A:オゼンピック皮下注2mgは初回のみ空打ちが必要です。2回目以降は空打ちの必要はありません。
週1回の持続性GLP-1受容体作動薬であるオゼンピック皮下注2mg(セマグルチド(遺伝子組換え))は初回のみダイアルを点線目盛りに合わせての空打ちが必要です。
この操作でカートリッジ内の空気を抜きますが、2回目以降はこの操作は不要です。
何故、2回目以降は空打ちが不要か?
通常、インスリン製剤では毎回空打ちを行います。
基本的には初回の空打ちでカートリッジ内の気泡は除去できているはずですが、操作によっては気泡が除去しきれずに残っている可能性があります。
仮に気泡が残っていた場合、注入するインスリンの量が少なくなってしまい、効果が十分に発揮できず、高血糖を引き起こしてしまう可能性があるためです。
これに対して、週1回のGLP-1アナログ製剤であるオゼンピック皮下注2mgでは初回のみの空打ちになっています。
これは初回の操作でカートリッジ内の気泡が除去できているという考えに基づくものです。
仮に完全に除去できていなくても、GLP-1アゴニストという薬剤の性質上、若干の投与量の違いが生じても大きな効果の違いに繋がる可能性は少ないと予想されます。
そのため、オゼンピック皮下注2mgについては空打ちが不要となっています。
インスリン製剤を併用する際は注意が必要
オゼンピック皮下注2mgとインスリン製剤を併用している場合、特に注意が必要です。
オゼンピック皮下注2mgが空打ち不要でも、インスリン製剤は空打ちが必要です。
そのため、インスリン製剤とオゼンピック皮下注2mgでは空打ちの操作が不要であることをしっかり理解してもらわなければいけません。
2回目以降も空打ちをしてしまった場合
薬液が減少していくため、予定より早く薬剤がなくなってしまう可能性があります。
残量が注射する量より少なくなってしまう場合はダイアルが回らないように作られています。
最大投与量である1mg/週で使用する場合は1キットで2回分(2週分)になるため特に注意が必要です。
コメント