴史を記憶するために簡単にまとめていきます。
ざっくりとアイウエオ順に並べています。

アクディーム

  • 経過措置満了日:2016年4月20日(薬価削除)
  • 製品一覧:
    • アクディーム錠30mg
    • アクディームカプセル90mg
    • アクディーム細粒10%
    • アクディーム細粒45%
    • アクディームシロップ0.5%
    • アクディームシロップ1%
  • 成分名:塩化リゾチーム
  • 効能効果:次の疾患の腫脹の緩解
    • 慢性副鼻腔炎※3、歯槽膿漏症(炎症型)※2
    • 痰の切れが悪く、喀出回数の多い下記疾患の喀痰喀出困難
    • 気管支炎、気管支喘息、気管支拡張症
    • 小手術時の術中術後出血(歯科、泌尿器科領域)※1
  • 製造販売元:あすか製薬

※1:2012年1月20日に削除
※2:2012年1月20日に削除(アクディームシロップ0.5%/1%以外の適応)
※3:2015年12月11日に削除

2011年にダーゼンに有効性がないことが報告、販売中止となって以来、消炎酵素製剤の再評価が行われました。
塩化リゾチーム製剤についても段階的に適応が削除され、最終的には販売中止・自主回収という形で終了となりました。

アコレート

  • 経過措置満了日:
    • 2011年3月末日(アコレート錠40mg)
    • 2015年3月末日(アコレート錠20mg)
  • 成分名:ザフィルルカスト
  • 効能効果:気管支喘息
  • 製造販売元:アストラゼネカ

劇症肝炎による死亡例が報告されたことを契機に使用例が減り、販売中止となりました。

アセナリン

  • 経過措置満了日:2004年3月31日(平成16年3月31日)
  • 製品一覧:
    • アセナリン錠
    • アセナリン細粒
  • 成分名:シサプリド
  • 効能効果:
    • 慢性胃炎・胃切除後症候群に伴う消化器症状(胸やけ,食欲不振,悪心・嘔吐,上腹部痛,腹部膨満感)
    • 逆流性食道炎
    • 偽性腸閉塞(特発性)
  • 製造販売元:ヤンセン協和(現 ヤンセンファーマ)

シサプリドはセロトニン5-HT4受容体作動薬です。
アセナリン/リサモールという医薬品として消化器運動改善薬として使用されていました。
国内外で心血管系副作用(QT延長、心室性不整脈)が相次いで報告、相互作用による影響が大きかったため、日本でも禁忌を追加するなどの添付文書改訂が複数回行われました。
ですが、その後も海外各国で販売が中止されたり、厳しい使用条件が課せられていくことになったことを踏まえ、2000年10月には出荷停止、2002年11月に製造中止となりました。
現在は同様の作用を持つモサプリド(ガスモチン)が広く使用されています。

アニカセート錠

  • 経過措置満了日:1998年5月25日(平成10年5月25日)
  • 成分名:プロペントフィリン
  • 効能効果:下記疾患に伴う慢性脳循環障害による意欲低下,情緒障害の改善
    脳梗塞後後遺症,脳出血後後遺症
  • 製造販売元:東和薬品

ホパテ(ホパテン酸カルシウム)を対照薬として(プラセボを対照としていない)開発された脳循環代謝改善薬については当時の臨床試験の方法からその有効性に疑問の声があがっていました。
そのため、1996年4月(平成8年4月)に「ホパテを対照薬として開発された脳循環代謝改善薬のうち医療上繁用されている5成分」(イデベノン、塩酸インデロキサジン、塩酸ビフェメラン、プロペントフィリン、ニセルゴリン)に関して再評価指定が行われました。
その結果、再評価で有効性を示すことができなかった4成分(ニセルゴリン以外)に関して下記の答申が出された上で承認が取り消されました。
「これらの薬剤の薬理効果は否定されるものではないが、現在の医療環境の中で、これらの薬剤の慢性期の脳血管障害時の治療における医療上の有用性は承認当時に比較すると低下したものと考えられ、現時点における医療上の有用性は確認できなかった。」

アバン

  • 経過措置満了日:1998年5月25日(平成10年5月25日)
  • 製品一覧:
    • アバン錠
    • アバン細粒6%
  • 成分名:イデベノン
  • 効能効果:下記疾患に伴う慢性脳循環障害による意欲低下,情緒障害の改善
    脳梗塞後後遺症,脳出血後後遺症
  • 製造販売元:武田薬品工業

ホパテ(ホパテン酸カルシウム)を対照薬として(プラセボを対照としていない)開発された脳循環代謝改善薬については当時の臨床試験の方法からその有効性に疑問の声があがっていました。
そのため、1996年4月(平成8年4月)に「ホパテを対照薬として開発された脳循環代謝改善薬のうち医療上繁用されている5成分」(イデベノン、塩酸インデロキサジン、塩酸ビフェメラン、プロペントフィリン、ニセルゴリン)に関して再評価指定が行われました。
その結果、再評価で有効性を示すことができなかった4成分(ニセルゴリン以外)に関して下記の答申が出された上で承認が取り消されました。
「これらの薬剤の薬理効果は否定されるものではないが、現在の医療環境の中で、これらの薬剤の慢性期の脳血管障害時の治療における医療上の有用性は承認当時に比較すると低下したものと考えられ、現時点における医療上の有用性は確認できなかった。」

アビリット

  • 経過措置満了日:
    • 2016年3月31日(平成28年3月31日)
      • アビリットカプセル50mg
      • アビリット細粒10%
      • アビリット細粒50%
    • 2020年3月31日(令和2年3月31日)
      • アビリット錠50mg
      • アビリット錠100mg
      • アビリット錠200mg
  • 成分名:スルピリド
  • 効能効果:
    • 胃・十二指腸潰瘍(錠100mg・200mgは除く)
    • 統合失調症
    • うつ病・うつ状態
  • 製造販売元:大日本住友製薬

ドグマチールとの併売でしたが、段階的に発売中止となりました。

アリーゼS配合錠

  • 経過措置満了日:2019年3月末
  • 成分名:
    • 外殻錠(胃溶性)
      • ビオヂアスターゼ1000・リパーゼ AP6
    • 内核錠(腸溶性)
      • プロザイム6・膵臓性消化酵素8AP
  • 効能効果:消化異常症状の改善
  • 製造販売元:前田薬品工業

貴重な錠剤の消化酵素製剤でした。

アルナート

  • 経過措置満了日:1998年5月25日(平成10年5月25日)
  • 製品一覧:
    • アルナート錠50mg
    • アルナート顆粒5%
    • アルナートドライシロップ5%
  • 成分名:塩酸ビフェメラン
  • 効能効果:下記疾患に伴う慢性脳循環障害による意欲低下,情緒障害の改善
    脳梗塞後後遺症,脳出血後後遺症
  • 製造販売元:
    • 三菱化学(製造元)
    • 藤沢薬品工業(販売元)

ホパテ(ホパテン酸カルシウム)を対照薬として(プラセボを対照としていない)開発された脳循環代謝改善薬については当時の臨床試験の方法からその有効性に疑問の声があがっていました。
そのため、1996年4月(平成8年4月)に「ホパテを対照薬として開発された脳循環代謝改善薬のうち医療上繁用されている5成分」(イデベノン、塩酸インデロキサジン、塩酸ビフェメラン、プロペントフィリン、ニセルゴリン)に関して再評価指定が行われました。
その結果、再評価で有効性を示すことができなかった4成分(ニセルゴリン以外)に関して下記の答申が出された上で承認が取り消されました。
「これらの薬剤の薬理効果は否定されるものではないが、現在の医療環境の中で、これらの薬剤の慢性期の脳血管障害時の治療における医療上の有用性は承認当時に比較すると低下したものと考えられ、現時点における医療上の有用性は確認できなかった。」

アルマール(名称変更)

  • 経過措置満了日:2013年3月31日
  • 製品一覧:
    • アルマール錠5
    • アルマール錠10
  • 成分名:アロチノロール塩酸塩
  • 効能効果:
    • 本態性高血圧症(軽症〜中等症),狭心症,頻脈性不整脈
    • 本態性振戦
  • 製造販売元:大日本住友製薬

経口糖尿病治療薬のアマリール(1999年承認)との取り違いによって死亡例を含む医療事故やヒヤリ・ハット事例が発生していることをきっかけにアルマール(1985年承認)の名称が変更され、アロチノロール塩酸塩錠「DSP」となりました。
なんで古い薬の方が変更になるの?って当時思いました。
使用量(流通)がアマリールの方が10倍近く多いということもありましたが、外資のサノフィ・ アベンティスよりも国内の大日本住友製薬の方がフットワーク軽く対応できたってことなんでしょうか?

アレリックス

  • 経過措置満了日:2017年3月31日
  • 製品一覧:
    • アレリックス錠3mg
    • アレリックス錠6mg
  • 成分名:ピレタニド
  • 効能効果:心性浮腫(うっ血性心不全)、腎性浮腫、肝性浮腫
  • 製造販売元:サンド

ループ利尿薬でフロセミドに類似した作用時間を持つ薬剤でした。
「諸般の事情」で販売中止ということでしたが売り上げの問題かと思います。

アンダーム

  • 経過措置満了日:2011年3月31日
  • 製品一覧(効能効果):
    • アンダーム軟膏5%:急性湿疹、接触皮膚炎、アトピー性皮膚炎、おむつ皮膚炎、日光皮膚炎、酒さ様皮膚炎・口囲皮膚炎、帯状疱疹、熱傷(第I・II度)、皮膚欠損創
    • アンダームクリーム5%:急性湿疹、接触皮膚炎、アトピー性皮膚炎、日光皮膚炎、酒さ様皮膚炎・口囲皮膚炎、帯状疱疹
  • 成分名:ブフェキサマク
  • 製造販売元:帝國製薬(販売元:日医工)

非ステロイド性抗炎症外用剤として軽症の湿疹などに広く使用されていましたが、接触皮膚炎が全身に広がり治療が必要となる症例が国内で報告されていました。
さらに、欧州医薬品庁(EMA)が接触皮膚炎に関するリスクが本剤の治療上の便益を上回ること、アトピー性皮膚炎等の症状をかえって悪化させる場合があるとの調査結果をまとめ、欧州全域に対してブフェキサマク含有外用剤の販売を取りやめるよう勧告したことを受けて販売中止となりました。
同時に販売中止となったブフェキサマク製剤を以下に列挙しておきます。

  • アンホリル軟膏5%・クリーム5%(岩城製薬)
  • エンチマック軟膏5%・クリーム5%(大洋薬品工業)
  • サリベドール軟膏5%・クリーム5%(マイラン製薬)
  • デルキサム軟膏5%・クリーム5%(小林化工)
  • ルブラゾン軟膏5%・クリーム5%(池田薬品工業)

イクスタンジカプセル40mg

  • 経過措置満了日:2020年3月31日
  • 成分名:エンザルタミド
  • 効能効果:
    • 去勢抵抗性前立腺癌
    • 遠隔転移を有する前立腺癌
  • 製造販売元:アステラス製薬

イクスタンジ錠40mg/80mgの登場により役目を終えた形ですね。

イソパール・P配合カプセル

  • 経過措置満了日:2016年4月20日(薬価削除)
  • 成分名:dl‐イソプレナリン塩酸塩・プロナーゼ
  • 効能効果:気管支喘息、小児喘息、急性・慢性気管支炎、肺気腫、気管支拡張症及び前記諸疾患に伴う喀痰喀出困難症
  • 製造販売元:科研製薬

2011年にダーゼンに有効性がないことが報告、販売中止となって以来、消炎酵素製剤の再評価が行われました。
その結果、プロナーゼ製剤も販売中止・自主回収という形となりました。

インタール細粒/点眼液/点鼻液

  • 経過措置満了日:2021年3月末日
  • 製品一覧:
    • インタール細粒10%
    • インタール点眼液2%
    • インタール点眼液UD2%
    • インタール点鼻液2%
  • 成分名:クロモグリク酸ナトリウム
  • 効能効果:
    • 食物アレルギーに基づくアトピー性皮膚炎(インタール細粒10%)
    • 春季カタル、アレルギー性結膜炎(インタール点眼液2%、インタール点眼液UD2%)
    • アレルギー性鼻炎(インタール点鼻液2%)
  • 製造販売元:サノフィ

詳しい販売中止理由は述べられていませんが、アレルギーに関する薬剤の選択肢が増えたことにより役目を終えたということと思います。
インタールエアロゾル1mgとインタール吸入液1%の販売は継続されています。
(ただし、2019年11月からインタールエアロゾル1mgは製造上の問題により製造停止の状態です)

