レルベア200エリプタ14吸入用が出荷調整

この記事は2014年12月11日に作成されたものです。
その後、レルベア200エリプタ14吸入用の出荷調整は解除されました。

12月1日から新薬投与日数制限が解除され、長期投与が可能となったレルベア(一般名:ビランテロール/フルチカゾン)。
解除と同時に30吸入用(30日分)も発売となっています。
その直後にレルベア200エリプタ14吸入用の生産が間に合わず出荷調整に入ったという連絡が来ました。
なお、ほかの規格(レルベア100エリプタ14吸入用、レルベア100エリプタ30吸入用、レルベア200エリプタ30吸入用)については問題なく流通しているようです。

発売したばかりの30吸入の方が出荷調整というのであれば、生産が間に合わなかったのかな、と思うのですが、もともと発売されていた14吸入の方が出荷調整です。

アドエア250(アドエア100も含む)≒レルベア100
アドエア500≒レルベア200
と理解しているのでそのことを踏まえて妄想してみると・・・

  1. 投与制限解除に合わせて、採用をアドエアからレルベアに変更
  2. 高用量のレルベア200は短期間の使用が多く、14吸入>30吸入で需要が高い

といったところでしょうか?

すでに卸さんにも在庫がほとんどなく、メーカーから入荷の予定もない、2014年内の流通再開は厳しそうと聞きました。
もし、レルベア200エリプタ14吸入用の処方を受け付けた場合は、レルベア200エリプタ30吸入用への変更、もしくは、アドエア500ディスカス28吸入用、シムビコートなど他のICS/LABA配合吸入剤への変更を提案するしかないのかもしれません。
近隣から処方が出ている場合、処方もとへ早めの情報提供を行っておく必要がありますね。

メーカーから原因の発表がないので、新製品の30吸入に力を入れすぎた結果、従来の14吸入の生産がおろそかになっちゃった感は否めません。

1日2回吸入のアドエア(一般名:サルメテロール/フルチカゾン)に対してレルベアは1日1回吸入ですみ、ディスカスよりも簡単な操作で吸入準備が可能なエリプタ。
QOLの向上、コンプライアンスの改善が期待される薬剤だけに、早い段階での流通改善が望まれますね。

 

医療用医薬品情報提供データベースDrugShotage.jp

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