上眼瞼溝深化

  • URLをコピーしました!

ファイザーさん来局。
ファイザーさんでも眼科領域の方のMRさん。

ラタノプロスト点眼液(商品名:キサラタン/配合剤としてザラカム)の添付文書改定です。
副作用追加。

5.眼:角膜(頻度不明) ヘルペス性角膜炎
7.眼:眼瞼(頻度不明) 眼瞼溝深化

※副作用に関する記載を中心とした記事ですが、あくまでも医療従事者を対象とした記事です。副作用の追加=危険な薬剤というわけではないのがほとんどです。服用に際して自己判断を行わず医療従事者の指示にしたがってください。

眼瞼溝深化・・・。
だいたい意味はわかるんだけど調べてみました。
デユーズ(DUES:Deepening of Upper Eyelid Sulcus)と呼ばれるようです。
瞼のシワがくっきりになってしまうと言う副作用。
人によっては二重まぶたが三重まぶたになってしまったとのこと。

発生頻度はビマトプロスト(商品名:ルミガン)、トラボプロスト(商品名:トラバタンズ/配合剤としてデュオトラバ)、タフルプロスト(商品名:タプロス)、ラタノプロストの順で多いみたいですが、副作用として添付文書に記載されたのは今回のラタノプロストが初めて
他のPG関連薬については、「くぼんだ眼」や「眼瞼障害 (上眼瞼がくぼむ、二重瞼になる等)」という表現で記載されている場合もあります。
(2012.8.13修正 おじじさん、ありがとうございます。)

サル眼の実験では、ビマトプロスト、トラボプロスト、タフルプロストは臨床濃度でDUESが発生、ラタノプロストも濃度を上げると発生、ウノプロストン(商品名:レスキュラ)では発生せず。
プロスタグランジン誘導体により瞼の脂肪産生が抑制された結果、瞼のシワが深くなってしまうみたい。
FP受容体欠損マウスでは、脂肪産生抑制効果がないという実験結果があるので、FP受容体を介して脂肪分解を行なっていることがわかる。

ちなみに、この副作用、中止して戻る場合と戻らない場合とある。

これは見たことなかったなあ。
ちょっと意識してみるかな。

この記事が気に入ったら
いいね または フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

薬剤師として薬局で働きながらメディカルライターとしてブログやTwitter、Facebook、Instagram等のSNSで薬や業界の情報を発信しています。
詳しい自己紹介はこちら(プロフィールページ)をクリック。
執筆依頼は「お問い合わせ」もしくは「SNSのDM」でお待ちしています。よろしくお願いします。
Amazonほしい物リスト公開しています。応援していただけると嬉しいです☺️

コメント

コメント一覧 (6件)

  • はじめまして
    ルミガンを使用したことがあるのですが、やはりまぶたがくぼみました。
    一番酷かった時に比べると少し戻ったような気がします。
    元通りになると嬉しいですけれど…

    興味のある内容だったのでブログに記事をリンクしてしまったのですが、
    もし不快に思われましたら削除します。事後報告ですみません。

  • 初めて知りました。
    そんな副作用あったんですね〜
    目薬だからと甘く見ちゃダメなんですね。
    勉強になりました。

  • >はるさん
    そうなんですね。DUESはまだまだ認知の低い副作用(とは言っても、眼科の先生方の中では有名だと思いますが)なんで、早期発見できるように頑張っていきたいと思っています。
    リンクは全然問題ないです。ありがとうございます。

  • >みかさん
    点眼薬と言っても副作用は起きるし、この副作用は特にQOLへの影響は大きいですよね。PG関連薬はこの他にも、睫毛の異常、眼瞼色素沈着、虹彩色素沈着など、美容上の副作用が多いのが特徴ですね。

  • DUESが添付文書に記載されたのがラタノプロストがはじめてとの記載が気になりましたのでコメントさせていただきます。ラタノプロスト以外のPG点眼薬には、DUESと同様の副作用を「くぼみ」等で表現しており、ラタノプロストがはじめての添付文書上の追加ではありません。むしろキサラタンは他PG点眼薬に比べ発売が5年以上早いにもかかわらず、今までは全く問題にならなかった副作用で、他PG点眼薬での副作用が発生して改めて詳しく検証したところ確認されたもので、上記著者の方のコメントにもありますが、出現率は非常に低いことが証明されています。

  • >おじじさん
    コメントありがとうございます。
    ご指摘のとおり書き方が不適切でした。
    訂正させていただきます。

コメントする

目次