インテバンSP

  • 経過措置満了日:2020年3月31日
  • 製品一覧:
    • インテバンSP25
    • インテバンSP37.5
  • 成分名:インドメタシン
  • 効能効果:下記疾患の消炎・鎮痛・解熱
    • 関節リウマチ、変形性脊椎症、変形性関節症、腰痛症、痛風発作、肩胛関節周囲炎、急性中耳炎、症候性神経痛、膀胱炎、前立腺炎、歯痛、顎関節症、歯槽骨膜炎、多形滲出性紅斑、結節性紅斑、掌蹠膿疱症
    • 手術後及び外傷後の炎症及び腫脹の緩解
    • 下記疾患の解熱・鎮痛
      急性上気道炎(急性気管支炎を伴う急性上気道炎を含む)
  • 製造販売元:帝國製薬

唯一の徐放性インドメタシンカプセルだったため、これによりインドメタシンの内服薬がなくなりました。
プロドラッグのインフリーカプセル(インドメタシンファルネシル)、ランツジール錠(アセメタシン)は販売を継続しています。
インドメタシンは好酸球性膿疱性毛包炎の第一選択薬ですし、発作性片側頭痛や持続性片側頭痛のようなインドメタシン反応性頭痛として知られる頭痛もあるのでこの販売中止はなかなか痛いものでした。

インヒベース

  • 経過措置満了日:2021年3月31日
  • 製品一覧:
    • インヒベース錠0.25
    • インヒベース錠0.5
    • インヒベース錠1
  • 成分名:シラザプリル水和物
  • 効能効果:高血圧症
  • 製造販売元:中外製薬

1990年11月に販売された4番目のACE阻害剤です。
とりあえず、ジェネリックは販売を継続するようなのでシラザプリル製剤は残っています。

ヴィキラックス配合錠

  • 経過措置満了日:2019年3月末日
  • 成分名:オムビタスビル水和物・パリタプレビル水和物・リトナビル
  • 効能効果:
    1.セログループ1(ジェノタイプ1)のC型慢性肝炎又はC型代償性肝硬変におけるウイルス血症の改善
    2.セログループ2(ジェノタイプ2)のC型慢性肝炎におけるウイルス血症の改善
  • 製造販売元:アッヴィ合同会社

単剤での治療可能で、セログループ1の場合は投与12週間、セログループ2の場合は投与16週間でした。
同じアッヴィ合同会社が8週投与であらゆるジェノタイプのC型慢性肝炎に使用できるマヴィレット配合錠を発売したことにより役目を終えた形で販売終了となりました。

ウイントマイロン

  • 経過措置満了日:2018年3月31日
  • 成分名:ナリジクス酸
    • ウイントマイロン錠250
    • ウイントマイロン錠500
    • ウイントマイロンシロップ5%
  • 効能効果:
    • 〈適応菌種〉
      本剤に感性の淋菌,大腸菌,赤痢菌,サルモネラ属(チフス菌,パラチフス菌を除く),肺炎桿菌,プロテウス属,腸炎ビブリオ
    • 〈適応症〉
      膀胱炎,腎盂腎炎,前立腺炎(急性症,慢性症),淋菌感染症,感染性腸炎
  • 製造販売元:ニプロファーマ

オールドキノロンの一つでした。
ウイントマイロンが販売中止となり、現在保険請求可能なオールドキノロンはピペミド酸水和物(ドルコールなど)になります。

エクジェイド懸濁用錠

  • 経過措置満了日:2020年3月31日
  • 製品一覧:
    • エクジェイド懸濁用錠125mg
    • エクジェイド懸濁用錠500mg
  • 成分名:デフェラシロクス
  • 効能効果:輸血による慢性鉄過剰症(注射用鉄キレート剤治療が不適当な場合)
  • 製造販売元:ノバルティスファーマ

エクジェイドは鉄過剰症に使用できる経口製剤でしたが、水に懸濁してから空腹時に服用する必要がありました。
その改良型のジャドニュ顆粒分包は水に溶かす必要がなく、空腹時服用の縛りもありません。
ジャドニュ顆粒分包の登場により、エクジェイドの役割は終了し、販売中止になりました。

エリミン

  • 経過措置満了日:2017年3月31日
  • 製品一覧:
    • エリミン錠3mg
    • エリミン錠5mg
  • 成分名:ニメタゼパム
  • 効能効果:不眠症
  • 製造販売元:大日本住友製薬

中時間作用型ベンゾジアゼピン系睡眠導入剤。
依存性が強く「赤玉」と呼ばれ、有効性よりも乱用が問題になっていたこともあり販売中止となりました。

エレン錠20mg

  • 経過措置満了日:1998年5月25日(平成10年5月25日)
  • 成分名:塩酸インデロキサジン
  • 効能効果:下記疾患に伴う慢性脳循環障害による意欲低下,情緒障害の改善
    脳梗塞後後遺症,脳出血後後遺症
  • 製造販売元:山之内製薬(現 アステラス製薬)

ホパテ(ホパテン酸カルシウム)を対照薬として(プラセボを対照としていない)開発された脳循環代謝改善薬については当時の臨床試験の方法からその有効性に疑問の声があがっていました。
そのため、1996年4月(平成8年4月)に「ホパテを対照薬として開発された脳循環代謝改善薬のうち医療上繁用されている5成分」(イデベノン、塩酸インデロキサジン、塩酸ビフェメラン、プロペントフィリン、ニセルゴリン)に関して再評価指定が行われました。
その結果、再評価で有効性を示すことができなかった4成分(ニセルゴリン以外)に関して下記の答申が出された上で承認が取り消されました。
「これらの薬剤の薬理効果は否定されるものではないが、現在の医療環境の中で、これらの薬剤の慢性期の脳血管障害時の治療における医療上の有用性は承認当時に比較すると低下したものと考えられ、現時点における医療上の有用性は確認できなかった。」

エンピナース

  • 経過措置満了日:2016年04月20日(薬価削除)
  • 製品一覧:
    • エンピナース・Pカプセル9000(エンピナース・P)
    • エンピナース・P錠18000(エンピナース・PD錠)
  • 成分名:プロナーゼ
  • 効能効果:
    • 次の疾患、症状の腫脹の緩解
      • 手術後及び外傷後 慢性副鼻腔炎
    • 痰の切れが悪く、喀出回数の多い下記疾患の喀痰喀出困難
      • 気管支炎、気管支喘息、肺結核
  • 製造販売元:科研製薬

※名称変更:旧名称は2008年08月31日に経過措置満了
2011年にダーゼンに有効性がないことが報告、販売中止となって以来、消炎酵素製剤の再評価が行われました。
その結果、プロナーゼ製剤も販売中止・自主回収という形となりました。

オーグメンチン小児用顆粒

  • 経過措置満了日:2010年3月31日
  • 成分名:アモキシシリン・クラブラン酸カリウム
  • 効能効果:アモキシシリン耐性のブドウ球菌属、大腸菌、クレブシェラ属、プロテウス・ブルガリス、プロテウス・ミラビリス、インフルエンザ菌、バクテロイデス属のうち、オーグメンチン感性菌による下記感染症。
    • せつ、蜂巣炎、リンパ管炎、皮下膿瘍、伝染性膿痂疹
    • 咽頭炎、扁桃炎、急性気管支炎
    • 尿路感染症(腎盂腎炎、膀胱炎)
    • 中耳炎
  • 製造販売元:グラクソ・スミスクライン

オーグメンチンの成分であるクラブラン酸カリウム(CVA)とアモキシシリン(AMPC)の配合比(1:2)を見直して新たに開発されたクラバモックス小児用配合ドライシロップ(CVA:AMPC=1:14)の発売に伴い役目を終えて製造中止となりました。

オーラップ

  • 経過措置満了日:2021年3月31日(予定)
  • 製品一覧:
    • オーラップ錠1mg
    • オーラップ錠3mg
    • オーラップ細粒1%
  • 成分名:ピモジド
  • 効能効果:
    • 統合失調症
    • 小児の自閉性障害、精神遅滞に伴う下記の症状
      • 動き、情動、意欲、対人関係等にみられる異常行動
      • 睡眠、食事、排泄、言語等にみられる病的症状
      • 常同症等がみられる精神症状
  • 製造販売元:アステラス製薬

オーラップといえば、新人時代からクラリスロマイシンとの併用禁忌ということでその名前だけは知っている薬でしたが、実は一度も触れたことがありませんでした。

オルメテック錠

  • 経過措置満了日:2018年3月31日
  • 製品一覧:
    • オルメテック錠5mg
    • オルメテック錠10mg
    • オルメテック錠20mg
    • オルメテック錠40mg
  • 成分名:オルメサルタン メドキソミル
  • 効能効果:高血圧症
  • 製造販売元:第一三共

特許切れに伴いOD錠に一本化され、普通錠は販売中止になりました。

ガチフロ錠100mg

  • 経過措置満了日:2009年3月31日
  • 成分名:ガチフロキサシン
  • 効能効果:
    • <適応菌種>
      ガチフロキサシンに感性のブドウ球菌属、レンサ球菌属、肺炎球菌、腸球菌属、モラクセラ(ブランハメラ)・カタラーリス、コリネバクテリウム属、シトロバクター属、クレブシエラ属、セラチア属、モルガネラ・モルガニー、インフルエンザ菌、シュードモナス属、緑膿菌、スフィンゴモナス・パウチモビリス、ステノトロホモナス(ザントモナス)・マルトフィリア、アシネトバクター属、アクネ菌
    • <適応症>
      眼瞼炎、涙嚢炎、麦粒腫、結膜炎、瞼板腺炎、角膜炎(角膜潰瘍を含む)、眼科周術期の無菌化療法
  • 製造販売元:杏林製薬(販売元:大日本住友製薬)

2002年6月に発売されたニューキノロン系抗菌薬でしたが、副作用として重篤な低血糖・高血糖が報告されたため、2003年3月に緊急安全性情報(イエローレター)が発出されました。
その結果、添付文書の改訂が行われ、糖尿病が禁忌となり、血糖異常に対する警告が追記されるなどの対応が行われました。
その後も販売は継続されていましたが。抗菌薬として使用する上で血糖値異常の発現を回避するのが困難なことや新薬の登場などの理由により販売中止となりました。
点眼薬のガチフロ点眼液は継続して販売されています。

カフェルゴット錠

  • 経過措置満了日:2009年3月31日(平成21年3月31日)
  • 成分名:酒石酸エルゴタミン・無水カフェイン
  • 効能効果:偏頭痛
  • 製造販売元:ノバルティス ファーマ

偏頭痛薬として古くから使用されてきましたが、トリプタン系薬剤の登場によりその役割を終えて販売中止となりました。

カラン

  • 経過措置満了日:2002年3月31日(平成14年3月31日)
  • 製品一覧:
    • カラン錠
    • カラン細粒1%
  • 成分名:ビンポセチン
  • 効能効果:下記疾患に伴う慢性脳循環障害によるめまい、頭重、頭痛の改善
    脳梗塞後遺症、脳出血後遺症
  • 製造販売元:武田薬品工業

脳循環代謝改善薬として使用されていました。
ホパテを対照薬としていた脳循環代謝改善薬に続く形で、1999年1月に「慢性脳循環障害によるめまいを適応に持つ4成分」(ビンポセチン、マレイン酸シネパジド、ニルバジピン、イブジラスト)に関して再評価指定が行われました。
その結果、再評価で有効性を示すことができなかった2成分(ビンポセチン、マレイン酸シネパジド)は販売中止となり、ニルバジピンは関連する適応削除、イブジラストは適応の一部変更(脳出血後遺症が削除)となりました。
カランは平成13年8月20日に製造中止となり、自主回収が行われました。
同様にカラン以外のビンポセチン製剤も全て薬価削除となっています。
(アポストロン錠、アマドリン錠、エアパシル錠、カランセチン錠、カラントミン錠、カンメックス錠/ドライシロップ、ゲルトラン錠、サーセチン錠、セラノビン錠、ダビニオン錠、ネデリン錠、ノイスオーラ錠、バルプチン錠、ピノカ錠、ビンアチン錠、ビンカリン錠)

カルフィーナ錠(名称変更)

  • 経過措置満了日:2020年9月30日(2020年3月から延長)
  • 製品一覧:
    • カルフィーナ錠0.25μg
    • カルフィーナ錠0.5μg
    • カルフィーナ錠1.0μg
  • 成分名:アルファカルシドール
  • 効能効果:
    • 下記の疾患におけるビタミンD代謝異常に伴う諸症状(低カルシウム血症、テタニー、骨痛、骨病変等)の改善
      • 慢性腎不全
      • 副甲状腺機能低下症
      • ビタミンD抵抗性クル病・骨軟化症
    • 骨粗鬆症
  • 製造販売元:共和薬品工業

