プロヘパール配合錠の販売中止

  • 2016年5月24日
  • 2021年2月11日
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今年は昔からある薬の販売中止が多い気がしますね。
プロヘパール配合錠が現在ある在庫がなくなり次第販売中止になるようです。
来年の3月に薬価基準から削除されるようです。

プロヘパール配合錠の製造中止

はっきりとした話はわからないのですが、海外から原薬を輸入して製造していたようなのですが、調達が困難になった?のと売上の低下による撤退のようですね。
初めて薬剤師として働いた薬局でよく出ていた薬なので、個人的にはしみじみ感じるものがあります。

プロヘパール配合錠についてのおさらい

プロヘパール配合錠について簡単におさらいしておきます。
1錠中に含まれる有効成分は以下のとおりです。

  • 肝臓加水分解物:70mg
  • 塩酸システイン:20mg
  • 重酒石酸コリン:100mg
  • イノシトール:25mg
  • 日本薬局方シアノコバラミン:1.5μg

用法・用量は、1回1〜2錠を1日3回服用となっています。

効果の方ですが、症例として効果があったという報告はあっても、RCT(Randomized Controlled Trial:ランダム化比較試験)による効果検証は行われていないようです。(発売当時は当然ながら近年も)
二日酔いにいいのではないか?なんて話はよく聞きましたよね。
同じように肝臓加水分解物を含むOTCのヘパリーゼがいい例です。

プロヘパール配合錠の代替薬は?

直接の代替薬はありませんが、肝臓加水分解物製剤として、レナルチン腸溶錠100mgが候補に挙げられます。
肝臓加水分解物の量は違いますが、効能・効果はプロヘパールと同じ「慢性肝疾患における肝機能の改善」です。
服用していなければウルソ(成分名:ウルソデオキシコール酸)が現実的なところですかね?

まとめ

漫然投与となっているケースは多いかもしれませんが、ずっと飲んでいる人にとってはショックかもしれませんね。
ちなみに、粉砕すると、すっごい独特な匂いがするんですよー。

 

医療用医薬品情報提供データベースDrugShotage.jp

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