Q:メジコンとメマリーが併用注意になっている理由は何ですか?

薬の疑問

A:デキストロメトルファン(メジコン)はメマンチン(メマリー)と同じNMDA受容体拮抗作用を持っているためです。

デキストロメトルファン(DXM:DeXtroMethorphan)の服用により、アルツハイマー病の興奮や攻撃的になる症状を抑えることができたという研究もあります。(Effect of Dextromethorphan-Quinidine on Agitation in Patients With Alzheimer Disease Dementia: A Randomized Clinical Trial. JAMA. 2015 Sep 22-29 [PMID: 26393847])

DXMよりも、DXMの代謝物であるデキストロルファン(DXO:DeXtrOrphan)の方がNMDA(N-Methyl-D-Aspartic acid、N-メチル-D-アスパラギン酸)受容体拮抗作用が強く、約10倍と言われています。DXM(メジコン)を服用した際のNMDA受容体拮抗作用はDXM自体ではなく、代謝物のDXOによる作用と考えられています。

10. 相互作用
10.2 併用注意(併用に注意すること)

薬剤名等
NMDA受容体拮抗作用を有する薬剤:アマンタジン塩酸塩、デキストロメトルファン臭化水素酸塩水和物等
臨床症状・措置方法
相互に作用を増強させるおそれがある。
機序・危険因子
両薬剤ともNMDA受容体拮抗作用を有するため。

メマリー錠5mg/メマリー錠10mg/メマリー錠20mg/メマリーOD錠5mg/メマリーOD錠10mg/メマリーOD錠20mg 添付文書

コメント

タイトルとURLをコピーしました