ワンアルファ錠のジェネリックとして高い知名度を誇っていたのですがアルファカルシドール錠「アメル」への名称変更に伴い販売中止となり、その名前が消えてしまいました。

キモタブ配合錠

  • 経過措置満了日:2012年3月31日
  • 成分名:ブロメライン・結晶トリプシン
  • 効能効果:次の疾患・症候における腫脹の緩解
    手術後及び外傷後、乳汁うっ滞(乳房マッサージ及び搾乳を行っている場合)
  • 製造販売元:持田製薬

原料であるブロメラインの入手が困難になったため製造中止となりました。
その背景にはダーゼンをはじめとする消炎酵素製剤の再評価の動きによる影響もあったと思います。

キモタブS錠4万単位

  • 経過措置満了日:2012年3月31日
  • 成分名:ブロメライン
  • 効能効果:
    • 手術後及び外傷後の腫脹の緩解
    • 痰の切れが悪く、喀出回数の多い下記疾患の喀痰喀出困難
      • 慢性気管支炎、気管支喘息
  • 製造販売元:持田製薬

原料であるブロメラインの入手が困難になったため製造中止となりました。
その背景にはダーゼンをはじめとする消炎酵素製剤の再評価の動きによる影響もあったと思います。

グッドミン錠0.25mg(名称変更)

  • 経過措置満了日:2018年3月末日(平成30年3月末日)
  • 成分名:ブロチゾラム
  • 効能効果:不眠症,麻酔前投薬
  • 製造販売元:田辺三菱製薬

レンドルミンのジェネリックとして最も知名度の高い薬剤でしたが、ブロチゾラム錠0.25mg「ヨシトミ」への名称変更に伴い販売中止となり、その名前が消えました。

クラビット(旧製剤)

  • 経過措置満了日:2011年3月末日
  • 製品一覧:
    • クラビット錠100mg
    • クラビット細粒
  • 成分名:レボフロキサシン
  • 効能効果:
    • 〈適応菌種〉
      本剤に感性のブドウ球菌属、レンサ球菌属、肺炎球菌、腸球菌属、淋菌、モラクセラ(ブランハメラ)・カタラーリス、炭疽菌、大腸菌、赤痢菌、サルモネラ属、チフス菌、パラチフス菌、シトロバクター属、クレブシエラ属、エンテロバクター属、セラチア属、プロテウス属、モルガネラ・モルガニー、プロビデンシア属、ペスト菌、コレラ菌、インフルエンザ菌、緑膿菌、アシネトバクター属、レジオネラ属、ブルセラ属、野兎病菌、カンピロバクター属、ペプトストレプトコッカス属、アクネ菌、Q熱リケッチア(コクシエラ・ブルネティ)、トラコーマクラミジア(クラミジア・トラコマティス)
    • 〈適応症〉
      表在性皮膚感染症、深在性皮膚感染症、リンパ管・リンパ節炎、慢性膿皮症、ざ瘡(化膿性炎症を伴うもの)、外傷・熱傷及び手術創等の二次感染、乳腺炎、肛門周囲膿瘍、咽頭・喉頭炎、扁桃炎(扁桃周囲炎、扁桃周囲膿瘍を含む)、急性気管支炎、肺炎、慢性呼吸器病変の二次感染、膀胱炎、腎盂腎炎、前立腺炎(急性症、慢性症)、精巣上体炎(副睾丸炎)、尿道炎、子宮頸管炎、胆嚢炎、胆管炎、感染性腸炎、腸チフス、パラチフス、コレラ、バルトリン腺炎、子宮内感染、子宮付属器炎、涙嚢炎、麦粒腫、瞼板腺炎、外耳炎、中耳炎、副鼻腔炎、化膿性唾液腺炎、歯周組織炎、歯冠周囲炎、顎炎、炭疽、ブルセラ症、ペスト、野兎病、Q熱
  • 製造販売元:第一三共

※旧製剤のクラビット細粒は1包あたりレボフロキサシン100mg(1g)
クラビットの旧製剤は「1回100mgを1日2〜3回」の用法用量でしたが、PK-PD理論に基づき用法用量が見直され現在の製剤(500mg/250mg)が発売されました。
それに伴い旧製剤は販売中止となっています。
ジェネリックについてはしばらく販売が継続されていましたが2016年3月31日までに経過措置満了となっています。

グルデアーゼ錠

  • 経過措置満了日:2009年3月31日
  • 製品一覧:
    • グルデアーゼ錠125
    • グルデアーゼ錠250
  • 成分名:グリブゾール
  • 効能効果:インスリン非依存型糖尿病(ただし、食事療法・運動療法のみで十分な効果が得られない場合に限る)
  • 製造販売元:協和醗酵

1972年に発売されたSU剤でした。

ケーワンカプセル

  • 経過措置満了日:2019年3月末
  • 製品一覧:
    • ケーワンカプセル10mg
    • ケーワンカプセル20mg
  • 成分名:フィトナジオン
  • 効能効果:
    1.ビタミンK欠乏症の予防及び治療
    各種薬剤(クマリン系抗凝血薬、サリチル酸、抗生物質など)投与中に起こる低プロトロンビン血症、胆道及び胃腸障害に伴うビタミンKの吸収障害、新生児の低プロトロンビン血症、肝障害に伴う低プロトロンビン血症
    2.ビタミンK欠乏が推定される出血
  • 製造販売元:エーザイ

ケーワン錠5mgは販売が継続されています。

ケテック錠300mg

  • 経過措置満了日:2012年3月31日
  • 成分名:テリスロマイシン
  • 効能効果:
    • <適応菌種>
      本剤に感性のブドウ球菌属、レンサ球菌属、肺炎球菌、モラクセラ(ブランハメラ)・カタラーリス、インフルエンザ菌、レジオネラ属、ぺプトストレプトコッカス属、プレボテラ属、肺炎クラミジア(クラミジア・ニューモニエ)、肺炎マイコプラズマ(マイコプラズマ・ニューモニエ)
    • <適応症>
      • 咽頭・喉頭炎、扁桃炎、急性気管支炎、肺炎、慢性呼吸器病変の二次感染
      • 副鼻腔炎
      • 歯周組織炎、歯冠周囲炎、顎炎
  • 製造販売元:サノフィ・アベンティス(現 サノフィ)

日本で唯一のケトライド系経口抗菌剤として発売されましたが、発売後まもなく意識消失や肝炎等の副作用が報告され、再審査が申請されることなく販売中止となりました。
1日1回ではあったけど、けっこう大きい錠剤を1回2錠飲まないといけなかったんだよなあ・・・。

ケナログ口腔用軟膏0.1%

  • 経過措置満了日:2019年3月末日
  • 成分名:トリアムシノロンアセトニド
  • 効能効果:慢性剥離性歯肉炎、びらん又は潰瘍を伴う難治性口内炎及び舌炎。
  • 製造販売元:ブリストル・マイヤーズスクイブ

一般用医薬品のケナログA口腔用軟膏と同時期に製造中止となりました。
ジェナリック医薬品として唯一、オルテクサー口腔用軟膏0.1%が販売されています。

ケネジン錠

  • 経過措置満了日:1998年5月25日(平成10年5月25日)
  • 成分名:プロペントフィリン
  • 効能効果:下記疾患に伴う慢性脳循環障害による意欲低下,情緒障害の改善
    脳梗塞後後遺症,脳出血後後遺症
  • 製造販売元:大洋薬品工業(現 武田テバ薬品)

ホパテン酸カルシウムを対照として開発された脳循環代謝改善薬については当時の臨床試験の方法からその有効性に疑問の声があがっていましたが、再評価で有効性を示すことができず、下記の答申が出され、承認が取り消されました。
「これらの薬剤の薬理効果は否定されるものではないが、現在の医療環境の中で、これらの薬剤の慢性期の脳血管障害時の治療における医療上の有用性は承認当時に比較すると低下したものと考えられ、現時点における医療上の有用性は確認できなかった。」

ケルナックカプセル

  • 経過措置満了日:2013年3月31日
  • 製品一覧:
    • ケルナックカプセル80mg
    • ケルナック細粒8%
  • 成分名:プラウノトール
  • 効能効果:
    • 下記疾患の胃粘膜病変(びらん、出血、発赤、浮腫)の改善
      急性胃炎、慢性胃炎の急性増悪期
    • 胃潰瘍
  • 製造販売元:第一三共

プラウノトールは植物抽出・精製された成分だったのですが植物原料を生産するタイの工場が閉鎖するため製造中止となりました。

サーカネッテン

  • 経過措置満了日:2018年3月31日
  • 成分名:パラフレボン・センナ末配合剤
  • 効能効果:痔核の症状(出血、疼痛、腫脹、痒感)の緩解
  • 製造販売元:日本新薬

理由は不明ですが、おそらく試乗規模と採算性を考慮した上での販売中止と考えられます。

箱が印象的です。

サンディミュンカプセル

  • 経過措置満了日:2019年3月末
  • 製品一覧:
    • サンディミュンカプセル25mg
    • サンディミュンカプセル25mg50mg
  • 成分名:シクロスポリン
  • 効能効果:
    1.下記の臓器移植における拒絶反応の抑制
    腎移植、肝移植、心移植、肺移植、膵移植
    2.骨髄移植における拒絶反応及び移植片対宿主病の抑制
    3.ベーチェット病(眼症状のある場合)
    4.尋常性乾癬(皮疹が全身の30%以上に及ぶものあるいは難治性の場合)、膿疱性乾癬、乾癬性紅皮症、関節症性乾癬
    5.再生不良性貧血(重症)、赤芽球癆
    6.ネフローゼ症候群(頻回再発型あるいはステロイドに抵抗性を示す場合)
  • 製造販売元:ノバルティスファーマ

成分であるシクロスポリンの吸収を安定させ、適応も広いネオーラルが同社より販売されており、サンディミュンカプセルの役割は終わっているものとして販売が終了となりました。
なお、サンディミュン内用液10%とサンディミュン点滴静注用250mgの販売は継続されています。

シダトレンスギ花粉舌下液

  • 経過措置満了日:2021年3月31日
  • 製品一覧:
    • シダトレンスギ花粉舌下液200JAU/mLボトル
    • シダトレンスギ花粉舌下液2,000JAU/mLボトル
    • シダトレンスギ花粉舌下液2,000JAU/mLパック
  • 成分名:標準化スギ花粉エキス原液
  • 効能効果:スギ花粉症(減感作療法)
  • 製造販売元:鳥居薬品

シダトレン舌下液(液剤、冷所保存、小児適応なし)を改良したシダキュア舌下錠(錠剤、室温保存、12歳以上で使用可能)が販売されたため販売中止となります。
シダトレンスギ花粉舌下液からの切り替えでも、シダキュア舌下錠の開始用量は守る必要があります。

シナロング錠

  • 経過措置満了日:2012年3月31日
  • 製品一覧:
    • シナロング錠5
    • シナロング錠10
  • 成分名:シルニジピン
  • 効能効果:
  • 製造販売元:ユーシービージャパン(販売開始は富士レビオ)

カルシウム拮抗薬。
併売品のアテレック(EAファーマ)は販売が継続されています。

ジヒデルゴット錠1mg

  • 経過措置満了日:2017年3月末日
  • 成分名:ジヒドロエルゴタミンメシル酸塩
  • 効能効果:
    • 片頭痛(血管性頭痛)
    • 起立性低血圧
  • 製造販売元:ノバルティス ファーマ

欧州医薬品庁(EMA)から、麦角誘導体含有医薬品(エルゴタミン製剤)について、適応症によっては線維症や麦角中毒のリスクが懸念されることから、その使用を制限する勧告がなされたことにより需要が減少した結果、販売中止となりました。

EMAの医薬品委員会(CHMP)は,麦角誘導体含有医薬品の使用を制限するよう勧告した。麦角誘導体含有医薬品は今後,血行障害や記憶・感覚障害を伴ういくつかの症状の治療,および片頭痛の予防には使用すべきでない。これらの適応では,リスクがベネフィットを上回るためである。 この勧告は,麦角誘導体含有医薬品の使用に伴い,線維症や麦角中毒のリスクが上昇することを示すデータをレビューした結果にもとづいている。
医薬品安全性情報Vol.11 No.16 (2013/08/01)

