Q:湿布のサイズは3種類しかないんですか?

薬の疑問

はい。パップ剤は3規格、テープ剤は2規格と定められています。これは平成21年に厚生労働省から日本製薬団体連合会あてに出されている「医療用非ステロイド性鎮痛消炎貼付剤の規格について」という通知が根拠となっています。

以下に引用するように、厚生労働省は通知の中で医療用非ステロイド性鎮痛消炎貼付剤(NSAIDs貼付剤)について、パップ剤は3規格、テープ剤は2規格以外の規格を新たに承認・薬価収載することはないと宣言しています。

パップ剤3規格

  • 7cm×10cm
  • 10cm×14cm
  • 14cm×20cm

テープ剤2規格

  • 7cm×10cm
  • 10cm×14cm

これは湿布剤のサイズの多様化が進むことで、在庫管理等の面で医療現場に負担がかかることを防ぐことを目的としています。

標記につきまして、別添写しのとおり、日本製薬団体連合会あて通知しましたので、その写しを送付いたします。

○医療用非ステロイド性鎮痛消炎貼付剤の規格について(平成21年7月24日) (/医政経発0724第1号/薬食審査発0724第2号/保医発0724第5号/)(日本製薬団体連合会会長あて厚生労働省医政局経済課長・厚生労働省医薬食品局審査管理課長・厚生労働省保険局医療課長通知)
医療用医薬品の貼付剤であって薬効分類番号264(鎮痛・鎮痒・収斂・消炎剤)のうち、非ステロイド性のもの(以下「医療用非ステロイド性鎮痛消炎貼付剤」という。)の規格(1枚の大きさ)としては、従来、パップ剤については、3規格(7cm×10cm、10cm×14cm及び14cm×20cm)、またテープ剤については、2規格(7cm×10cm及び10cm×14cm)を基本として、薬事法に基づく承認及びその薬価収載を行ってきたところである。
これは、医療用非ステロイド性鎮痛消炎貼付剤の規格が必要以上に多様化することにより、品揃えなどの在庫管理等、医療関係者に過度の負担をかけないための配慮として行ってきたものであるが、その承認及び薬価収載上の取扱いを明確にするため、今後、医療用非ステロイド性鎮痛消炎貼付剤については、医療上の必要性が明らかなものを除き、原則として、上述のパップ剤3規格又はテープ剤2規格以外の規格は、薬事法に基づく承認及びその後の薬価収載(既に承認されたものに係る薬価収載を除く。)を新たに行わないこととしているので、御了知ありたい。

○医療用非ステロイド性鎮痛消炎貼付剤の規格について(平成21年7月24日)(/医政経発0724第2号/薬食審査発0724第3号/保医発0724第6号/)(各都道府県衛生主管部(局)長あて厚生労働省医政局経済課長・厚生労働省医薬食品局審査管理課長・厚生労働省保険局医療課長通知)

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