Q:統一名収載品目って何ですか?

薬価制度

A:個々の製品名ではなく統一名(一般名)で薬価収載されている医薬品です。日本薬局方収載医薬品、生物学的製剤基準収載医薬品、生薬及び低薬価品目が対象となります。

日本薬局方収載医薬品、生物学的製剤基準収載医薬品、生薬については同一薬価品目が対象となっており、低薬価品目については薬価が最高価格の30%を下回る算定額となる既収載の後発医薬品等が対象となっています。

統一名で薬価収載を行う統一名収載方式に対して、銘柄ごとに薬価収載を行う方法を銘柄別収載方式と言います。

統一名収載品目の薬価基準収載医薬品コード

薬価基準収載されているすべての医薬品には薬価基準収載医薬品コード(厚労省コード)が割り振られていますが、統一名収載された場合は銘柄名ではなく、統一名に対して薬価基準収載医薬品コードが割り振られます。

つまり、統一名収載された場合は、銘柄が異なる品目でも同じ薬価基準収載医薬品コードを持つことになります。(薬価基準収載医薬品コードでは銘柄の区別ができない)
品目を区別する際に使用されるのがYJコード(個別医薬品コード)です。
銘柄別収載が行われている場合は「薬価基準収載医薬品コード = YJコード」となりますが、統一名収載が行われている場合は「薬価基準収載医薬品コード ≠ YJコード」となります。

以前は統一名収載方式が基本だった

現在の薬価基準が定められたのは1957年(昭和32年)まで遡りますが、その時点では統一名収載方式が採用されていました。ですが、後発医薬品が登場するようになり、統一価格(先発医薬品の薬価)では薬価差益が大きくなりすぎました。それに対応する形で、1977年(昭和52年)11月に銘柄別収載方式が導入されています。

参考資料

日本の薬価制度について(平成28年6月23日 厚生労働省医政局経済課 髙橋 未明)

銘柄別収載品と統一名収載品の関係|医薬情報ナレッジ(DATA iNDEX)

いろいろな医薬品コード|医薬情報ナレッジ(DATA iNDEX)

医療用医薬品に関するコードについて|JGApedia(日本ジェネリック製薬協会)

YJコードとは?(医薬情報研究所)

「ミニゼミ」報告から 薬価基準について(その1)|新しい薬学をめざして 44,75-82 (2015).

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