ジフラール

  • 経過措置満了日:2020年3月31日
  • 製品一覧:
    • ジフラール軟膏0.05%
    • ジフラールリーム0.05%
  • 成分名:ジフロラゾン酢酸エステル
  • 効能効果:湿疹・皮膚炎群(ビダール苔癬、進行性指掌角皮症、脂漏性皮膚炎を含む)、乾癬、痒疹群(ストロフルス、じん麻疹様苔癬、固定じん麻疹を含む)、掌蹠膿疱症、紅皮症、薬疹・中毒疹、虫さされ、紅斑症(多形滲出性紅斑、ダリエ遠心性環状紅斑、遠心性丘疹性紅斑)、慢性円板状エリテマトーデス、扁平紅色苔癬、毛孔性紅色粃糠疹、特発性色素性紫斑(マヨッキー紫斑、シャンバーク病、紫斑性色素性苔癬様皮膚炎を含む)、肥厚性瘢痕・ケロイド、肉芽腫症(サルコイドーシス、環状肉芽腫)、悪性リンパ腫(菌状息肉症を含む)、皮膚アミロイドーシス(アミロイド苔癬、斑状型アミロイド苔癬を含む)、天疱瘡群、類天疱瘡(ジューリング疱疹状皮膚炎を含む)、円形脱毛症。
  • 製造販売元:アステラス製薬

strongest(I群)の外用ステロイド剤でした。
併売のダイアコートの販売は継続されています。

ストガー錠

  • 経過措置満了日:2012年3月31日
  • 製品一覧:
    • ストガー錠5
    • ストガー錠10
  • 成分名:ラフチジン
  • 効能効果:
    • 胃潰瘍、十二指腸潰瘍、吻合部潰瘍
    • 下記疾患の胃粘膜病変(びらん、出血、発赤、浮腫)の改善
      急性胃炎、慢性胃炎の急性増悪期
    • 麻酔前投薬
  • 製造販売元:ユーシービージャパン

H2受容体拮抗剤。
併売だったプロテカジン錠は今も販売継続されています。

スパラ錠100mg

  • 経過措置満了日:2012年3月31日
  • 成分名:スパルフロキサシ ン
  • 効能効果:
    • 適応菌種
      本剤に感性のブドウ球菌属,レンサ球菌属,肺炎球菌,腸球菌属,淋菌,モラクセラ(ブランハメラ)・ カタラーリス,炭疽菌,大腸菌,赤痢菌,サルモネラ属,シトロバクター属,クレブシエラ属,エン テロバクター属,セラチア属,プロテウス属,モルガネラ・モルガニー,プロビデンシア属,ペスト 菌,コレラ菌,インフルエンザ菌,緑膿菌,アシネトバクター属,ブルセラ属,野兎病菌,ペプトス トレプトコッカス属,バクテロイデス属,プレボテラ属(プレボテラ・ビビアを除く),アクネ菌,Q 熱リケッチア(コクシエラ・ブルネティ),クラミジア属,肺炎マイコプラズマ(マイコプラズマ・ニュ ーモニエ)
    • 適応症
      表在性皮膚感染症,深在性皮膚感染症,リンパ管・リンパ節炎,慢性膿皮症,ざ瘡(化膿性炎症を伴 うもの),外傷・熱傷および手術創等の二次感染,乳腺炎,肛門周囲膿瘍,咽頭・喉頭炎,扁桃炎, 急性気管支炎,肺炎,慢性呼吸器病変の二次感染,膀胱炎,腎盂腎炎,前立腺炎(急性症,慢性症), 尿道炎,子宮頸管炎,胆嚢炎,胆管炎,感染性腸炎,腸チフス,パラチフス,コレラ,バルトリン腺 炎,子宮内感染,子宮付属器炎,涙嚢炎,麦粒腫,瞼板腺炎,中耳炎,副鼻腔炎,歯周組織炎,歯冠 周囲炎,顎炎,炭疽,ブルセラ症,ペスト,野兎病,Q熱
  • 製造販売元:大日本住友製薬

1993年(平成5年)に発売された第IIb世代キノロンです。
1日1〜2回で効果を発揮し、代謝後に不活化されるため腎障害でも使用しやすく、中枢への作用が軽減されているためてんかんの副作用が起こりにくいのが特徴でしたが、用量依存的に光線過敏症の副作用が起こすことが知られ、あまり使用されませんでした。

スローケー錠600mg

  • 経過措置満了日:2021年3月末日(2020年3月末日から延長)
  • 成分名:塩化カリウム
  • 効能効果:低カリウム血症の改善
  • 製造販売元:ノバルティスファーマ

塩化カリウム製剤はスローケーなどの徐放錠の他に液剤と散剤が存在しますが、徐放性とすることで消化管刺激を軽減し吸収効率を高めたスローケーの真の代替え品となるのはジェネリックの塩化カリウム徐放錠600mg「St」(旧名称:ケーサプライ錠600mg)のみです。
ですが、スローケーの販売中止が発表された時点で出荷調整となってしまい、各医療機関が処方の切り替えに苦労しました。

スンベプラカプセル100mg

  • 経過措置満了日:2021年3月末日
  • 成分名:アスナプレビル
  • 効能効果:セログループ 1(ジェノタイプ 1 )のC型慢性肝炎又はC型代 償性肝硬変におけるウイルス血症の改善
  • 製造販売元:ブリストル・マイヤーズ スクイブ

ダクルインザと併用することで国内初のIFNフリー治療を可能としたNS3/4Aプロテアーゼ阻害剤です。
「アスナプレビル(1回100mg 1日2回経口投与)をダクラタスビル塩酸塩(ダクルインザ)と24週間併用」というレジメンでした。
NS5Bポリメラーゼ阻害剤であるベクラブビルを加えることで治療効果を改善したジメンシー配合錠の登場でその役割を終えました。

ゼオエース錠15mg

  • 経過措置満了日:2012年3月末日
  • 成分名:セミアルカリプロティナーゼ
  • 効能効果:
    • 手術後及び外傷後の腫脹の緩解
    • 痰の切れが悪く,喀出回数の多い下記疾患の喀痰喀出困難
      気管支炎、気管支拡張症、気管支喘息、肺結核
  • 製造販売元:三和化学研究所

2011年にダーゼンに有効性がないことが報告、販売中止となって以来、消炎酵素製剤の再評価が行われました。
ゼオエースは有効性の検証等が難しいことを理由に販売中止となりました。

セデスG

  • 製造停止:2001年
  • 成分名:イソプロピルアンチピリン・アリルイソプロピルアセチル尿素・フェナセチン・無水カフェイン
  • 製造販売元:塩野義製薬

フェナセチンの長期・大量服用による重篤な腎障害が相次いで報告されたため、厚生労働省から供給停止の要請が出され、自主回収、販売停止となってしまいました。
フェナセチンを腎毒性のないアセトアミノフェン (フェナセチンの活性代謝物)に置き換えたものがSG配合顆粒(2003年7月販売開始)です。

セブンイー・P配合カプセル

  • 経過措置満了日:2013年03月31日
  • 成分名:
    • 胃溶性粉末
      • モルシン・ニューラーゼ・ビオヂアスターゼ2000・オリパーゼ4S・セルラーゼAP3
    • 腸溶性顆粒
      • プロナーゼ・膵臓性消化酵素TA
  • 効能効果:消化異常症状の改善
  • 製造販売元:科研製薬

7種類の酵素を含有する消化酵素製剤でした。

セラスターテープ70

  • 経過措置満了日:2021年3月31日(予定)
  • 成分名:インドメタシン
  • 効能効果:下記疾患並びに症状の鎮痛・消炎
    変形性関節症、肩関節周囲炎、腱・腱鞘炎、腱周囲炎、上腕骨上顆炎(テニス肘等)、筋肉痛、外傷後の腫脹・疼痛
  • 製造販売元:救急薬品工業
  • 販売元:アステラス製薬

セルタ錠

  • 経過措置満了日:2002年3月31日(平成14年3月31日)
  • 製品一覧:
    • セルタ錠0.1mg
    • セルタ錠0.15mg
  • 成分名:セリバスタチン
  • 効能効果:高コレステロール血症,家族性高コレステロール血症
  • 製造販売元:武田薬品工業

海外でゲムフィブロジル製剤(国内未承認)との併用による横紋筋融解症が相次いで報告されたため、2001年8月8日(平成13年8月8日)に発売が中止となりました。
日本ではゲムフィブロジル製剤が発売されていないこと、用量が海外と比較して少ないことから販売継続が検討されましたが、結局発売中止となってしまいました。

セルテクト

  • 経過措置満了日:2019年3月31日(平成31年3月31日)
  • 成分名:オキサトミド
  • 効能効果:
    • セルテクトドライシロップ2%:気管支喘息、アトピー性皮膚炎、蕁麻疹、痒疹
    • セルテクト錠30:アレルギー性鼻炎、蕁麻疹、皮膚そう痒症、湿疹・皮膚炎、痒疹
  • 製造販売元:協和発酵キリン

小児適応を持つ第二世代抗ヒスタミン薬でしたが、鎮静作用の少ないものが増えた結果使用量が減り、薬価改定に伴い薬価も下がってきたことから販売の継続が難しくなったのだと思います。

セレポート

  • 経過措置満了日:1998年5月25日(平成10年5月25日)
  • 製品一覧:
    • セレポート錠50mg
    • セレポート顆粒5%
    • セレポートドライシロップ5
  • 成分名:塩酸ビフェメラン
  • 効能効果:下記疾患に伴う慢性脳循環障害による意欲低下,情緒障害の改善
    脳梗塞後後遺症,脳出血後後遺症
  • 製造販売元:エーザイ

ホパテ(ホパテン酸カルシウム)を対照薬として(プラセボを対照としていない)開発された脳循環代謝改善薬については当時の臨床試験の方法からその有効性に疑問の声があがっていました。
そのため、1996年4月(平成8年4月)に「ホパテを対照薬として開発された脳循環代謝改善薬のうち医療上繁用されている5成分」(イデベノン、塩酸インデロキサジン、塩酸ビフェメラン、プロペントフィリン、ニセルゴリン)に関して再評価指定が行われました。
その結果、再評価で有効性を示すことができなかった4成分(ニセルゴリン以外)に関して下記の答申が出された上で承認が取り消されました。
「これらの薬剤の薬理効果は否定されるものではないが、現在の医療環境の中で、これらの薬剤の慢性期の脳血管障害時の治療における医療上の有用性は承認当時に比較すると低下したものと考えられ、現時点における医療上の有用性は確認できなかった。」

ゾフラン

  • 経過措置満了日:2019年3月末日
  • 製品一覧:
    • ゾフラン注
    • ゾフラン錠2
    • ゾフラン錠4
    • ゾフランザイディス4
    • ゾフラン小児用シロップ0.05%
  • 成分名:オンダンセトロン塩酸塩水和物(ゾフランザイディスはオンダンセトロン)
  • 効能効果:抗悪性腫瘍剤(シスプラチン等)投与に伴う消化器症状(悪心、嘔吐)
  • 製造販売元:ノバルティス ファーマ

第一世代のセロトニン5-HT3受容体拮抗薬で、小児適応を持つ経口剤(シロップ)があったのですが、抗癌剤に対する制吐薬の開発が進んだ結果、その役割を終えて販売中止となりました。

ソブリアードカプセル100mg

  • 経過措置満了日:2019年3月末日
  • 成分名:シメプレビル
  • 効能効果:セログループ1(ジェノタイプI(1a)又はII(1b))のC型慢性肝炎における次のいずれかのウイルス血症の改善
    1.血中HCV RNA量が高値の未治療患者
    2.インターフェロンを含む治療法で無効又は再燃となった患者
  • 製造販売元:ヤンセンファーマ

NS3/4Aセリンプロテアーゼを選択的に阻害する国内2剤目のHCV DAAsでした。
本剤投与により血中ビリルビン値が著しく上昇し、肝機能障害、腎機能障害等を発現し、 死亡に至った症例が報告ため2014年10月24日(平成26年10月24日)にブルーレターが発出されています。
「シメプレビル(1日1回100mg経口投与)をペグインターフェロン アルファ-2a(遺伝子組換え)又はペグインターフェロン アルファ-2b(遺伝子組換え)、及びリバビリンと12週間併用投与」というレジメンで使用されました。
DAAsの発展とともにIFNフリーの治療法が主流となることでその役割を終えて発売中止となりました。

ダーゼン

  • 経過措置満了日:2012年3月31日
  • 製品一覧:
    • ダーゼン錠5mg
    • ダーゼン錠10mg
    • ダーゼン顆粒1%
  • 成分名:セラペプターゼ
  • 効能効果:
    • 次の疾患、症状の腫脹の緩解
      手術後及び外傷後、慢性副鼻腔炎、乳汁うっ滞(乳房マッサージ及び搾乳を行っている場合)
    • 痰の切れが悪く、喀出回数の多い下記疾患の喀痰喀出困難
      気管支炎、肺結核、気管支喘息
    • 麻酔後の喀痰喀出困難
  • 製造販売元:武田薬品工業

