Q:アンヒバ坐剤はカロナール錠よりも早く効きますか?

薬の疑問

A:いいえ。アセトアミノフェンは坐剤より内服の方が効果発現が早いです。

添付文書を参照してもらうとわかりますが、カロナール細粒のTmaxが25分くらいなのに対して、アンヒバ坐剤のTmaxは90分くらいになっています。
そのほかの製品を比較しても内服の方が坐剤より吸収が早いことがわかります。

アセトアミノフェンに関しては内服を基本とし、経口投与が困難な場合に限って坐剤を使用するのが望ましいですね。

理由としては、アセトアミノフェン坐剤に油脂性基剤が使用されているため、溶解するまでに時間を要することが考えられます。
代表的なアセトアミノフェン製剤のTmaxをまとめてみます。

区分製品名 用量Tmax(hr)
内服カロナール錠200mg 2錠0.46±0.19
内服カロナール錠500mg 1錠0.79±0.49
内服カロナール細粒20% 2.0g0.43±0.23
内服カロナール細粒50% 1.0g0.43±0.18
内服カロナールシロップ2% 25mL0.59±0.16
外用アンヒバ坐剤小児用 400mg
※200mg 2個?
1.60±0.16
外用カロナール坐剤小児用502.6±0.5
外用カロナール坐剤200 1個1.3±0.1
外用カロナール坐剤400 1個2.4±1.1
各アセトアミノフェン製剤の最高血中濃度到達時間(Tmax)

参考資料:各添付文書

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