A:多汗症疾患重症度評価尺度(HDSS)は自覚症状により原発性局所多汗症の重症度を分類する指標
多汗症疾患重症度評価度(HDSS:Hyperhidrosis Disease Severity Scale)とは原発性局所多汗症診療ガイドライン(日本皮膚科学会)に記載されている、自覚症状により原発性局所多汗症の重症度を分類する指標です。
重症度判定
原発性局所多汗症診療ガイドライン 2015 年改訂版 – 日本皮膚科学会
Struttonらは原発性局所多汗症の重症度は自覚症状により,以下の4つに分類したHyperhidrosis disease severity scale(HDSS)を提唱している. 自覚症状により
① 発汗は全く気にならず,日常生活に全く支障がない.
② 発汗は我慢できるが,日常生活に時々支障がある.
③ 発汗はほとんど我慢できず,日常生活に頻繁に支障がある.
④ 発汗は我慢できず,日常生活に常に支障がある.
の 重症度に分類し,③,④を重症の指標にしている.
科研製薬のエクロックゲル5%医療関係者向け情報サイトには臨床試験で用いたHDSSの調査票が掲載されています。
使用に際してHDSSスコアが求められる薬剤
「原発性腋窩多汗症」の局所療法に用いられるエクロックゲルとラピフォートワイプについては、投与開始時に多汗症疾患重症度評価尺度(HDSS:Hyperhidrosis disease severity scale)を診療報酬明細書の摘要欄に記載することが添付文書や「薬価基準の一部改正に伴う留意事項について」の中で求められています。
詳しくは下記の記事を参考にしてください。
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