消炎酵素製剤の終わりの始まりはダーゼンからでした。
古くから販売・使用されているダーゼンの有効性については繰り返しの再評価が行われ、1995年の再評価では有効性は認められるがその判断材料が不十分という結果となっており、2011年に再度行われた評価では慢性呼吸器疾患(慢性気管支炎)患者、足関節捻挫患者を対象とした試験でプラセボに対して有意差をつけることができませんでした。
そのため試験デザインを見直して再評価が行われる予定でしたが、武田薬品公表は「現在のベース薬で行われている薬物療法の中で比較・検証することは困難」として再試験の実施を断念し、承認の取り下げを行いました。
2011年2月21日に承認の取下げが発表され、市場に出回っていたダーゼンは自主回収となりました。
その後、ダーゼンのジェネリックもすべて販売中止となっています。(ダーゼンの販売中止が発表された翌日に発表されています)

  • イルザイム錠5mg、イルザイム錠10(日医工)
  • オムゼン錠(大洋薬品工業)
  • シマターゼ錠5mg(ニプロファーマ)
  • セラペプターゼ錠5mg「タイヨー」、セラペプターゼ錠10mg「タイヨー」(大洋薬品工業)
  • セラペプターゼ錠10mg「タナベ」(田辺製薬販売)
  • ニコラーゼ錠5mg、ニコラーゼ10mg錠(沢井製薬)
  • バザロイン錠5mg、バザロイン10mg(東和薬品)
  • ヒシターゼ錠10mg(ニプロファーマ)

ダクルインザ錠60mg

  • 経過措置満了日:2021年3月末日
  • 成分名:ダクラタスビル塩酸塩
  • 効能効果:セログループ 1(ジェノタイプ 1 )のC型慢性肝炎又はC型代償性肝硬変におけるウイルス血症の改善
  • 製造販売元:ブリストル・マイヤーズ スクイブ

スンベプラと併用することで国内初のIFNフリー治療を可能としたNS5A阻害剤です。
「ダクラタスビル(1日1回60mg)をアスナプレビル(スンベプラ)と24週間併用」というレジメンでした。
NS5Bポリメラーゼ阻害剤であるベクラブビルを加えることで治療効果を改善したジメンシー配合錠の登場でその役割を終えました。

ダン・リッチ

  • 経過措置満了日:2005年3月31日(平成17年3月31日)
  • 成分名:ヨウ化イソプロパミド・塩酸フェニルプロパノールアミン・塩酸ジフェニルピラリン
  • 効能効果:感冒もしくは上気道炎に伴う次の症状の改善及び緩和
    鼻汁、鼻閉、咽・喉頭痛、咳
  • 製造販売元:住友製薬(現 大日本住友製薬)

塩酸フェニルプロパノールアミン(PPA)による脳出血の副作用が複数報告されたことを受け販売中止となりました。
大きく派手なカプセルで見た目にインパクトがありました。

テラビック錠250mg

  • 経過措置満了日:2018年3月31日
  • 成分名:テラプレビル
  • 効能効果
    1.セログループ1(ジェノタイプ1(1a)又は2(1b))のC型慢性肝炎における次のいずれかのウイルス血症の改善:
    ・セログループ1で血中HCV RNA量が高値で未治療のC型慢性肝炎患者におけるウイルス血症の改善。
    ・インターフェロンを含む治療法により無効又はインターフェロンを含む治療法により再燃となった患者のセログループ1のC型慢性肝炎におけるウイルス血症の改善。
    2.セログループ2のC型慢性肝炎(ジェノタイプ3(2a)又は4(2b))におけるインターフェロン製剤の単独療法で無効又はインターフェロン製剤の単独療法で再燃、又はリバビリンとの併用療法で無効又はリバビリンとの併用療法で再燃となった患者のウイルス血症の改善。
  • 製造販売元:田辺三菱製薬

テラプレビルはNS3/4Aセリンプロテアーゼ阻害作用を持つ、日本で最初のC型肝炎ウイルス(HCV)に対する直接作用型抗ウイルス薬(DAAs*1)です。
「テラプレビル(1回750mg 1日3回食後経口投与)をペグインターフェロン アルファ-2b(遺伝子組換え)及びリバビリンと併用して12週間投与」というレジメンでした。
重症薬疹、重篤な腎障害、8時間間隔での食後投与、併用禁忌がかなり多い(テラプレビルはCYP3A4の基質であると同時に強い阻害作用を持つため)など、多くの問題がある薬剤だったため、DAAsの発展とともにその役割を終えて発売中止となりました。

テルシガンエロゾル100μg

  • 経過措置満了日:2017年3月31日
  • 成分名:オキシトロピウム臭化物
  • 効能効果:下記疾患の気道閉塞性障害に基づく呼吸困難など諸症状の緩解
    気管支喘息、慢性気管支炎、肺気腫
  • 製造販売元:日本ベーリンガーインゲルハイム

短時間作用性抗コリン作動薬のpMDIでした。

トクレススパンスールカプセル30mg

  • 経過措置満了日:2019年3月31日
  • 成分名:ペントキシベリンクエン酸塩
  • 効能効果:下記疾患に伴う咳嗽
    感冒、喘息性気管支炎、気管支喘息、急性気管支炎、慢性 気管支炎、肺結核、上気道炎(咽喉頭炎、鼻カタル)
  • 製造販売元:大日本住友製薬

スパンスル型の徐放製剤(薬物を含有する顆粒を高分子皮膜でコーティングし、これをカプセル剤に充てんした製剤)でした。
徐放性ではありませんが、同じ成分のペントキシベリンクエン酸塩錠15mg「ツルハラ」は販売継続中です。

トリルダン錠

  • 経過措置:2001年3月31日
  • 成分名:テルフェナジン
  • 効能効果:
    • 気管支喘息
    • アレルギー性鼻炎
    • 蕁麻疹
    • 皮膚疾患に伴う掻痒
  • 製造販売元:ヘキスト・マリオン・ルセル(現 サノフィ)

第二世代抗ヒスタミン薬で、服用後に肝臓でCYP3A4により活性代謝物のフェキソフェナジンに代謝され効果を発揮する薬でした。
テルフェナジンには心毒性(QT延長など)が知られており、クラリスロマイシンなどのCYP3A4阻害剤との併用で重篤なQT延長や心室性不整脈を引き起こしてしまいました。
警告欄の追加などの改訂が行われましたが副作用の報告は続き、1997年2月に緊急安全性情報(イエローレター)が出されました。
その後、2000年9月にアレグラ(フェキソフェナジン)が発売された翌年、2001年1月に承認取り下げとなりました。

ネオマレルミン(名称変更)

  • 経過措置満了日:2019年9月30日(2020年3月から延長)
  • 製品一覧と効能効果:
    • ネオマレルミン錠2mg
      • じん麻疹、血管運動性浮腫、枯草熱、皮膚疾患に伴うそう痒(湿疹・皮膚炎、皮膚そう痒症、薬疹)、アレルギー性鼻炎、血管運動性鼻炎、感冒等上気道炎に伴うくしゃみ・鼻汁・咳嗽
    • ネオマレルミンTR錠6mg
      • 感冒等上気道炎に伴うくしゃみ・鼻汁・咳嗽、アレルギー性鼻炎、血管運動性鼻炎、枯草熱
      • 皮膚疾患に伴うそう痒(湿疹・皮膚炎、皮膚そう痒症)、じん麻疹
  • 成分名:d-クロルフェニラミンマレイン酸塩
  • 製造販売元:武田テバ薬品

ポララミン錠2mg・復効錠6mgのジェネリックとして高い知名度を誇っていたのですがd-クロルフェニラミンマレイン酸塩錠2mg・徐放錠6mg「武田テバ」への名称変更に伴い販売中止となり、その名前が消えてしまいました。
※ちなみに復効錠とは糖衣錠の中に成分の層、さらにその中に腸溶性フィルムで覆われた成分層がある二重構造の錠剤で、胃の中、腸の中で段階的に薬が溶けることで持続的に効果を発揮するようにした錠剤です。

ノイチーム

  • 経過措置満了日:2016年4月20日(薬価削除)
  • 製品一覧:
    • ノイチーム錠10mg
    • ノイチーム錠30mg
    • ノイチーム錠90mg
    • ノイチーム顆粒10%
    • ノイチーム細粒20%
    • ノイチームシロップ0.5%
  • 成分名:塩化リゾチーム
  • 効能効果:次の疾患の腫脹の緩解
    • 慢性副鼻腔炎※3、歯槽膿漏症(炎症型)※2
    • 痰の切れが悪く、喀出回数の多い下記疾患の喀痰喀出困難
    • 気管支炎、気管支喘息、気管支拡張症
    • 小手術時の術中術後出血(歯科、泌尿器科領域)※1
  • 製造販売元:サンノーバ

※1:2012年1月20日に削除
※2:2012年1月20日に削除(ノイチーム錠10mg/シロップ0.5%以外の適応)
※3:2015年12月11日に削除
2011年にダーゼンに有効性がないことが報告、販売中止となって以来、消炎酵素製剤の再評価が行われました。
塩化リゾチーム製剤についても段階的に適応が削除され、最終的には販売中止・自主回収という形で終了となりました。

ノイン錠20mg

  • 経過措置満了日:1998年5月25日(平成10年5月25日)
  • 成分名:塩酸インデロキサジン
  • 効能効果:下記疾患に伴う慢性脳循環障害による意欲低下,情緒障害の改善
    脳梗塞後後遺症,脳出血後後遺症
  • 製造販売元:シェリング・プラウ(現 MSD)

ホパテ(ホパテン酸カルシウム)を対照薬として(プラセボを対照としていない)開発された脳循環代謝改善薬については当時の臨床試験の方法からその有効性に疑問の声があがっていました。
そのため、1996年4月(平成8年4月)に「ホパテを対照薬として開発された脳循環代謝改善薬のうち医療上繁用されている5成分」(イデベノン、塩酸インデロキサジン、塩酸ビフェメラン、プロペントフィリン、ニセルゴリン)に関して再評価指定が行われました。
その結果、再評価で有効性を示すことができなかった4成分(ニセルゴリン以外)に関して下記の答申が出された上で承認が取り消されました。
「これらの薬剤の薬理効果は否定されるものではないが、現在の医療環境の中で、これらの薬剤の慢性期の脳血管障害時の治療における医療上の有用性は承認当時に比較すると低下したものと考えられ、現時点における医療上の有用性は確認できなかった。」

濃厚ブロチンコデイン配合シロップ

  • 経過措置満了日:2017年3月末日
  • 成分名:桜皮エキス・コデインリン酸塩水和物
  • 効能効果:下記疾患に伴う咳嗽及び喀痰喀出困難
    急性気管支炎、感冒・上気道炎、肺結核
  • 製造販売元:第一三共

原料である桜皮エキスを調達することが難しくなり安定供給できなくなったため製造中止となりました。
ジェネリックのサリパラ・コデイン液はしばらく販売を継続しましたが、これも2018年3月31日で経過措置期間を満了しています。(サリパラ液の製造に桜皮エキスを使用するため)

ノスカール

  • 経過措置満了日:2001年3月31日
  • 製品一覧:
    • ノスカール錠100mg
    • ノスカール錠200mg
  • 成分名:トログリタゾン
  • 効能効果:インスリン非依存型糖尿病(但し、食事療法、運動療法のみで十分な効果が得られずインスリン抵抗性が推定される場合あるいはスルホニルウレア剤が効果不十分な場合に限る)
  • 製造販売元:三共(現 第一三共)

現在も販売されているピオグリタゾンと同じチアゾリジン系のインスリン抵抗性改善薬です。
1995年9月29日(平成7年9月29日)に承認されましたが、1997年3月(平成9年3月)に発売開始となりました。
死亡例を含む重篤な肝障害が報告されたことを受け、緊急安全性情報(イエローレター)が発出され、添付文書には警告欄が新設されました。
警告欄の新設以降は国内での肝炎の報告はありませんでしたが、英国(1997年12月)、米国(2000年3月)と相次いで発売中止となったことを受け、日本でも販売中止となりました。

バイコール

  • 経過措置満了日:2002年3月31日(平成14年3月31日)
  • 製品一覧:
    • バイコール錠0.1mg
    • バイコール錠0.15mg
  • 成分名:セリバスタチン
  • 効能効果:高コレステロール血症,家族性高コレステロール血症
  • 製造販売元:バイエル薬品

海外でゲムフィブロジル製剤(国内未承認)との併用による横紋筋融解症が相次いで報告されたため、2001年8月8日(平成13年8月8日)に発売が中止となりました。
日本ではゲムフィブロジル製剤が発売されていないこと、用量が海外と比較して少ないことから販売継続が検討されましたが、結局発売中止となってしまいました。

バイミカード

  • 経過措置満了日:2020年3月末日
  • 製品一覧:
    • バイミカード錠5mg
    • バイミカード錠10mg
  • 成分名:ニソルジピン
  • 効能効果:
    • 高血圧症,腎実質性高血圧症,腎血管性高血圧症
    • 狭心症,異型狭心症
  • 製造販売元:バイエル薬品

