腎不全・透析患者のインフルエンザ治療と予防

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今年はインフルエンザが大流行ですね。
ご高齢の患者さんが多い当薬局ではインフルエンザ治療薬の予防投与も多いです。
現在予防投与が可能なのはオセルタミビル(商品名:タミフル)とザナミビル(商品名:リレンザ)のみですが、
ラニナミビル(商品名:イナビル)も申請を行っているようで来シーズンにはここに加わっているのだと思います。


共に暮らす奥さんがインフルエンザになってしまった80代の患者さん。
処方されたのは、
タミフル75mg 1C 1×A 10日分
奥さんがご主人の薬も持って帰ることになったのですが詳しく話を聞いてみると透析中とのこと。
オセルタミビルは腎排泄ですね。
ザナミビルを使いたいところですが、高齢&奥さんも体調悪く説明が困難な状況。
勉強不足で透析患者へのオセルタミビル使用量は知らなかったので色々調べた結果、
タミフル75mg 1C 1日分(必要に応じて5日後に再投与)
ということでした。

透析患者においては腎機能が低下しているので一回の服用で十分血中濃度が維持されます。
オセルタミビルは透析により血中から除去されますが一回の透析後も十分な血中濃度が維持されるようです。
詳しくは日本透析医学会のホームページに掲載されています。
http://www.touseki-ikai.or.jp/htm/07_manual/doc/20081208_influenza_slide_show.pdf

ちなみに、腎不全時なども含めた投与量は以下の通りです。
「インフルエンザ治療」
・オセルタミビル
Ccr>30 75mg 2C 2× 5日間、30≧Ccr>10 75mg 1C 1× 5日間、透析時 75mg 1C 1× 1回のみ
・ザナミビル
腎機能に関わらず 10mg 1回2ブリスター 1日2回 5日間
・ラニナミビル
腎機能に関わらず 40mg 2キット 1回のみ
「インフルエンザ予防」
・オセルタミビル
Ccr>30 75mg 1C 1× 10日間、30≧Ccr>10 75mg 1C 1× 隔日、透析時 75mg 1C 1× 1回のみ(必要に応じて5日ごと)
・ザナミビル
腎機能に関わらず 10mg 1回2ブリスター 1日1回 10日間

薬局なのでペラミビル(商品名:ラピアクタ点滴静注)にはなかなかお目にかからないのですが、
施設などではいいんじゃないかと思っていました。
でも、調べてみると腎機能で使い分けがあるので、検査値がしっかり管理できていないと難しいのかな?
どうなんでしょう?

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この記事を書いた人

薬剤師として薬局で働きながらメディカルライターとしてブログやTwitter、Facebook、Instagram等のSNSで薬や業界の情報を発信しています。
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コメント

コメント一覧 (2件)

  • 初めて拝見しました。kokiと言います。薬局薬剤師を生業の一つとしております。同じ薬局で勤務する薬剤師であるにもかかわらず貴殿は、我が社(私も含めてですが)の薬剤師の知識レベルをはるかに凌駕しており唖然としております。またコメントさせていただきます。ちょうどうちでもディレグラが出始めました。これぐらいは知っておきたいという素晴らしいブログですね。

  • koki様
    コメントありがとうございます。励みになります。
    忙しくてなかなか更新できていませんが、自分なりに勉強しながら記事を書かせていただいています。
    今後ともよろしくお願いします。

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