持効性Ca拮抗剤で、CYP3A4による影響を受けやすいためイトラコナゾールとミコナゾールが併用禁忌とされていました。

バニヘップカプセル150mg

  • 経過措置満了日:2018年3月31日
  • 成分名:バニプレビル
  • 効能効果:セログループ1(ジェノタイプI(1a)又はII(1b))のC型慢性肝炎における次のいずれかのウイルス血症の改善
    • 血中HCV RNA量が高値の未治療患者
    • インターフェロンを含む治療法で無効又は再燃となった患者
  • 製造販売元:MSD

テラビック、ソブリアードに続いて登場した第2世代のHCVプロテアーゼ阻害剤でした。
「バニプレビル(1回300mg 1日2回)をペグインターフェロン アルファ-2b(遺伝子組換え)及びリバビリンと併用」し、状態によって治療期間が異なりました。

  • 血中ウイルスが高値の未治療患者:12週間
  • インターフェロンを含む治療法の再燃患者:12週間

インターフェロンを含む治療で無効の患者:24週間
DAAsの開発が進み、IFNフリーの治療が主流となったことでその役割を終えて製造中止となりました。

パロチン


画像はたけち (@kabosu94) 先生からいただきました。

  • 経過措置満了日:2015年3月31日
  • 製品一覧:パロチン錠10mg
  • 成分名:唾液腺ホルモン(哺乳動物の唾液腺及び同分泌物質より抽出)
  • 効能効果:
    • 初期老人性白内障
    • 進行性指掌角皮症
  • 製造販売元:あすか製薬

白内障の適応を有する貴重な内服薬でしたが、その作用機序は謎に包まれています。
詳しくは触れませんが、様々な効果が期待されていたり、その効果自体に疑いが持たれていたりと、かなり不思議な薬です。

【開発の経緯】
パロチンはウシの唾液腺、およびその分泌物質より抽出した唾液腺ホルモンである。
唾液を分泌する唾液腺には、耳下腺、顎下腺、舌下腺があり、このうち耳下腺と顎下腺からは唾液腺ホルモンが分泌されていることが、日本の研究者により明らかにされた。この唾液腺ホルモンの分泌機能は幼小児期には極めて活発であるが、性腺の内分泌が盛んになる成熟期には次第に低下していくことや、骨、軟骨、歯などの硬組織の発育栄養に重要な影響を持つことが発見された。その後、唾液腺ホルモンは広く間葉性組織(結合組織・脂肪組織・細網内皮・造血組織・筋組織・軟骨・骨組織など)の発育に重要なホルモンであることがわかり、種々の疾患に対する臨床研究が進められ、1968年に帝国臓器製薬(現あすか製薬)よりパロチン錠10㎎として発売された。
パロチンは水晶体嚢の機能や水晶体のカルシウムイオンの正常化を介して、初期老人性白内障の進行を抑制すると考えられる。

パロチン錠10mg インタビューフォーム

各国で狂牛病が発生し、原料としてのウシの唾液腺を入手することが難しくなったための販売中止でした。

ちなみに、1990年3月7日の再評価までは、「胃下垂」、「筋無力症」、「歯槽膿漏症」、「腰痛」、「変形性関節症」の効能効果も有していましたが、有効性が確認できなかったため削除となりました。

ヒデルギン

  • 経過措置満了日:2017年3月末日
  • 製品一覧:
    • ヒデルギン舌下錠1mg
    • ヒデルギン錠2mg
  • 成分名:ジヒドロエルゴトキシンメシル酸塩
  • 効能効果:
    • 下記に伴う随伴症状
      • 頭部外傷後遺症
    • 高血圧症(本剤の降圧作用はゆるやかであるので、高血圧症に用いるのは以下の場合に限る)
      • 高年齢の患者に用いる場合
      • 利尿降圧剤投与により十分な降圧作用が得られない患者に併用する場合
    • 下記に伴う末梢循環障害
      • ビュルガー病、閉塞性動脈硬化症、動脈塞栓・血栓症、レイノー病及びレイノー症候群、肢端紫藍症、凍瘡・凍傷、間欠性跛行
  • 製造販売元:ノバルティス ファーマ

欧州医薬品庁(EMA)から、麦角誘導体含有医薬品(エルゴタミン製剤)について、適応症によっては線維症や麦角中毒のリスクが懸念されることから、その使用を制限する勧告がなされたことにより需要が減少した結果、販売中止となりました。

EMAの医薬品委員会(CHMP)は,麦角誘導体含有医薬品の使用を制限するよう勧告した。麦角誘導体含有医薬品は今後,血行障害や記憶・感覚障害を伴ういくつかの症状の治療,および片頭痛の予防には使用すべきでない。これらの適応では,リスクがベネフィットを上回るためである。 この勧告は,麦角誘導体含有医薬品の使用に伴い,線維症や麦角中毒のリスクが上昇することを示すデータをレビューした結果にもとづいている。

医薬品安全性情報Vol.11 No.16 (2013/08/01)

ブタマイド

  • 経過措置満了日:2013年9月30日
  • 製品一覧:
    • ブタマイド錠250 250mg
    • ブタマイド錠500 500mg
  • 成分名:トルブタミド
  • 効能効果:インスリン非依存型糖尿病(ただし、食事療法・運動療法のみで十分な効果が得られない場合に限る)
  • 製造販売元:富士フイルム富山化学

最初のSU剤でドイツのヘキスト社(合併等により現在はサノフィ・アベンティス)が開発しました。
ヘキストラスチノンと併売。

ブレンディール錠

  • 経過措置満了日:2000年3月31日(平成12年3月31日)
  • 成分名:マレイン酸シネパジド
  • 効能効果:下記疾患に伴う慢性脳循環障害によるめまい、頭重、頭痛の改善
    脳梗塞後遺症、脳出血後遺症
  • 製造販売元:第一製薬(現 第一三共)

脳循環代謝改善薬として使用されていました。
ホパテを対照薬としていた脳循環代謝改善薬に続く形で、1999年1月に「慢性脳循環障害によるめまいを適応に持つ4成分」(ビンポセチン、マレイン酸シネパジド、ニルバジピン、イブジラスト)に関して再評価指定が行われました。
その結果、再評価で有効性を示すことができなかった2成分(ビンポセチン、マレイン酸シネパジド)は販売中止となり、ニルバジピンは関連する適応削除、イブジラストは適応の一部変更(脳出血後遺症が削除)となりました。
ブレンディール錠は平成11年11月に販売中止、自主回収となりました。

ブロチンシロップ3.3%

  • 経過措置満了日:2017年3月末日
  • 成分名:桜皮エキス
  • 効能効果:下記疾患に伴う咳嗽及び喀痰喀出困難
    急性気管支炎、肺炎、肺結核
  • 製造販売元:第一三共

原料である桜皮エキスを調達することが難しくなり安定供給できなくなったため製造中止となりました。
ジェネリックのサリパラ液は販売継続中です。

プロパデルム

  • 経過措置満了日:2016年3月末日
  • 製品一覧:
    • プロパデルム軟膏0.025%
    • プロパデルムクリーム0.025%
  • 成分名:ベクロメタゾンプロピオン酸エステル
  • 効能効果:湿疹・皮膚炎群(進行性指掌角皮症、女子顔面黒皮症、ビダール苔癬、放射線皮膚炎、日光皮膚炎を含む)、痒疹群(じん麻疹様苔癬、ストロフルス、固定じん麻疹を含む)、虫さされ、乾癬、掌蹠膿疱症、扁平苔癬、慢性円板状エリテマトーデス
  • 製造販売元:協和発酵キリン

strong(III群)の外用ステロイド剤でした。
ジェネリックのベクラシン軟膏/クリーム(摩耶堂製薬)がしばらくは販売を継続していましたが販売中止(経過措置:2019年3月末日)となりました。

プロベース錠

  • 経過措置満了日:1998年5月25日(平成10年5月25日)
  • 成分名:プロペントフィリン
  • 効能効果:下記疾患に伴う慢性脳循環障害による意欲低下,情緒障害の改善
    脳梗塞後後遺症,脳出血後後遺症
  • 製造販売元:ダイト

ホパテ(ホパテン酸カルシウム)を対照薬として(プラセボを対照としていない)開発された脳循環代謝改善薬については当時の臨床試験の方法からその有効性に疑問の声があがっていました。
そのため、1996年4月(平成8年4月)に「ホパテを対照薬として開発された脳循環代謝改善薬のうち医療上繁用されている5成分」(イデベノン、塩酸インデロキサジン、塩酸ビフェメラン、プロペントフィリン、ニセルゴリン)に関して再評価指定が行われました。
その結果、再評価で有効性を示すことができなかった4成分(ニセルゴリン以外)に関して下記の答申が出された上で承認が取り消されました。
「これらの薬剤の薬理効果は否定されるものではないが、現在の医療環境の中で、これらの薬剤の慢性期の脳血管障害時の治療における医療上の有用性は承認当時に比較すると低下したものと考えられ、現時点における医療上の有用性は確認できなかった。」

プロへパール配合錠

  • 経過措置満了日:2017年3月31日
  • 成分名:肝臓加水分解物・塩酸システイン・重酒石酸コリン・イノシトール・シアノコバラミン
  • 効能効果:慢性肝疾患における肝機能の改善
  • 製造販売元:科研製薬

海外からの原薬輸入が困難になったことと売上の低下により撤退となりました。
かなり大きい錠剤なので粉砕する機会もありましたが、かなり独特な匂いがした記憶があります。
・・・と改めて見てみるとシアノコバラミンが入ってますね。
あの独特の匂いはシアノコバラミン由来のものっぽいですね。

ヘキストール錠

  • 経過措置満了日:1998年5月25日(平成10年5月25日)
  • 成分名:プロペントフィリン
  • 効能効果:下記疾患に伴う慢性脳循環障害による意欲低下,情緒障害の改善
    脳梗塞後後遺症,脳出血後後遺症
  • 製造販売元:ヘキスト・マリオン・ルセル

ホパテ(ホパテン酸カルシウム)を対照薬として(プラセボを対照としていない)開発された脳循環代謝改善薬については当時の臨床試験の方法からその有効性に疑問の声があがっていました。
そのため、1996年4月(平成8年4月)に「ホパテを対照薬として開発された脳循環代謝改善薬のうち医療上繁用されている5成分」(イデベノン、塩酸インデロキサジン、塩酸ビフェメラン、プロペントフィリン、ニセルゴリン)に関して再評価指定が行われました。
その結果、再評価で有効性を示すことができなかった4成分(ニセルゴリン以外)に関して下記の答申が出された上で承認が取り消されました。
「これらの薬剤の薬理効果は否定されるものではないが、現在の医療環境の中で、これらの薬剤の慢性期の脳血管障害時の治療における医療上の有用性は承認当時に比較すると低下したものと考えられ、現時点における医療上の有用性は確認できなかった。」

ヘキストラスチノン

  • 経過措置満了日:2015年3月31日
  • 製品一覧:
    • ヘキストラスチノン錠0.5g
    • ヘキストラスチノン散100%
  • 成分名:トルブタミド
  • 効能効果:インスリン非依存型糖尿病(ただし、食事療法・運動療法のみで十分な効果が得られない場合に限る)
  • 製造販売元:サノフィ・アベンティス

最初のSU剤でドイツのヘキスト社(合併等により現在はサノフィ・アベンティス)が開発しました。
ブタマイドと併売。
ヘキストラスチノンと同時に、ジェネリックのヂアベトース錠250mg(ヂアベトース1号)、ブタマイド錠250mg「トーワ」も経過措置満了となっています。

ペクタイト

  • 経過措置満了日:2020年3月31日
  • 成分名:L-メチルシステイン塩酸塩
  • 効能効果:
    1.下記疾患の去痰
    感冒,気管支喘息,急性気管支炎,慢性気管支炎,気管支拡張症,肺結核,上気道炎(咽頭炎,喉頭炎),けい肺
    2.慢性副鼻腔炎の排膿
  • 製造販売元:キッセイ薬品工業

気道粘液溶解作用を持つシステイン系製剤の一つでしたが販売中止となりました。

ベゲタミン

  • 経過措置満了日:2018年3月31日
  • 製品一覧:
    • ベゲタミン-A配合錠(塩酸クロルプロマジン25mg、プロメタジン塩酸塩12.5mg、フェノバルビタール40mg)
    • ベゲタミン-B配合錠(塩酸クロルプロマジン12.5mg、プロメタジン塩酸塩12.5mg、フェノバルビタール30mg)
  • 効能効果:下記疾患における鎮静催眠
    統合失調症、老年精神病、躁病、うつ病又はうつ状態、神経症
  • 製造販売元:塩野義製薬

公益社団法人日本精神神経学会から「薬物乱用防止の観点からの販売中止」の要望が提起されたことを受け販売中止となりました。
広島静養院(府中みくまり病院)の松岡龍三郎により創製された薬剤でした。
その色から赤玉(ベゲタミンA)や白玉(ベゲタミンB)と呼ばれたり、飲む拘束衣の異名を持つことからもわかる強烈な薬剤でした。

ヘモタイト

  • 経過措置満了日:2018年3月31日
  • 成分名:トリベノシド
  • 効能効果:内痔核に伴う出血・腫脹
  • 製造販売元:サンド

理由は不明ですが、おそらく試乗規模と採算性を考慮した上での販売中止と考えられます。

ペルサンチン-Lカプセル150mg

  • 経過措置満了日:2021年3月31日
  • 成分名:ジピリダモール
  • 効能効果
    1.ワーファリンとの併用による心臓弁置換術後の血栓・塞栓の抑制
    2.つぎの疾患における尿蛋白減少:慢性糸球体腎炎(ステロイドに抵抗性を示すネフローゼ症候群を含む)
  • 製造販売元:日本ベーリンガーインゲルハム

カプセルを生産しているドイツの製造所が閉鎖するため販売中止となりました。
販売中止の案内にかなり詳しい情報が掲載されています。
こういう真摯な対応はメーカーの評価をあげますよね!
ペルサンチン錠12.5mg/25mg/100mgとペルサンチン静注10mgの販売は継続されます。

ペンテート錠

  • 経過措置満了日:1998年5月25日(平成10年5月25日)
  • 成分名:プロペントフィリン
  • 効能効果:下記疾患に伴う慢性脳循環障害による意欲低下,情緒障害の改善
    脳梗塞後後遺症,脳出血後後遺症
  • 製造販売元:沢井製薬

ホパテ(ホパテン酸カルシウム)を対照薬として(プラセボを対照としていない)開発された脳循環代謝改善薬については当時の臨床試験の方法からその有効性に疑問の声があがっていました。
そのため、1996年4月(平成8年4月)に「ホパテを対照薬として開発された脳循環代謝改善薬のうち医療上繁用されている5成分」(イデベノン、塩酸インデロキサジン、塩酸ビフェメラン、プロペントフィリン、ニセルゴリン)に関して再評価指定が行われました。
その結果、再評価で有効性を示すことができなかった4成分(ニセルゴリン以外)に関して下記の答申が出された上で承認が取り消されました。
「これらの薬剤の薬理効果は否定されるものではないが、現在の医療環境の中で、これらの薬剤の慢性期の脳血管障害時の治療における医療上の有用性は承認当時に比較すると低下したものと考えられ、現時点における医療上の有用性は確認できなかった。」

ホパテ

  • 経過措置満了日:2007年3月31日(平成19年3月31日)
  • 成分名:ホパンテン酸カルシウム
  • 効能効果:軽度の精神発育遅滞、脳炎後遺症、脳炎麻痺に伴う多動・注意力低下・言語障害・意欲低下
  • 製造販売元:田辺製薬

ホパテは昭和53年1月に小児の軽度の精神発育遅滞を適応として承認され、1983年2月(昭和58年2月)に成人の脳卒中後遺症に対する適応が追加されました。
脳卒中後遺症に対する適応を持つ初の医薬品ということで幅広く使用され、ホパテを対照薬とした脳循環代謝改善薬が次々と承認されていきました。
ホパテの有効性自体にも懸念があったのですが、先に問題になったのは副作用でした。
血糖低下や意識障害、肝障害などの副作用が報告されており、小児科領域での死亡に至るケースも報告されていました。
そこで緊急安全性情報(イエローレター)が発出されましたが副作用報告が後を絶たないため、平成元年にホパテは劇薬に指定された上で使用するためには2週間ごとの検査や毎月の効果判定、前例報告などの厳しい制限が課せられました。
結果的にホパテの使用は困難となり、事実上の販売中止となりました。
その後、1996年4月(平成8年4月)ホパテのみを対照薬として(プラセボなしで)開発された5成分(デベノン、塩酸インデロキサジン、塩酸ビフェメラン、ニセルゴリン、プロペントフィリン)を製造販売する企業に再評価を行うよう指示が出され、二セルゴリン以外の4成分は承認取り消しとなりました。
非常に多くの成分、製品が承認されていた脳循環代謝改善薬でしたが、次々と再評価が行われ、再評価を突破して現在も承認されている脳梗塞後遺症の諸症状に対する適応を有する脳循環代謝改善薬は3成分のみ(イブジラスト、ニセルゴリン、イフェンプロジル)となっています。

ポララミン複効錠6mg

  • 経過措置満了日:2005年3月31日(平成17年3月31日)
  • 成分名:dl-クロルフェニラミンマレイン酸塩
  • 製造販売元:シェリング・プラウ(現 MSD

※ただし、現在ポララミンは高田製薬に継承済
ジェネリックのdl-クロルフェニラミンマレイン酸塩徐放錠6mg(旧名称:ネオマレルミンTR錠6mg)は販売継続されています。
※ちなみに復効錠とは糖衣錠の中に成分の層、さらにその中に腸溶性フィルムで覆われた成分層がある二重構造の錠剤で、胃の中、腸の中で段階的に薬が溶けることで持続的に効果を発揮するようにした錠剤です。

ミオカマイシン

  • 経過措置満了日:2012年3月31日
  • 製品一覧:
    • ミオカマイシン錠200
    • ミオカマイシンドライシロップ100
    • ミオカマイシンドライシロップ200
  • 成分名:酢酸ミデカマイシン
  • 効能効果:
    • <適応菌種>
      ミデカマイシンに感性のブドウ球菌属、レンサ球菌属、肺炎球菌、インフルエンザ菌、ペプトストレプトコッカス属、バクテロイデス属、プレボテラ属(プレボテラ・ビビアを除く)、ポルフィロモナス・ジンジバリス、肺炎マイコプラズマ(マイコプラズマ・ニューモニエ)
    • <適応症>
      • 表在性皮膚感染症、深在性皮膚感染症、慢性膿皮症
      • 咽頭・喉頭炎、扁桃炎、急性気管支炎、肺炎、慢性呼吸器病変の二次感染
      • 中耳炎
      • 歯周組織炎、歯冠周囲炎、顎炎
  • 製造販売元:Meiji Seika ファルマ

16員環マクロライド系抗生物質でした。
ドライシロップがブドウ味で美味しかった記憶があります。

ムコダイン関連いろいろ

ムコダインは色々あるので合わせてまとめます。

ムコダインDS33.3%
  • 経過措置満了日:2012年3月31日(平成24年3月31日)
  • 成分名:カルボシステイン
  • 製造販売元:杏林製薬

※元々は成人用(平成13年11月〜平成15年3月)で販売されていたが、小児適応取得とともに切り替わった
2003年3月(平成15年3月)から販売開始されたムコダインDSですが今と違って当時は33.3%の規格でした。
現在は33.3%はなくなり、50%が販売されています。
計算しにくかったなあ(笑)

ムコダインK10
  • 経過措置満了日:2005年3月31日(平成17年3月31日)
  • 成分名:カルボシステイン
  • 製造販売元:杏林製薬

ムコダインの懸濁シロップ、濃度は10%でした。

ムコダイン細粒50%
  • 経過措置満了日:2015年3月31日(平成27年3月31日)
  • 成分名:カルボシステイン
  • 製造販売元:杏林製薬

1986年(昭和61年)から販売されていましたが、ムコダインDS50%が販売されたことにより、細粒は整理されて販売中止になりました。

ムコダイン錠(名称変更)
  • 経過措置満了日:2002年3月31日(平成14年3月31日)
  • 成分名:カルボシステイン
  • 製造販売元:杏林製薬

ムコダイン錠の名称変更でムコダイン錠250mgとなりました。

メガロシン

  • 経過措置満了日:2005年3月31日(平成17年3月31日)
  • 製品一覧:
    • メガロシン錠100mg
    • メガロシン錠150mg
  • 成分名:フレロキサシン
  • 効能効果:
    • <有効菌種>
      本剤に感性のブドウ球菌属、レンサ球菌属、腸球菌属、淋菌、モラクセラ(ブランハメラ)・カタラ-リス、大腸菌、シトロバクタ-属、クレブシエラ属、エンテロバクタ-属、セラチア属、プロテウス属、モルガネラ・モルガニ-、インフルエンザ菌、緑膿菌、バークホルデリア・セパシアステノトロモナス(ザントモナス)・マルトフィリア、アシネトバクタ-属、ペプトストレプトコッカス属、バクテロイデス属、アクネ菌
    • <適応症>
      表在性皮膚感染症、深在性皮膚感染症、リンパ管・リンパ節炎、慢性膿皮症、外傷・熱傷及び手術創の二次感染、乳腺炎、肛門周囲膿瘍、咽頭・喉頭炎、扁桃炎、急性気管支炎、肺炎、慢性呼吸器病変の二次感染、膀胱炎、腎盂腎炎、前立腺炎(急性症、慢性症)、精巣上体炎(副睾丸炎)、尿道炎、子宮頸管炎、バルトリン腺炎、子宮内感染、子宮付属器炎、涙嚢炎、麦芽種、瞼板腺炎、中耳炎、副鼻腔炎、歯周組織炎、歯冠周囲炎、顎炎
  • 製造販売元:杏林製薬

1993年、持続型ニューキノロン剤として発売されました。
持続型ということで当時(第Ⅱa世代)でも1日1回の用法となっています。
当時はPK-PD理論に基づいて作られたわけではないと思うんだけど、その辺りはどうだったんでしょうね。

メルビン錠250mg

  • 経過措置満了日:2012年3月31日(平成24年3月31日)
  • 成分名:メトホルミン塩酸塩
  • 効能効果:2型糖尿病
    ただし、下記のいずれかの治療で十分な効果が得られない場合に限る。
    1.食事療法・運動療法のみ
    2.食事療法・運動療法に加えてスルホニルウレア剤を使用
  • 製造販売元:大日本住友製薬

メトグルコの前身で、併売されていたグリコラン(日本新薬)は現在も販売が継続されています。
最大投与量を拡大し、禁忌を少なく(現在はメトグルコもグリコランも共通)したメトグルコの登場により販売中止となりました。
グリコランと共にジェネリックも一部残っていますがメデット錠やネルビス錠は発売中止となりました。
グリコラン(メルビン)の一般名(メトホルミン塩酸塩錠:GL)とメトグルコの一般名(メトホルミン塩酸塩錠:MT)が異なるので注意が必要です。
この記事を作成するきっかけとなった薬剤でもあります。

メレリル

  • 経過措置満了日:2007年3月31日(平成19年3月31日)
  • 製品一覧:
    • メレリル10
    • メレリル25
    • メレリル50
    • メレリル100
    • メレリル散
  • 成分名:塩酸チオリダジン
  • 効能効果:
    • 統合失調症
    • 神経症における不安・緊張・抑うつ及び興奮
    • 次における不安・焦燥・興奮・多動
      うつ病、精神薄弱、老年精神病
  • 製造販売元:日本チバガイギー

フェノチアジン系に分類される定型抗精神病薬(メジャートランキライザー)です。
QT延長の副作用に加えてそれに伴う突然死の報告がありました。
また、併用禁忌も多く、使用に際しては注意の多い薬剤でした。
服用で得られる効果が死亡を伴うリスクを上回ることができないと結論づけられ販売中止となりました。
一部で当時の医薬品広告が有名らしいですが「メレリルおばさん」で検索すると確かに怖い・・・。

モビラート

  • 経過措置満了日:2007年3月31日(平成19年3月31日)
  • 製品一覧:
    • モビラート軟膏
    • モビラートゲル
  • 成分名:ヘパリン類似物質・副腎エキス・サリチル酸
  • 効能効果:
    • 変形性関節症(深部関節を除く)
    • 関節リウマチによる小関節の腫脹・疼痛の緩解
    • 筋・筋膜性腰痛、肩関節周囲炎、腱・腱鞘・腱周囲炎、外傷後の疼痛・腫脹・血腫
  • 製造販売元:マルホ

ヘパリン類似物質・副腎エキス・サリチル酸の配合軟膏でマッサージしながら塗布することで血行促進と鎮痛作用が同時に期待できる薬剤でした。
「関節リウマチによる小関節の腫脹・疼痛の緩解」の適応を持つ薬剤も多くないので貴重でした。
副腎エキスの供給が停止されたため製造中止となっています。
他成分での代替品がない薬剤なので後発品に採用変更した医療機関も多かったと思いますが、その後、後発品も次々と製造中止となっていきました。
やはりネックとなったのは副腎エキスの調達のようです。

  • 共和薬品工業:アメルS軟膏・アメルSゲル(経過措置満了:2011年3月31日)
  • 久光製薬:エラダーム軟膏・エラダームゲル(経過措置満了:2012年3月31日)
  • ラクール薬品販売:モービリン・モービリンゲル(経過措置満了:2013年3月31日)

結局、現在残っているのは三笠製薬のゼスタッククリームのみです。

ランサップ

  • 経過措置満了日:2019年3月31日
  • 製品一覧:
    • ランサップ400
    • ランサップ800
  • 成分名:ランソプラゾール・アモキシシリン水和物・クラリスロマイシン
  • 効能効果:
    • <適応菌種>
      アモキシシリン、クラリスロマイシンに感性のヘリコバクター・ピロリ
    • <適応症>
      胃潰瘍・十二指腸潰瘍・胃MALTリンパ腫・特発性血小板減少性紫斑病・早期胃癌に対する内視鏡的治療後胃におけるヘリコバクター・ピロリ感染症、ヘリコバクター・ピロリ感染胃炎
  • 製造販売元:武田薬品工業

より除菌率の高いボノサップパック(ランソプラゾールの代わりにボノプラザンを使用)が登場したこと、ボノプラザンが使用できない場合の候補としてラベキュアパック(ラベプラゾールナトリウム・アモキシシリン水和物・クラリスロマイシン)が存在していることから役目を終える形で販売中止となりました。

ランピオンパック

  • 経過措置満了日:2019年3月31日
  • 成分名:ランソプラゾール・アモキシシリン水和物・メトロニダゾール
  • 効能効果:
    • <適応菌種>
      アモキシシリン、メトロニダゾールに感性のヘリコバクター・ピロリ
    • <適応症>
      胃潰瘍・十二指腸潰瘍・胃MALTリンパ腫・特発性血小板減少性紫斑病・早期胃癌に対する内視鏡的治療後胃におけるヘリコバクター・ピロリ感染症、ヘリコバクター・ピロリ感染胃炎
  • 製造販売元:武田薬品工業

より除菌率の高いボノピオンパック(ランソプラゾールの代わりにボノプラザンを使用)が登場したこと、ボノプラザンが使用できない場合の候補としてラベキュアパック(ラベプラゾールナトリウム・アモキシシリン水和物・メトロニダゾール)が存在していることから役目を終える形で販売中止となりました。

リカマイシン

  • 製品一覧(経過措置満了日):
    • リカマイシン錠100mg(2013年3月31日)
    • リカマイシンドライシロップ200(2015年3月31日)
  • 成分名:ロキタマイシン
  • 効能効果:
    • 【適応菌種】本剤に感性のブドウ球菌属、レンサ球菌属、肺炎球菌、カンピロバクター属、ぺプトストレプトコッカス属、バクテロイデス属、クラミジア属、マイコプラズマ属
    • 【適応症】表在性皮膚感染症、深在性皮膚感染症、リンパ管・リンパ節炎、慢性膿皮症、咽頭・喉頭炎、扁桃炎(扁桃周囲炎、扁桃周囲膿瘍を含む)、急性気管支炎、肺炎、感染性腸炎

外耳炎、中耳炎、副鼻腔炎、歯周組織炎、顎炎

  • 製造販売元:旭化成ファーマ

1986年に販売開始された16員環マクロライド系抗菌薬です。
耐性誘導能がないためマクロライド系抗菌薬の中で最も耐性菌が少なく、未熟児・新生児を含む小児に使用可能な唯一のマクロライドでした。
原料である酪酸の入手が困難になったため、まず錠剤の販売が中止となり、ドライシロップは出荷調整となりました。
ドライシロップについては他のマクロライドに代替が難しい場合に使用する形で延命されましたが、最終的には販売中止となっています。

リサモール

  • 経過措置満了日:2004年3月31日(平成16年3月31日)
  • 製品一覧:
    • リサモール錠
    • リサモール細粒
  • 成分名:シサプリド
  • 効能効果:
    • 慢性胃炎・胃切除後症候群に伴う消化器症状(胸やけ,食欲不振,悪心・嘔吐,上腹部痛,腹部膨満感)
    • 逆流性食道炎
    • 偽性腸閉塞(特発性)
  • 製造販売元:ウェルファイド(現 田辺三菱製薬)

シサプリドはセロトニン5-HT4受容体作動薬です。
アセナリン/リサモールという医薬品として消化器運動改善薬として使用されていました。
国内外で心血管系副作用(QT延長、心室性不整脈)が相次いで報告、相互作用による影響が大きかったため、日本でも禁忌を追加するなどの添付文書改訂が複数回行われました。
ですが、その後も海外各国で販売が中止されたり、厳しい使用条件が課せられていくことになったことを踏まえ、2000年10月には出荷停止、2002年11月に製造中止となりました。
現在は同様の作用を持つモサプリド(ガスモチン)が広く使用されています。

リーバクト顆粒(4.74g)

  • 経過措置満了日:2005年3月31日
  • 成分名:L-イソロイシン・L-ロイシン・L-バリン
  • 効能効果:食事摂取量が十分にもかかわらず低アルブミン血症を呈する非代償性肝硬変患者の低アルブミン血症の改善
  • 製造販売元:味の素(現 EAファーマ)

2003年3月に1回服用量を減らし(4.74g→4.15g)苦味を軽減したリーバクト顆粒(4.15g)(現在はリーバクト配合顆粒)が承認されたことに伴い販売中止されました。
(この影響でジェネリックは1回服用量が異なります)

リパンチルカプセル

1999年3月承認、1999年5月12日に販売開始

  • 経過措置満了日:2006年3月31日
  • 製品一覧:
    • リパンチルカプセル100mg
    • リパンチルカプセル150mg
  • 成分名:フェノフィブラート
  • 効能効果:高脂血症(家族性を含む)
  • 製造販売元:グレラン製薬(現 あすか製薬)(販売元:科研製薬)

微粉化技術によりフェノフィブラートの吸収性を高めカプセルを小型化したリピディルカプセル/トライコアカプセルの販売開始に伴い製造中止となりました。

リピディルカプセル/トライコアカプセル
  • 経過措置満了日:2013年3月31日
  • 製造販売元・製品一覧:
    • グレラン製薬(現 あすか製薬)(販売元:科研製薬)
      • リピディルカプセル67mg
      • リピディルカプセル100mg
    • 大正薬品工業(販売元:帝人ファーマ)
      • トライコアカプセル67mg
      • トライコアカプセル100mg
  • 成分名:微粉化フェノフィブラート
  • 効能効果:高脂血症(家族性を含む)

あすか製薬独自の製剤技術でフェノフィブラートを固体分散体化し、さらに吸収性を高め、より小型化された錠剤(リピディル錠、トライコア錠)の開発に成功、販売開始に伴い製造中止となりました。

リフラップ

  • 経過措置満了日:2021年3月末日
  • 製品一覧:
    • リフラップ軟膏5%
    • リフラップシート5%
  • 成分名:塩化リゾチーム
  • 効能効果:皮膚潰瘍〔褥瘡、熱傷潰瘍、外傷性潰瘍、下腿潰瘍(静脈瘤症候群を含む)、その他皮膚潰瘍(帯状疱疹後潰瘍、放射線潰瘍、薬物潰瘍、糖尿病性潰瘍、術後潰瘍)〕
  • 製造販売元:日本化薬

塩化リゾチームの軟膏・シート製剤です。
これにより、ムコゾーム点眼液が唯一の塩化リゾチーム製剤になります。

レフトーゼ

  • 経過措置満了日:2016年4月20日(薬価削除)
  • 製品一覧:
    • レフトーゼ錠10mg
    • レフトーゼ錠(30mg)
    • レフトーゼ錠(50mg)
    • レフトーゼ顆粒10%
    • レフトーゼシロップ0.5%
  • 成分名:塩化リゾチーム
  • 効能効果:次の疾患の腫脹の緩解
    • 慢性副鼻腔炎※3、歯槽膿漏症(炎症型)※2
    • 痰の切れが悪く、喀出回数の多い下記疾患の喀痰喀出困難
    • 気管支炎、気管支喘息、気管支拡張症
    • 小手術時の術中術後出血(歯科、泌尿器科領域)※1
  • 製造販売元:日本新薬

※1:2012年1月20日に削除
※2:2012年1月20日に削除(レフトーゼシロップ0.5%以外の適応)
※3:2015年12月11日に削除
2011年にダーゼンに有効性がないことが報告、販売中止となって以来、消炎酵素製剤の再評価が行われました。
塩化リゾチーム製剤についても段階的に適応が削除され、最終的には販売中止・自主回収という形で終了となりました。

ロヒプノール

  • 経過措置満了日:2019年3月末
  • 製品一覧:
    • ロヒプノール錠1
    • ロヒプノール錠2
    • ロヒプノール静注用2mg
  • 成分名:フルニトラゼパム
  • 効能効果:
    • 不眠症
    • 麻酔前投薬
  • 製造販売元:エーザイ(2017年4月1日に中外製薬より販売移管)

元々は中外製薬が製造販売を行なっていたが、同一成分・同一剤形・同一規格製品であるサイレースを製造販売しているエーザイに販売移管され、ブランド統一のため販売中止となりました。

包装変更

フルイトラン錠2mg

以前はSP包装でした。

ミヤBM錠

以前はSP包装でしたがPTP包装に変更されました。
ですが、なぜか10錠包装から12錠包装に・・・。
クレーム多かったんでしょうね、その後さらに10錠包装に変更となりました。

メルカゾール錠5mg

糖衣錠からフィルムコーティング錠に変更されました。
糖衣錠のころはめちゃくちゃ割りにくかったんですが、フィルムコーティング錠に変更され、2.5mgの規格も追加されました。

剤形変更・名称変更

剤形を変更して販売が継続されているものです。

アーガメイトゼリー

先発医薬品名なみに有名な後発医薬品名でしたが、一般名表記に変更となりました。

アシノンカプセル(剤形変更)

アシノン錠の登場により発売中止となりました。

ウルソサン錠50mg(名称変更)

ウルソ錠50mgに名称変更されました。

カリーユニ点眼液

先発医薬品名なみに有名な後発医薬品名でしたが、一般名表記に変更となりました。

小児用バファリン(名称変更)

小児に対する解熱鎮痛剤としての使用から高血小板薬の治療に使用されるものに変わっていったことに伴いバファリン配合錠A81に名称変更されました。

スミルスチック

先発医薬品名なみに有名な後発医薬品名でしたが、一般名表記に変更となりました。

ティアバランス点眼液

先発医薬品名なみに有名な後発医薬品名でしたが、一般名表記に変更となりました。

デキサルチン口腔用軟膏

先発医薬品名なみに有名な後発医薬品名でしたが、一般名表記に変更となりました。

ハルナールカプセル(剤形変更)

徐放性を持たせるためにカプセル製剤で開発されましたが、徐放性口腔内崩壊錠ハルナールD錠の登場により販売中止になりました。

ミカルディスカプセル(剤形変更)

ミカルディス錠の登場により販売中止になりました。

モービックカプセル(剤形変更)

モービック錠の登場により発売中止となりました。

ローコールカプセル(剤形変更)

ローコール錠の登場により販売中止になりました。

更新予定

更新予定としているもののメモです。

ラクティオンパップ

  • 経過措置満了日:
  • 製品一覧:
  • 成分名:
  • 効能効果:
  • 製造販売元:

ヤンヤン

  • 経過措置満了日:2010年6月30日(平成22年6月30日)→2013年3月31日
  • 製品一覧:
  • 成分名:
  • 効能効果:
  • 製造販売元:救急薬品(販売元:昭和薬品化工)

ヤンヤンホット→ヤンヤン温パップ
ヤンヤンプラスター→ヤンヤン冷パップ

フェルナビオンテープ

  • 経過措置満了日:2018年3月3日
  • 製品一覧:
  • 成分名:
  • 効能効果:
  • 製造販売元:

アロテック

  • 経過措置満了日:
  • 製品一覧:
  • 成分名:
  • 効能効果:
  • 製造販売元:

ファルネゾンゲル1.4%

f:id:pkoudai:20201025220555j:plain

  • 経過措置満了日:2019年3月31日
  • 成分名:プレドニゾロンファルネシル酸エステル
  • 効能効果:関節リウマチによる指、手、肘関節の腫脹・疼痛の緩解
  • 製造販売元:大鵬薬品

承認されたが発売されていないもの

製造承認は取得したのに販売に至っていないものです。

オブリーン(未発売)

ボルタレンパップ(未発売)

  • 経過措置満了日:
  • 製品一覧:
  • 成分名:
  • 効能効果:
  • 製造販売元:

*1:Direct-Acting Antivirals

 

医療用医薬品情報提供データベースDrugShotage.jp

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